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放牧によるカーボンクレジットとは? 酪農畜産が目指す持続可能な未来

最近、ニュースなどでも「カーボンクレジット」という言葉を耳にする機会が増えてきました。一方で、酪農畜産に置いては導入がまだ進んでいない点が多くあり、どちらかというと環境に負担をかけているイメージが根強くあります。そんな中、新たな取り組みとして「放牧によるカーボンクレジット創出」が注目され始めています。本記事では、まずは基礎編として、放牧やカーボンクレジットとはどんなものなかという点から、導入メリット・留意点までをご紹介します。1. カーボンクレジットとはカーボンクレジットとは、温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット(証書)」として取引できる仕組みです。主に企業間で取引されることが多く、その仕組み全体を指して「カーボンクレジット制度」と呼ぶ場合もあります。本来、事業者は自らのCO₂排出量を削減する努力を求められますが、小規模企業や個人事業主には限界があります。そこで、自らの排出削減が難しい企業や国が、他の企業・団体が削減した分を購入して相殺する仕組みが整えられました。これがカーボンクレジットの基本的な考え方です。日本では「J-クレジット制度」が代表的で、企業だけでなく自治体による取り組みも進んでいます。2. 酪農・畜産業におけるカーボンクレジット酪農や畜産では、牛のげっぷや糞尿などから発生するメタンガスが温室効果ガス排出の大きな要因とされています。こうした状況を改善するため、排出削減・資源循環・放牧活用など、さまざまな取り組みが国内外で始まっています。特に海外では、スタートアップ企業が独自のメタン削減技術やクレジット化スキームを開発するなど、活発な動きが見られます。3. 生産者にとってのメリットとデメリット・メリット環境配慮によるブランド価値の向上酪農・畜産は温室効果ガス排出が多いというイメージを持たれがちですが、環境配慮を明確に打ち出すことで、農場や製品のイメージアップにつながります。副次的な収益の獲得クレジットを販売できる仕組みが普及すれば、排出削減が追加的な収益源になる可能性があります。・デメリット初期投資の負担設備更新や飼養体制の見直しにより、初期コストが高額になる場合があります。手続きの複雑さクレジット化には専門知識が必要で、生産者単独での対応が難しい場合、専門事業者との連携が求められます。価格変動リスクカーボンクレジットの市場価格は変動するため、安定収益が得にくい側面もあります。4. 放牧でカーボンクレジットは可能か?現状、日本国内での放牧を活用したカーボンクレジット具体例はまだ少ないものの、次のような可能性が考えられます。4-1.牧草の有効活用による排出削減舎飼いでは輸入穀物を中心に給餌しますが、放牧では自家牧草を利用することで、輸入に伴う炭素排出を削減できます。また、草地と放牧頭数のバランスを適切に管理すれば、飼料費削減や経営改善にもつながります。(参考:【放牧って本当に飼料代が下がるの?】よくあるご質問や事例のご紹介)4-2.耕作放棄地の再活用耕作放棄地に家畜を放牧することで、除草作業や機械稼働による排出を抑制できます。加えて、景観の改善により野生動物の出没抑制も期待されます。(参考:【耕作放棄地 放牧】なぜ耕作放棄地で放牧が選ばれる?実践事例も含めてご紹介)4-3.堆肥管理の効率化放牧では家畜がその場で糞尿を行うため、舎飼いに比べて堆肥の収集・散布に必要な燃料や労力を削減できます。結果として、排出量削減につながります。5. 放牧によるカーボンクレジット創出プロジェクトの開始このたび、ファームエイジはGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北 潤、所在地:東京都千代田区)と連携し、放牧酪農における脱炭素・クレジット化の推進に向けた共同プロジェクトを開始しました。本取り組みでは、放牧を実践する酪農家の環境価値を定量化・可視化し、収益性と持続可能性を両立する「新しい放牧経営モデル」の構築を目指します。詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。→ 記事はこちら6. 放牧導入前の留意点放牧酪農への転換には、電気柵・給水設備などの初期投資や、放牧管理の専門知識の習得が必要です。特に舎飼いから移行する場合は、飼養管理方法が大きく変わるため、事前準備が重要です。グラスファーミングスクールなどの放牧専門セミナーへの参加は、知識習得や情報交換の良い機会となります。また、経営が軌道に乗るまでには数年を要するため、放牧コンサルタントや専門家と継続的に連携する体制づくりが推奨されます。7. まとめ いかがでしたでしょうか。放牧は、飼料コスト削減や動物福祉の向上だけでなく、脱炭素経営の実現という新たな価値を生み出す可能性を秘めています。今後、放牧とカーボンクレジットの連携が進むことで、環境にやさしい酪農の新しい形が広がっていくでしょう。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる

放牧によるカーボンクレジットとは? 酪農畜産が目指す持続可能な未来

最近、ニュースなどでも「カーボンクレジット」という言葉を耳にする機会が増えてきました。一方で、酪農畜産に置いては導入がまだ進んでいない点が多くあり、どちらかというと環境に負担をかけているイメージが根強くあります。そんな中、新たな取り組みとして「放牧によるカーボンクレジット創出」が注目され始めています。本記事では、まずは基礎編として、放牧やカーボンクレジットとはどんなものなかという点から、導入メリット・留意点までをご紹介します。1. カーボンクレジットとはカーボンクレジットとは、温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット(証書)」として取引できる仕組みです。主に企業間で取引されることが多く、その仕組み全体を指して「カーボンクレジット制度」と呼ぶ場合もあります。本来、事業者は自らのCO₂排出量を削減する努力を求められますが、小規模企業や個人事業主には限界があります。そこで、自らの排出削減が難しい企業や国が、他の企業・団体が削減した分を購入して相殺する仕組みが整えられました。これがカーボンクレジットの基本的な考え方です。日本では「J-クレジット制度」が代表的で、企業だけでなく自治体による取り組みも進んでいます。2. 酪農・畜産業におけるカーボンクレジット酪農や畜産では、牛のげっぷや糞尿などから発生するメタンガスが温室効果ガス排出の大きな要因とされています。こうした状況を改善するため、排出削減・資源循環・放牧活用など、さまざまな取り組みが国内外で始まっています。特に海外では、スタートアップ企業が独自のメタン削減技術やクレジット化スキームを開発するなど、活発な動きが見られます。3. 生産者にとってのメリットとデメリット・メリット環境配慮によるブランド価値の向上酪農・畜産は温室効果ガス排出が多いというイメージを持たれがちですが、環境配慮を明確に打ち出すことで、農場や製品のイメージアップにつながります。副次的な収益の獲得クレジットを販売できる仕組みが普及すれば、排出削減が追加的な収益源になる可能性があります。・デメリット初期投資の負担設備更新や飼養体制の見直しにより、初期コストが高額になる場合があります。手続きの複雑さクレジット化には専門知識が必要で、生産者単独での対応が難しい場合、専門事業者との連携が求められます。価格変動リスクカーボンクレジットの市場価格は変動するため、安定収益が得にくい側面もあります。4. 放牧でカーボンクレジットは可能か?現状、日本国内での放牧を活用したカーボンクレジット具体例はまだ少ないものの、次のような可能性が考えられます。4-1.牧草の有効活用による排出削減舎飼いでは輸入穀物を中心に給餌しますが、放牧では自家牧草を利用することで、輸入に伴う炭素排出を削減できます。また、草地と放牧頭数のバランスを適切に管理すれば、飼料費削減や経営改善にもつながります。(参考:【放牧って本当に飼料代が下がるの?】よくあるご質問や事例のご紹介)4-2.耕作放棄地の再活用耕作放棄地に家畜を放牧することで、除草作業や機械稼働による排出を抑制できます。加えて、景観の改善により野生動物の出没抑制も期待されます。(参考:【耕作放棄地 放牧】なぜ耕作放棄地で放牧が選ばれる?実践事例も含めてご紹介)4-3.堆肥管理の効率化放牧では家畜がその場で糞尿を行うため、舎飼いに比べて堆肥の収集・散布に必要な燃料や労力を削減できます。結果として、排出量削減につながります。5. 放牧によるカーボンクレジット創出プロジェクトの開始このたび、ファームエイジはGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北 潤、所在地:東京都千代田区)と連携し、放牧酪農における脱炭素・クレジット化の推進に向けた共同プロジェクトを開始しました。本取り組みでは、放牧を実践する酪農家の環境価値を定量化・可視化し、収益性と持続可能性を両立する「新しい放牧経営モデル」の構築を目指します。詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。→ 記事はこちら6. 放牧導入前の留意点放牧酪農への転換には、電気柵・給水設備などの初期投資や、放牧管理の専門知識の習得が必要です。特に舎飼いから移行する場合は、飼養管理方法が大きく変わるため、事前準備が重要です。グラスファーミングスクールなどの放牧専門セミナーへの参加は、知識習得や情報交換の良い機会となります。また、経営が軌道に乗るまでには数年を要するため、放牧コンサルタントや専門家と継続的に連携する体制づくりが推奨されます。7. まとめ いかがでしたでしょうか。放牧は、飼料コスト削減や動物福祉の向上だけでなく、脱炭素経営の実現という新たな価値を生み出す可能性を秘めています。今後、放牧とカーボンクレジットの連携が進むことで、環境にやさしい酪農の新しい形が広がっていくでしょう。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる

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【グラスフェッドとは?】基礎的な知識から日本における現状と課題をご紹介

皆さんは「グラスフェッド」という言葉をご存じですか?最近では、ニュースやインターネット上で耳にする機会が増えたかもしれません。しかし、実際にはどんな意味があるのかは、曖昧だったり、誤解されていることが多く見受けられます。この記事では、グラスフェッドの基本から、そのメリット、そして日本における現状と課題についてご紹介します。是非、本記事を読んで自然に優しく、健康にも良いとされるグラスフェッドの知っておくべきポイントをしっかりと押さえ、皆さんの食生活の選択肢としての理解を深めていただければと思います。1.グラスフェッドとは 牛や羊などの家畜に牧草や干し草を与えて生産した牛乳や乳製品、肉などの加工品を意味します。しばしば、放牧させながら牧草を中心に与える飼育方法そのものを差すこともあります。一方、グラスフェッドと対極にあるのが「グレインフェッド」です。トウモロコシ、ダイズ、ムギなどの穀物飼料を中心に与える飼育方法で、日本においてはグレインフェッドが一般的な飼育方法になっています。2.グラスフェッドのメリットここでは主なものをご紹介します。・家畜へのメリット 自然に近い環境で飼育されるため、家畜にかかるストレスが少なく、病気になりにくいとされています。家畜が病気になりにくいということは、獣医さんを呼ぶ回数も減り、そこにかかる経費も削減することができるので、生産者側にとってもうれしいメリットがあります。・生産者へのメリット 家畜が病気になりにくいということは、獣医さんを呼ぶ回数も減り、そこにかかる経費も削減することができます。結果的に、労働時間の削減と経費削減ができます。さらに前述したような付加価値を持った差別化を図ることもできます。・消費者へのメリット 低カロリーで不飽和脂肪酸を多く含むなど、人間の体に重要な成分が多く、消費者にとってもメリットがたくさんあります。・環境へのメリット 日本における穀物飼料の多くは海外からの輸入に依存しています。輸入するためには、大量のコストとエネルギーが必要です。グラスフェッドは牧草を中心に与える飼育方法のため、輸入に関する多くのエネルギーを削減することもできます。3.日本におけるグラスフェッドの現状と課題多くのメリットがありながら、日本においてグラスフェッドといえる生産者はほとんどいません。よくいわれるのが、「放牧する面積がない」「乳量が安定しない」といった理由が挙げられます。また、放牧をしているけれど、うまくいっていない、メリットを最大限に活かせていない生産者さんもいます。よくある原因は以下の通りです。・専門的な知識と経験がない家畜の管理や、草地や土壌管理、放牧に適した牛群への改良など、長期にわたって取組を行っていく必要があります。また、放牧に詳しい専門家と中長期的に連携していくことも必要です。・定量的なデータと手段の確立ができていない海外では、どのくらいの草の量からどのくらいの生産物ができるかなど、数字データが徹底的に管理されていたり、草地管理の方法も確立されています。日本においてはそういった情報や事例が少なかったり、整理されていない事項が多いのが現状です。・基準が不明確海外ではグラスフェッドに関する生産基準がありますが、日本においてはまだ始まったばかりです。そのため、「ただ家畜を外に出しておけばよい」「放し飼いも放牧も、グラスフェッドも同じ」など、しばしば混同や誤解されてしまうケースがあります。4.グラスフェッドを世の中に ファームエイジの取組・グラスファーミングスクール日本でも本格的な放牧を学べる場を。その声に応えるべく、1996年より開催しているのがグラスファーミングスクールです。ここで第一にめざすのは、放牧の知識・技術に加え商品化、さらには経営全般に精通する、全方位型の”強い”酪農・畜産生産者の育成です。既就業者に限らず、幅広く志のある方々の参加を期待しています。>>> 詳細はこちら・ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクト ニュージーランド最大の酪農協同組合であるフォンテラとニュージーランド政府が出資し、日本の酪農家と共同で行う、北海道の放牧酪農に関する調査プロジェクトです。>>> 詳細はこちら・フィールデイズインジャパン 最も大きな目的は、環境に負荷をかけないモノづくりをしている生産者と、消費者や外食業者、流通業者をつなぐことです。2023年は「フィールデイズ未来フォーラム」と題して、グラスフェッド生産者と消費者をつなぐイベントを開催しました。>>> 詳細はこちら5.もっと知りたい方向けに。冊子のご案内 ファームエイジも協力している「フィールデイズ実行委員会」にて、「グラスフェッドってなぁに?」という冊子を作成しています。本記事でご説明したグラスフェッドの基礎的な知識や、グラスフェッドを実践している生産者についてご紹介しています。ご興味のある方は、紙媒体を無料で送付いたしますので、お問合せください。※冊子の情報は2022年時点のものです。一部変更が生じている可能性があります。6.まとめ消費者の健康への関心上昇や、輸入食料品の高騰などにより、消費者の食料価値が見直されつつあるなど、様々な変化が起きています。今はあまり見かけることがないグラスフェッドの製品ですが、いずれは家庭の食卓に気軽に並ぶ日が来るかもしれません。また、ファームエイジでは、グラスフェッドの普及のみならず、日本での放牧の課題解決のために様々な取り組みを行っています。ご興味のある方はお問合せください。

【グラスフェッドとは?】基礎的な知識から日本における現状と課題をご紹介

皆さんは「グラスフェッド」という言葉をご存じですか?最近では、ニュースやインターネット上で耳にする機会が増えたかもしれません。しかし、実際にはどんな意味があるのかは、曖昧だったり、誤解されていることが多く見受けられます。この記事では、グラスフェッドの基本から、そのメリット、そして日本における現状と課題についてご紹介します。是非、本記事を読んで自然に優しく、健康にも良いとされるグラスフェッドの知っておくべきポイントをしっかりと押さえ、皆さんの食生活の選択肢としての理解を深めていただければと思います。1.グラスフェッドとは 牛や羊などの家畜に牧草や干し草を与えて生産した牛乳や乳製品、肉などの加工品を意味します。しばしば、放牧させながら牧草を中心に与える飼育方法そのものを差すこともあります。一方、グラスフェッドと対極にあるのが「グレインフェッド」です。トウモロコシ、ダイズ、ムギなどの穀物飼料を中心に与える飼育方法で、日本においてはグレインフェッドが一般的な飼育方法になっています。2.グラスフェッドのメリットここでは主なものをご紹介します。・家畜へのメリット 自然に近い環境で飼育されるため、家畜にかかるストレスが少なく、病気になりにくいとされています。家畜が病気になりにくいということは、獣医さんを呼ぶ回数も減り、そこにかかる経費も削減することができるので、生産者側にとってもうれしいメリットがあります。・生産者へのメリット 家畜が病気になりにくいということは、獣医さんを呼ぶ回数も減り、そこにかかる経費も削減することができます。結果的に、労働時間の削減と経費削減ができます。さらに前述したような付加価値を持った差別化を図ることもできます。・消費者へのメリット 低カロリーで不飽和脂肪酸を多く含むなど、人間の体に重要な成分が多く、消費者にとってもメリットがたくさんあります。・環境へのメリット 日本における穀物飼料の多くは海外からの輸入に依存しています。輸入するためには、大量のコストとエネルギーが必要です。グラスフェッドは牧草を中心に与える飼育方法のため、輸入に関する多くのエネルギーを削減することもできます。3.日本におけるグラスフェッドの現状と課題多くのメリットがありながら、日本においてグラスフェッドといえる生産者はほとんどいません。よくいわれるのが、「放牧する面積がない」「乳量が安定しない」といった理由が挙げられます。また、放牧をしているけれど、うまくいっていない、メリットを最大限に活かせていない生産者さんもいます。よくある原因は以下の通りです。・専門的な知識と経験がない家畜の管理や、草地や土壌管理、放牧に適した牛群への改良など、長期にわたって取組を行っていく必要があります。また、放牧に詳しい専門家と中長期的に連携していくことも必要です。・定量的なデータと手段の確立ができていない海外では、どのくらいの草の量からどのくらいの生産物ができるかなど、数字データが徹底的に管理されていたり、草地管理の方法も確立されています。日本においてはそういった情報や事例が少なかったり、整理されていない事項が多いのが現状です。・基準が不明確海外ではグラスフェッドに関する生産基準がありますが、日本においてはまだ始まったばかりです。そのため、「ただ家畜を外に出しておけばよい」「放し飼いも放牧も、グラスフェッドも同じ」など、しばしば混同や誤解されてしまうケースがあります。4.グラスフェッドを世の中に ファームエイジの取組・グラスファーミングスクール日本でも本格的な放牧を学べる場を。その声に応えるべく、1996年より開催しているのがグラスファーミングスクールです。ここで第一にめざすのは、放牧の知識・技術に加え商品化、さらには経営全般に精通する、全方位型の”強い”酪農・畜産生産者の育成です。既就業者に限らず、幅広く志のある方々の参加を期待しています。>>> 詳細はこちら・ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクト ニュージーランド最大の酪農協同組合であるフォンテラとニュージーランド政府が出資し、日本の酪農家と共同で行う、北海道の放牧酪農に関する調査プロジェクトです。>>> 詳細はこちら・フィールデイズインジャパン 最も大きな目的は、環境に負荷をかけないモノづくりをしている生産者と、消費者や外食業者、流通業者をつなぐことです。2023年は「フィールデイズ未来フォーラム」と題して、グラスフェッド生産者と消費者をつなぐイベントを開催しました。>>> 詳細はこちら5.もっと知りたい方向けに。冊子のご案内 ファームエイジも協力している「フィールデイズ実行委員会」にて、「グラスフェッドってなぁに?」という冊子を作成しています。本記事でご説明したグラスフェッドの基礎的な知識や、グラスフェッドを実践している生産者についてご紹介しています。ご興味のある方は、紙媒体を無料で送付いたしますので、お問合せください。※冊子の情報は2022年時点のものです。一部変更が生じている可能性があります。6.まとめ消費者の健康への関心上昇や、輸入食料品の高騰などにより、消費者の食料価値が見直されつつあるなど、様々な変化が起きています。今はあまり見かけることがないグラスフェッドの製品ですが、いずれは家庭の食卓に気軽に並ぶ日が来るかもしれません。また、ファームエイジでは、グラスフェッドの普及のみならず、日本での放牧の課題解決のために様々な取り組みを行っています。ご興味のある方はお問合せください。

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【ヤギの飼い方】どんな柵がオススメ?費用や事例もご紹介(電気柵、フィールドフェンス)

ヤギと言えば家畜のイメージですが、最近はペットとして飼われるケースも増えているそうです。最近、弊社スタッフの中にも「趣味でヤギを飼い始めた!」という人まで現れました!一方で、レンタルサービスなどの事例もたくさんあり、どのような管理方法が良いか迷っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。この記事は、・ヤギを飼うメリットや留意点・柵を立てるなら金網フェンス?電気柵?どちらが良い?について記載しています。1.ヤギ(山羊)について ウシ科の動物。日本では家畜として、食肉やミルク、チーズなどの加工品として人々に親しまれてきました。最近は、ペットとしても飼われるケースも増えているそうです。世界中に様々な種類が生息していますが、日本でよくみられるのは「ザーネン種」というヤギです。2.ヤギを飼うメリット・留意点 飼う場合は大きく分けて飼育するか、レンタルするかの2つの方法がありますが両方に共通する事項をあげます。特に飼育する場合は、家畜保健衛生所へ届け出する必要があるほか、万一、病気にかかった際のことも考え、対応を考えておきましょう。2-1.メリット・雑草などを食べてくれる(除草効果) 牧草だけでなく雑草もよく食べるので、河川の法面や耕作放棄地などで「除草」してくれます。草刈機を使わない分、二酸化炭素やエネルギーを使いません。業者に依頼した場合は草刈り機で刈り取った草はゴミとして捨てる必要があり、費用もかさんでしまいます。最近では太陽光発電所(ソーラーパネル)が普及したことで、設備周辺に生える雑草対策として活用されるなど、活躍の幅を広げています。・ペットのような癒しを与えてくれる 夢中で草を食べる様子は愛くるしく、ぼーっと眺めるだけでも、癒されますよね・・・。ただ、鋭い角や蹄を持っており、近づきすぎると攻撃される恐れがあるので、注意が必要です。・獣害対策との緩衝地帯が作られる 場所によっては、山林との間にヤギを放牧させてから獣害がなくなった という地域もあるそうです。野生動物は人に見つからないよう、山林を通ってきますが、最近は手入れがなされず、雑草が繁茂している場所が増えています。こうした場所にヤギを放牧して、除草させることで、野生動物の隠れ家がなくなり、人間の過ごす空間との間に緩衝地帯が作られます。2-3.留意点・十分な餌や飲水を用意する 餌となる草が不十分だと、フェンスを設置していても強引に脱柵しようとしてます。また飲み水がすぐに飲める水槽(給水設備)も整えておきましょう。特に夏季は暑く、消耗しやすくなったり、水槽の中の水が汚れやすいため、定期的な見回りが推奨されます。・日陰などの休息場所を用意する いくら動物でも暑い夏に日光が当たり続けると、体調を崩してしまう恐れがあります。大きな木や林が近くにあって日陰にアクセスしやすい環境であれば良いのですが、ない場合は、簡易的な小屋やタープのようなテントを張るなど、暑さ対策をしましょう。参考商品 ファームシェード (家畜の暑熱対策)※支柱別売 ご購入はこちら 角型トロフ80リットル (ファーストフローバルブ付属) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・獣害対策をするヤギが脱柵しないことも重要ですが、万一、野生動物に遭遇しても侵入されない仕様を考えましょう。クマなど大型動物に遭遇してしまえば、ヤギにとっても命の危険になりますし、レンタルしている方は必須対策でしょう。3.飼うための「柵」は?電気柵?金網?首輪とリードを使って飼育する方法もありますが、リード同士が絡まって首を絞めつけてしまったり、給水設備まで自由にアクセスできなかったりと、リスクや管理技術が伴うため、ここではヤギが自由に動ける柵(電気柵、金網など)についてご紹介いたします。3-1.フィールドフェンス(金網) 野生動物の侵入防止や家畜の放牧に特化した金網(かなあみ)です。フィールドフェンスの詳細については>>> こちら・特徴一般的なメッシュ柵等と異なる点として、(1)緊張することで柵強度が上がること、(2)亜鉛メッキの2倍長持ちする「高耐食特殊メッキ」を施していることが挙げられます。・選ぶ際のポイント一度設置すれば、長期間にわたって効果を発揮できるのが最大のメリットです。・費用(コスト)設置するには工事を伴うことが多いため、初期投資は高額になりがちです。参考商品 【ヤギ用】フィールドフェンス 高さ120cm×30m巻 ご購入はこちら 【ウシ用】フィールドフェンス 高さ155cm×30m巻 ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-2.電気柵野生動物対策として幅広く利用され、中山間地の田畑や牧場の周囲でよく見かけることができます。簡易柵の詳細については>>> こちら・特徴動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。・選ぶ際のポイントメリットとしては、設置が簡単なので、自力で施工できます。延長する際や、設置場所を移動する際も回収が楽なので、初めて野生動物対策に取り組まれる方にもオススメです。但し、電圧測定や下草管理など、定期的なメンテナンスが必要になります。参考商品 ソーラーガード50 ご購入はこちら ホワイトワイヤーライトX(400m巻) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・費用(コスト)距離や設置環境にもよりますが、金網フェンスよりもが安価にすむことが多いです。3-3.簡易パドック(ファームゲート) 牛舎の仕切りなどに使う鉄製のゲートを組み合わせて、簡易的なパドックにすることができます。ヤギが乗ったりぶつかったりしても、ゲート同士が固定されているので、倒れることはありません。写真仕様資材:FE302×2枚、FE162×2枚、簡易ストッパーピン×4本、アジャスタブルクランプ(大)×8セットパドックそのものを移動できるので、別の場所へ移設や糞の掃除にも便利です。頭数や規模に応じて、自由に組み立てれるので、後から追加することもできますし、取り外して小さくするなど、自由自在です。但し、地面がフラットでないとぐらついてしまうこと、小さい個体は格子からすり抜けてしまう恐れがあるので、月齢によっては不向きの可能性があります。参考商品 ファームゲートFE162(幅1610mm×高さ995mm) ご購入はこちら ファームゲートFE182(幅1810mm×高さ995mm) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら5.【お客様の事例】ドメーヌレゾン 様(北海道中富良野町)「ドメーヌレゾン」様(@domaine_raison_)ではブドウ畑にヤギ放牧用の電気柵を使用されています。ドメーヌレゾン様ではヤギが、ワイン作りの一翼を担っています。ブドウ畑に放牧されたヤギは、下草を食べて下草を管理するだけでなく、ヤギの排泄物は、ブドウ畑の土の堆肥として利用されて、育ったブドウは、ワインの原料となっています。さらにヤギたちのヤギミルクはお店で味わうことができるそうです。まさに「サスティナブル(持続可能な)」農業ですね!・ドメーヌレゾン様のオンラインショップは>>> こちら6.まとめいかがでしたでしょうか。...

【ヤギの飼い方】どんな柵がオススメ?費用や事例もご紹介(電気柵、フィールドフェンス)

ヤギと言えば家畜のイメージですが、最近はペットとして飼われるケースも増えているそうです。最近、弊社スタッフの中にも「趣味でヤギを飼い始めた!」という人まで現れました!一方で、レンタルサービスなどの事例もたくさんあり、どのような管理方法が良いか迷っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。この記事は、・ヤギを飼うメリットや留意点・柵を立てるなら金網フェンス?電気柵?どちらが良い?について記載しています。1.ヤギ(山羊)について ウシ科の動物。日本では家畜として、食肉やミルク、チーズなどの加工品として人々に親しまれてきました。最近は、ペットとしても飼われるケースも増えているそうです。世界中に様々な種類が生息していますが、日本でよくみられるのは「ザーネン種」というヤギです。2.ヤギを飼うメリット・留意点 飼う場合は大きく分けて飼育するか、レンタルするかの2つの方法がありますが両方に共通する事項をあげます。特に飼育する場合は、家畜保健衛生所へ届け出する必要があるほか、万一、病気にかかった際のことも考え、対応を考えておきましょう。2-1.メリット・雑草などを食べてくれる(除草効果) 牧草だけでなく雑草もよく食べるので、河川の法面や耕作放棄地などで「除草」してくれます。草刈機を使わない分、二酸化炭素やエネルギーを使いません。業者に依頼した場合は草刈り機で刈り取った草はゴミとして捨てる必要があり、費用もかさんでしまいます。最近では太陽光発電所(ソーラーパネル)が普及したことで、設備周辺に生える雑草対策として活用されるなど、活躍の幅を広げています。・ペットのような癒しを与えてくれる 夢中で草を食べる様子は愛くるしく、ぼーっと眺めるだけでも、癒されますよね・・・。ただ、鋭い角や蹄を持っており、近づきすぎると攻撃される恐れがあるので、注意が必要です。・獣害対策との緩衝地帯が作られる 場所によっては、山林との間にヤギを放牧させてから獣害がなくなった という地域もあるそうです。野生動物は人に見つからないよう、山林を通ってきますが、最近は手入れがなされず、雑草が繁茂している場所が増えています。こうした場所にヤギを放牧して、除草させることで、野生動物の隠れ家がなくなり、人間の過ごす空間との間に緩衝地帯が作られます。2-3.留意点・十分な餌や飲水を用意する 餌となる草が不十分だと、フェンスを設置していても強引に脱柵しようとしてます。また飲み水がすぐに飲める水槽(給水設備)も整えておきましょう。特に夏季は暑く、消耗しやすくなったり、水槽の中の水が汚れやすいため、定期的な見回りが推奨されます。・日陰などの休息場所を用意する いくら動物でも暑い夏に日光が当たり続けると、体調を崩してしまう恐れがあります。大きな木や林が近くにあって日陰にアクセスしやすい環境であれば良いのですが、ない場合は、簡易的な小屋やタープのようなテントを張るなど、暑さ対策をしましょう。参考商品 ファームシェード (家畜の暑熱対策)※支柱別売 ご購入はこちら 角型トロフ80リットル (ファーストフローバルブ付属) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・獣害対策をするヤギが脱柵しないことも重要ですが、万一、野生動物に遭遇しても侵入されない仕様を考えましょう。クマなど大型動物に遭遇してしまえば、ヤギにとっても命の危険になりますし、レンタルしている方は必須対策でしょう。3.飼うための「柵」は?電気柵?金網?首輪とリードを使って飼育する方法もありますが、リード同士が絡まって首を絞めつけてしまったり、給水設備まで自由にアクセスできなかったりと、リスクや管理技術が伴うため、ここではヤギが自由に動ける柵(電気柵、金網など)についてご紹介いたします。3-1.フィールドフェンス(金網) 野生動物の侵入防止や家畜の放牧に特化した金網(かなあみ)です。フィールドフェンスの詳細については>>> こちら・特徴一般的なメッシュ柵等と異なる点として、(1)緊張することで柵強度が上がること、(2)亜鉛メッキの2倍長持ちする「高耐食特殊メッキ」を施していることが挙げられます。・選ぶ際のポイント一度設置すれば、長期間にわたって効果を発揮できるのが最大のメリットです。・費用(コスト)設置するには工事を伴うことが多いため、初期投資は高額になりがちです。参考商品 【ヤギ用】フィールドフェンス 高さ120cm×30m巻 ご購入はこちら 【ウシ用】フィールドフェンス 高さ155cm×30m巻 ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-2.電気柵野生動物対策として幅広く利用され、中山間地の田畑や牧場の周囲でよく見かけることができます。簡易柵の詳細については>>> こちら・特徴動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。・選ぶ際のポイントメリットとしては、設置が簡単なので、自力で施工できます。延長する際や、設置場所を移動する際も回収が楽なので、初めて野生動物対策に取り組まれる方にもオススメです。但し、電圧測定や下草管理など、定期的なメンテナンスが必要になります。参考商品 ソーラーガード50 ご購入はこちら ホワイトワイヤーライトX(400m巻) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・費用(コスト)距離や設置環境にもよりますが、金網フェンスよりもが安価にすむことが多いです。3-3.簡易パドック(ファームゲート) 牛舎の仕切りなどに使う鉄製のゲートを組み合わせて、簡易的なパドックにすることができます。ヤギが乗ったりぶつかったりしても、ゲート同士が固定されているので、倒れることはありません。写真仕様資材:FE302×2枚、FE162×2枚、簡易ストッパーピン×4本、アジャスタブルクランプ(大)×8セットパドックそのものを移動できるので、別の場所へ移設や糞の掃除にも便利です。頭数や規模に応じて、自由に組み立てれるので、後から追加することもできますし、取り外して小さくするなど、自由自在です。但し、地面がフラットでないとぐらついてしまうこと、小さい個体は格子からすり抜けてしまう恐れがあるので、月齢によっては不向きの可能性があります。参考商品 ファームゲートFE162(幅1610mm×高さ995mm) ご購入はこちら ファームゲートFE182(幅1810mm×高さ995mm) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら5.【お客様の事例】ドメーヌレゾン 様(北海道中富良野町)「ドメーヌレゾン」様(@domaine_raison_)ではブドウ畑にヤギ放牧用の電気柵を使用されています。ドメーヌレゾン様ではヤギが、ワイン作りの一翼を担っています。ブドウ畑に放牧されたヤギは、下草を食べて下草を管理するだけでなく、ヤギの排泄物は、ブドウ畑の土の堆肥として利用されて、育ったブドウは、ワインの原料となっています。さらにヤギたちのヤギミルクはお店で味わうことができるそうです。まさに「サスティナブル(持続可能な)」農業ですね!・ドメーヌレゾン様のオンラインショップは>>> こちら6.まとめいかがでしたでしょうか。...

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放牧酪農は環境にいいの?

今回のテーマは「放牧酪農と環境」です。 広い青空の下で、牛がのんびりと牧草を食べている。放牧が行われている牧場では、そんなのどかで牧歌的な光景がよく見られます。なんとも微笑ましいものです。では、その放牧を「環境負荷」というテーマから改めて見つめなおすと、一体どのような側面が見えてくるでしょうか。放牧が環境にもたらすメリット舎飼いから放牧へと切り替えることで、大きく分けて以下の三つのメリットが生まれます。1.機械による物の運搬が減り、二酸化炭素の排出が抑えられる放牧では動物が自分の脚で歩き、自分でエサを食べ、自分で草地に糞尿を落としながら移動します。そのため、飼料を運んだり糞尿を集積させたりするためのトラクター移動が不要になり、機械から排出されるCO2の量が削減されます。近年高騰している燃料費も抑えられますので、お財布にも優しいですね。2.穀物の輸入需要を減らし、穀物の生産・輸入にかかる資源の消費を減らせるこれは、1と比べてもう少しスケールの大きいものとなります。日本は、その穀物自給率の低さゆえに、海外から大量の飼料穀物を輸入しています。穀物を育てるには大量の地下水をくみ上げて灌漑を行う必要があり、また、タンカー・トラックなどで国境を越えた長距離輸送を行う際には大量のエネルギーを消費します。ここで、放牧による酪農を行うとどうなるでしょう。飼料は近隣の土地の草が主体ですから、外部から購入する輸入飼料の量はもちろん減ります。その結果、これまで消費され続けていた水やエネルギーなどの資源を守ることができるのです。(参考1:世界の粗粒穀物輸入量ランキング 世界の粗粒穀物生産量ランキング)(参考2:日本は、実は莫大な量の水を輸入している | 健康)3.草地が管理され、大気中の炭素が地中に固定されるようになる3は、放牧を行うことそのものというよりは、もともと存在している草地(あるいは耕作放棄地など)がきちんと活用されるようになることが重要です。適切に管理された土は、まんべんなく生えそろった牧草たちや動物の糞尿の力も借りて、炭素をどんどん蓄えられる天然の貯蔵庫へと変わっていきます。有機物を多く含むようになった豊かな土は、軽度の干ばつ、水害にも耐えうる柔軟な構造を持ちます。目先の1年や2年ではなく、長期的な恵みをもたらしてくれる救世主です。農業に関わるということは、「土」が持つ高いポテンシャルをいかに引き出せるか、という挑戦でもあります。この探求に終わりはありません。デメリット同じ場所で動物を放し続けると、糞尿に含まれる窒素分が過剰に土地に蓄積してしまいます。過剰な窒素は牧草の生育に影響を及ぼすほか、地下水や川に流れ出して水質汚染を引き起こすこともあります。また、動物は食べる草を選り好みします。そのため、草地があまりに広いと、好まれる草とそうでない草の伸び方に大きく差が生まれてまばらになり、土が荒れる原因となってしまいます。これらの環境負荷のリスクを最低限にとどめるには、農地を電気柵で小さく区切り、草の伸び具合を見ながら動物を移動させていく手法が有効です。詳しくはこちら↓新規就農で放牧をお考えの方へ 終わりに放牧と環境の結びつき、イメージしていただけたでしょうか?他にも放牧と土中の微生物の関係、それによって生まれる豊かな生態系など、着目していただきたいポイントはたくさんあります。それについてはまたいずれ、他の記事にてご紹介したいと思います。放牧に興味を持っていただけた方はファームエイジは、日本に集約放牧を普及させるため37年以上にわたって活動してきた「放牧の専門家集団」です。もし放牧の導入にご興味がありましたら、どなたでもお気軽にご相談ください。 ・新しく就農して、放牧酪農を始めたい方 ・舎飼いの酪農をすでに行っているけれど、放牧にも興味を持ち始めている方 ・放牧に取り組んではいるものの、思ったように経営が上向かないので改善したい方 など、あらゆる段階の「やりたい!」を、豊富な放牧知識でサポートします。

放牧酪農は環境にいいの?

今回のテーマは「放牧酪農と環境」です。 広い青空の下で、牛がのんびりと牧草を食べている。放牧が行われている牧場では、そんなのどかで牧歌的な光景がよく見られます。なんとも微笑ましいものです。では、その放牧を「環境負荷」というテーマから改めて見つめなおすと、一体どのような側面が見えてくるでしょうか。放牧が環境にもたらすメリット舎飼いから放牧へと切り替えることで、大きく分けて以下の三つのメリットが生まれます。1.機械による物の運搬が減り、二酸化炭素の排出が抑えられる放牧では動物が自分の脚で歩き、自分でエサを食べ、自分で草地に糞尿を落としながら移動します。そのため、飼料を運んだり糞尿を集積させたりするためのトラクター移動が不要になり、機械から排出されるCO2の量が削減されます。近年高騰している燃料費も抑えられますので、お財布にも優しいですね。2.穀物の輸入需要を減らし、穀物の生産・輸入にかかる資源の消費を減らせるこれは、1と比べてもう少しスケールの大きいものとなります。日本は、その穀物自給率の低さゆえに、海外から大量の飼料穀物を輸入しています。穀物を育てるには大量の地下水をくみ上げて灌漑を行う必要があり、また、タンカー・トラックなどで国境を越えた長距離輸送を行う際には大量のエネルギーを消費します。ここで、放牧による酪農を行うとどうなるでしょう。飼料は近隣の土地の草が主体ですから、外部から購入する輸入飼料の量はもちろん減ります。その結果、これまで消費され続けていた水やエネルギーなどの資源を守ることができるのです。(参考1:世界の粗粒穀物輸入量ランキング 世界の粗粒穀物生産量ランキング)(参考2:日本は、実は莫大な量の水を輸入している | 健康)3.草地が管理され、大気中の炭素が地中に固定されるようになる3は、放牧を行うことそのものというよりは、もともと存在している草地(あるいは耕作放棄地など)がきちんと活用されるようになることが重要です。適切に管理された土は、まんべんなく生えそろった牧草たちや動物の糞尿の力も借りて、炭素をどんどん蓄えられる天然の貯蔵庫へと変わっていきます。有機物を多く含むようになった豊かな土は、軽度の干ばつ、水害にも耐えうる柔軟な構造を持ちます。目先の1年や2年ではなく、長期的な恵みをもたらしてくれる救世主です。農業に関わるということは、「土」が持つ高いポテンシャルをいかに引き出せるか、という挑戦でもあります。この探求に終わりはありません。デメリット同じ場所で動物を放し続けると、糞尿に含まれる窒素分が過剰に土地に蓄積してしまいます。過剰な窒素は牧草の生育に影響を及ぼすほか、地下水や川に流れ出して水質汚染を引き起こすこともあります。また、動物は食べる草を選り好みします。そのため、草地があまりに広いと、好まれる草とそうでない草の伸び方に大きく差が生まれてまばらになり、土が荒れる原因となってしまいます。これらの環境負荷のリスクを最低限にとどめるには、農地を電気柵で小さく区切り、草の伸び具合を見ながら動物を移動させていく手法が有効です。詳しくはこちら↓新規就農で放牧をお考えの方へ 終わりに放牧と環境の結びつき、イメージしていただけたでしょうか?他にも放牧と土中の微生物の関係、それによって生まれる豊かな生態系など、着目していただきたいポイントはたくさんあります。それについてはまたいずれ、他の記事にてご紹介したいと思います。放牧に興味を持っていただけた方はファームエイジは、日本に集約放牧を普及させるため37年以上にわたって活動してきた「放牧の専門家集団」です。もし放牧の導入にご興味がありましたら、どなたでもお気軽にご相談ください。 ・新しく就農して、放牧酪農を始めたい方 ・舎飼いの酪農をすでに行っているけれど、放牧にも興味を持ち始めている方 ・放牧に取り組んではいるものの、思ったように経営が上向かないので改善したい方 など、あらゆる段階の「やりたい!」を、豊富な放牧知識でサポートします。