ボードゲームの記事一覧

【教育現場での実績公開】酪農の未来をゲームで学ぶ!放牧ボードゲーム「グラスマネーストーリー」

【教育現場での実績公開】酪農の未来をゲームで学ぶ!放牧ボードゲーム「グラスマネーストーリー」

「酪農って、実際はどんな仕事なんだろう?」私たちファームエイジが開発した放牧ボードゲーム『グラスマネーストーリー』は、2025年の7月に販売を開始し、少しずつ北海道内の高校での実績が増えてきました。今回は、そもそもなぜこのゲームが開発されたのか、実際にプレイした高校生たちが何を感じ取ったのかなど、実績を一部ご紹介します。1. なぜ「電気柵メーカー」がボードゲームを開発したのか?私たちファームエイジは日々、電気柵とフェンスの設計・販売を通じて全国の酪農家のみなさまと歩んでいます。なかでも、「放牧」というスタイルには、持続可能な酪農の未来を切り拓く大きな可能性があると確信しています。一方、放牧の価値を言葉だけで伝えるのは容易ではありません。「牛を外に出せばいいだけでは?」と思われがちですが、実際には草の管理、家畜の健康、野生動物への対策、そして何より数値に基づいた緻密な経営が求められます。「この奥深い世界を、もっと直感的に、もっと楽しく伝える方法はないか?」その問いへの答えが、ボードゲームという選択でした。試行錯誤を繰り返し誕生したのが、この『グラスマネーストーリー』です。・参考・商品詳細はこちら: グラスマネーストーリー |ファームエイジ公式オンラインショップ・開発の熱い想い: 放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!開発背景ストーリー2. 【潜入レポート】高校生たちが挑んだ「酪農経営」のリアル北海道内の複数の高等学校にて、本ゲームを体験いただいた際の様子を詳しくレポートします。2-1.札幌英藍高等学校:未知の用語が「自分事」に変わる瞬間札幌市北区に位置する札幌英藍高等学校。農業を専門的に学ぶ学科ではない生徒さんたちにとって、当初「酪農」は少し遠い存在だったかもしれません。しかし、ゲームを通じて、多くの気づきを得ていただくことができました。「夏のイベントで、回避不能なマイナス効果があるのが面白い。もっとカードの種類を増やして、現実の厳しさを再現してほしい!」「良いイベントばかりじゃなく、しっかりマイナスがあるからこそ、対策を考えるのが楽しいと思いました」「借金をした時に、視覚的に絶望感(笑)を味わえるような専用の紙幣カードを作ってほしい」このように、単に「勉強」として知識を詰め込むのではなく、ゲームを面白くするための「攻めの提案」が次々と出されたことが印象的でした。2-2.別海高等学校:プロを志す若者が掴んだ「放牧の強み」「日本一の酪農地帯」とも呼ばれる別海町。ここにある別海高等学校には、全国から酪農家を目指す志の高い若者が集まる「酪農経営科」があります。いわば「プロの卵」である彼らに、このゲームを届けることは私たちにとっても大きな挑戦でした。一番の驚きは、生徒たちがプレイを通じて『集約放牧=利益率が高まりやすい』という経営的感覚を掴み取ったことでした。「放牧なら施設投資を抑えつつ、牛の力を最大限に引き出せるんだ!」という気づき。現場のリアルを知る彼らが、ゲームの中の数字と現実の経営をリンクさせて考えてくれた瞬間、開発者としてとても喜ばしいことでした。2-3.当別高等学校:地元の学生たちに伝える挑戦ファームエイジの本社がある北海道当別町。同じ町の中に「当別高等学校」があります。同じ町内とはいえ、ファームエイジの事や放牧のことはほぼ全く知らない学生ばかり。今回は、およそ60名の方にグラスマネーストーリーの体験会に参加いただきました。プレイ後のアンケートでは、予想以上に厳しい結果でした。およそ半数が「むずかしい」や「面白くない」といった声。「グラスフェッド」や「アニマルウェルフェア」など、はじめて聞くキーワードや発見も多かったものの、改めて、伝え方の難しさを痛感しました。その日の夕方、町内で偶然学生さんにばったり遭遇。「ボードゲームめちゃめちゃ面白かったです!」と言われたことは、スタッフにとって予想外の喜びであり、今後も地道に取り組みを続けていく大切さを感じたひとときでした。2-4.札幌龍谷学園高等学校:探究学習としての高度な考察2022年度から高等学校で本格スタートした「探究学習」。生徒が自ら問いを立て、情報を収集・分析し、まとめ上げるこの先進的な授業の教材として、1年生約30名にプレイしていただきました。テーマに「酪農」を選んだ生徒たちにとって、短い時間ながら、ゲームは有益な「放牧体験」の機会となりました。生徒たちの考察(一部抜粋):リスク管理の視点: 「牛を増やせば収益は上がるけれど、病気や天候のリスクも倍増する。闇雲に増やすのではなく、バランスが一番大事」財務の視点: 「手元の現金を残さずに投資しすぎると、一回の不運で破産する」現場対策の視点: 「野生動物の被害を受けないために、事前の対策(電気柵などの設備)にお金をかけるのは、結局は安上がりになる」単なる「遊び」の結果で終わらせず、なぜ失敗したのか、なぜ成功したのかを論理的に分析する姿は、まさに探究学習の本質そのものでした。3. 開発側としての気づき。「本質」を伝えるための工夫どの学校でもゲームが盛り上がると、どうしても「いかに所持金を増やすか」というスコアに意識が向きがちです。しかし、私たちがこのゲームを通じて本当に届けたいのは、数字の裏側にある「酪農家が直面している課題」と「自然と共に生きる尊さ」です。天候や野生動物被害に左右されるもどかしさ。家畜たちの健康を守る責任感。限られた資源(草)をいかに有効活用するかという知恵。これらを進行の工夫によって補完し、ゲーム体験の後にディスカッションを行うことで、学びはより深いものにできると感じました。高校生たちが「将来、酪農って面白そうだな」「放牧の牛乳を選んで買ってみよう」と一歩踏み出すきっかけを作ることが、私たちのゴールです。4. まとめ:まだ道半ば。放牧の魅力を、世界中へ。『グラスマネーストーリー』の旅は、まだ始まったばかりです。北海道の高校生たちが示してくれた熱い反応は、このゲームが持つ「教育的価値」を確信させてくれました。これからも私たちは、ボードゲームや様々な活動を通じて、放牧の認知拡大と普及に努めてまいります。もし、この記事を読んでいる教育関係者や自治体、酪農に興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度この世界に触れてみてください。

【教育現場での実績公開】酪農の未来をゲームで学ぶ!放牧ボードゲーム「グラスマネーストーリー」

「酪農って、実際はどんな仕事なんだろう?」私たちファームエイジが開発した放牧ボードゲーム『グラスマネーストーリー』は、2025年の7月に販売を開始し、少しずつ北海道内の高校での実績が増えてきました。今回は、そもそもなぜこのゲームが開発されたのか、実際にプレイした高校生たちが何を感じ取ったのかなど、実績を一部ご紹介します。1. なぜ「電気柵メーカー」がボードゲームを開発したのか?私たちファームエイジは日々、電気柵とフェンスの設計・販売を通じて全国の酪農家のみなさまと歩んでいます。なかでも、「放牧」というスタイルには、持続可能な酪農の未来を切り拓く大きな可能性があると確信しています。一方、放牧の価値を言葉だけで伝えるのは容易ではありません。「牛を外に出せばいいだけでは?」と思われがちですが、実際には草の管理、家畜の健康、野生動物への対策、そして何より数値に基づいた緻密な経営が求められます。「この奥深い世界を、もっと直感的に、もっと楽しく伝える方法はないか?」その問いへの答えが、ボードゲームという選択でした。試行錯誤を繰り返し誕生したのが、この『グラスマネーストーリー』です。・参考・商品詳細はこちら: グラスマネーストーリー |ファームエイジ公式オンラインショップ・開発の熱い想い: 放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!開発背景ストーリー2. 【潜入レポート】高校生たちが挑んだ「酪農経営」のリアル北海道内の複数の高等学校にて、本ゲームを体験いただいた際の様子を詳しくレポートします。2-1.札幌英藍高等学校:未知の用語が「自分事」に変わる瞬間札幌市北区に位置する札幌英藍高等学校。農業を専門的に学ぶ学科ではない生徒さんたちにとって、当初「酪農」は少し遠い存在だったかもしれません。しかし、ゲームを通じて、多くの気づきを得ていただくことができました。「夏のイベントで、回避不能なマイナス効果があるのが面白い。もっとカードの種類を増やして、現実の厳しさを再現してほしい!」「良いイベントばかりじゃなく、しっかりマイナスがあるからこそ、対策を考えるのが楽しいと思いました」「借金をした時に、視覚的に絶望感(笑)を味わえるような専用の紙幣カードを作ってほしい」このように、単に「勉強」として知識を詰め込むのではなく、ゲームを面白くするための「攻めの提案」が次々と出されたことが印象的でした。2-2.別海高等学校:プロを志す若者が掴んだ「放牧の強み」「日本一の酪農地帯」とも呼ばれる別海町。ここにある別海高等学校には、全国から酪農家を目指す志の高い若者が集まる「酪農経営科」があります。いわば「プロの卵」である彼らに、このゲームを届けることは私たちにとっても大きな挑戦でした。一番の驚きは、生徒たちがプレイを通じて『集約放牧=利益率が高まりやすい』という経営的感覚を掴み取ったことでした。「放牧なら施設投資を抑えつつ、牛の力を最大限に引き出せるんだ!」という気づき。現場のリアルを知る彼らが、ゲームの中の数字と現実の経営をリンクさせて考えてくれた瞬間、開発者としてとても喜ばしいことでした。2-3.当別高等学校:地元の学生たちに伝える挑戦ファームエイジの本社がある北海道当別町。同じ町の中に「当別高等学校」があります。同じ町内とはいえ、ファームエイジの事や放牧のことはほぼ全く知らない学生ばかり。今回は、およそ60名の方にグラスマネーストーリーの体験会に参加いただきました。プレイ後のアンケートでは、予想以上に厳しい結果でした。およそ半数が「むずかしい」や「面白くない」といった声。「グラスフェッド」や「アニマルウェルフェア」など、はじめて聞くキーワードや発見も多かったものの、改めて、伝え方の難しさを痛感しました。その日の夕方、町内で偶然学生さんにばったり遭遇。「ボードゲームめちゃめちゃ面白かったです!」と言われたことは、スタッフにとって予想外の喜びであり、今後も地道に取り組みを続けていく大切さを感じたひとときでした。2-4.札幌龍谷学園高等学校:探究学習としての高度な考察2022年度から高等学校で本格スタートした「探究学習」。生徒が自ら問いを立て、情報を収集・分析し、まとめ上げるこの先進的な授業の教材として、1年生約30名にプレイしていただきました。テーマに「酪農」を選んだ生徒たちにとって、短い時間ながら、ゲームは有益な「放牧体験」の機会となりました。生徒たちの考察(一部抜粋):リスク管理の視点: 「牛を増やせば収益は上がるけれど、病気や天候のリスクも倍増する。闇雲に増やすのではなく、バランスが一番大事」財務の視点: 「手元の現金を残さずに投資しすぎると、一回の不運で破産する」現場対策の視点: 「野生動物の被害を受けないために、事前の対策(電気柵などの設備)にお金をかけるのは、結局は安上がりになる」単なる「遊び」の結果で終わらせず、なぜ失敗したのか、なぜ成功したのかを論理的に分析する姿は、まさに探究学習の本質そのものでした。3. 開発側としての気づき。「本質」を伝えるための工夫どの学校でもゲームが盛り上がると、どうしても「いかに所持金を増やすか」というスコアに意識が向きがちです。しかし、私たちがこのゲームを通じて本当に届けたいのは、数字の裏側にある「酪農家が直面している課題」と「自然と共に生きる尊さ」です。天候や野生動物被害に左右されるもどかしさ。家畜たちの健康を守る責任感。限られた資源(草)をいかに有効活用するかという知恵。これらを進行の工夫によって補完し、ゲーム体験の後にディスカッションを行うことで、学びはより深いものにできると感じました。高校生たちが「将来、酪農って面白そうだな」「放牧の牛乳を選んで買ってみよう」と一歩踏み出すきっかけを作ることが、私たちのゴールです。4. まとめ:まだ道半ば。放牧の魅力を、世界中へ。『グラスマネーストーリー』の旅は、まだ始まったばかりです。北海道の高校生たちが示してくれた熱い反応は、このゲームが持つ「教育的価値」を確信させてくれました。これからも私たちは、ボードゲームや様々な活動を通じて、放牧の認知拡大と普及に努めてまいります。もし、この記事を読んでいる教育関係者や自治体、酪農に興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度この世界に触れてみてください。

ボードゲーム-4

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー4|ボードゲーム誕生秘話

最後に、リリースまでの道のりを振り返りと、ご協力いただいた皆様への感謝、そして、今後の展望についてお話ししたいと思います。1.完成までを振り返って(ファームエイジ㈱ 大西 商品開発マネージャー) まさか、電気柵メーカーに入社して放牧のボードゲームを作成することになるとは、夢にも思いませんでした(笑)。はじめは突拍子もないアイディアだと思いましたが、酪農や農家さんを取り巻く環境を変えるには、今までにない新しい切り口が必要だという、共通認識が社内にはありました。多くの人に協力して頂くことで完成にまでこぎつけることができました。ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございます。酪農や放牧に興味がある学生さんにはぜひ手に取ってほしいと思いますし、農業や環境に興味のある一般の方々にも、ぜひ一度プレイしていただけると嬉しいなと思います。まだ初版ですので、ルールやデザインも少しずつアップデートしていきながら、おもしろおかしく、放牧の価値をたくさんの方に届けていきたいと思います。2.社員もやってみる!みんなでデモプレイ!社内でもやってみました! 皆、不思議そうに眺めたり、サイコロを振ってみたり…最初は緊張気味でしたがゲームが進むにつれ、「わー豪雨発生したー」や「よーし、おれは牛よりも草地を増やすぞ~」など、いろんな声が聞こえてくるように。そこそこいい年齢の大人が集まってのプレイでしたが、気づけばあっという間に時間が過ぎて、普段自分たちがかかわっている放牧酪農を別角度から再確認できた、という声も聞くことができました。3.ここからがスタート。多くの人に手に取ってもらうために。(ファームエイジ㈱ 高田 副社長)ここまで、ボードゲームストーリーにお付き合いいただき、ありがとうございました。放牧は、日本においてはまだマイナーな畜産技術ですが、人と自然、牛が調和した素晴らしい生産方式の一つです。我々ファームエイジは40年にわたって、その普及や推進を行ってきましたが、まだ道半ば。どうすればもっと多くの人に知っていただけるかを考えた結果、今回のボードゲームの開発に行きつきました。このゲームは、現在の生産者さんだけでなく、跡継ぎの方や、これから新規就農を考えている方々だけを対象としたわけではありません。農家ではないけれど興味がある、将来農家をやってみたい学生さん、都会の主婦の方…垣根を越えて、いろんな方にこのゲームをプレイしていただき、少しでも放牧酪農を知るきっかけになってくれればと願っております。本ゲームは、弊社公式オンラインショップで販売していますので、ぜひそちらもご覧ください。販売サイトは >>> こちらバックナンバー・ストーリー1・ストーリー2・ストーリー3

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー4|ボードゲーム誕生秘話

最後に、リリースまでの道のりを振り返りと、ご協力いただいた皆様への感謝、そして、今後の展望についてお話ししたいと思います。1.完成までを振り返って(ファームエイジ㈱ 大西 商品開発マネージャー) まさか、電気柵メーカーに入社して放牧のボードゲームを作成することになるとは、夢にも思いませんでした(笑)。はじめは突拍子もないアイディアだと思いましたが、酪農や農家さんを取り巻く環境を変えるには、今までにない新しい切り口が必要だという、共通認識が社内にはありました。多くの人に協力して頂くことで完成にまでこぎつけることができました。ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございます。酪農や放牧に興味がある学生さんにはぜひ手に取ってほしいと思いますし、農業や環境に興味のある一般の方々にも、ぜひ一度プレイしていただけると嬉しいなと思います。まだ初版ですので、ルールやデザインも少しずつアップデートしていきながら、おもしろおかしく、放牧の価値をたくさんの方に届けていきたいと思います。2.社員もやってみる!みんなでデモプレイ!社内でもやってみました! 皆、不思議そうに眺めたり、サイコロを振ってみたり…最初は緊張気味でしたがゲームが進むにつれ、「わー豪雨発生したー」や「よーし、おれは牛よりも草地を増やすぞ~」など、いろんな声が聞こえてくるように。そこそこいい年齢の大人が集まってのプレイでしたが、気づけばあっという間に時間が過ぎて、普段自分たちがかかわっている放牧酪農を別角度から再確認できた、という声も聞くことができました。3.ここからがスタート。多くの人に手に取ってもらうために。(ファームエイジ㈱ 高田 副社長)ここまで、ボードゲームストーリーにお付き合いいただき、ありがとうございました。放牧は、日本においてはまだマイナーな畜産技術ですが、人と自然、牛が調和した素晴らしい生産方式の一つです。我々ファームエイジは40年にわたって、その普及や推進を行ってきましたが、まだ道半ば。どうすればもっと多くの人に知っていただけるかを考えた結果、今回のボードゲームの開発に行きつきました。このゲームは、現在の生産者さんだけでなく、跡継ぎの方や、これから新規就農を考えている方々だけを対象としたわけではありません。農家ではないけれど興味がある、将来農家をやってみたい学生さん、都会の主婦の方…垣根を越えて、いろんな方にこのゲームをプレイしていただき、少しでも放牧酪農を知るきっかけになってくれればと願っております。本ゲームは、弊社公式オンラインショップで販売していますので、ぜひそちらもご覧ください。販売サイトは >>> こちらバックナンバー・ストーリー1・ストーリー2・ストーリー3

ボードゲーム-3

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー3|ボードゲーム誕生秘話

いよいよ形になってきたボードゲーム。でも、すべての課題をクリアしたわけではない。1.それぞれの意見 社員、社外、専門家ゲームが形になってきたので、開発チームは少しずつ完成に向けた動きを開始。だが、ここにきて関係者の意見に大きなバラツキがあった。「本当に酪農家さんができるのか?」や「ビジネスとしてはどうなのか?販売見込みは?」などの意見。他方、親しい放牧酪農家さんからも意見をもらっていたが、「放牧をゲームに表現するのは難しいのではないか」「もっと多くの要素が必要」などの意見が出ていた。ある程度予想はしていたものの、、、これらをどうまとめるか。2.もう一度問い直す 何のためのボードゲーム?※デモプレイの様子全員の納得感を優先すると、ゲームが複雑になる。一方、ゲームとしての要素だけだと、放牧や酪農の真の姿は見えづらくなってしまう。ここで開発チームが問い直したのは「何のためのボードゲームなのか」きっかけは、放牧をもっと世の中に広めたいという想いから。すべての意見や要素を詰め込むことはできなくはないが、目的の達成からは遠く離れてしまう。それぞれの意見、自分の想い、伝えたいこと。それぞれ分類・分解しながらも、開発チームは最後の仕上げにかかる。3.見えてきたデザイン ぐっとあがった完成度を見て・・※画像は試作段階のものデザイナーさんとの打ち合わせの日。今まで一緒にプレイしてもらいながら、いくつか試作版を持ってきてもらった。「いつも最初にお見せするこの瞬間が緊張するんですけど・・・・」と苦笑いしながら、デザイン案を見せていただく。「おぉ~」開発チームからも、歓声があがる。今までは社内で印刷やラミネートで施策版を使ってきたが、今回は、完成に近づけたイメージで作りこんできた。ここまで苦労して作ってきたものがそれなりの完成度になってくると、感慨もひとしお。まだ何かを成し遂げたわけではないが、ここにいるみんなが嬉しそうに笑い、リリースを心待ちにしている。その光景だけで、胸がいっぱいになった。4.協力機関と最終調整ゲーム作り以外にも準備が必要。まずはSNSやウェブ上の媒体からリリースの準備。もともとSNSに力を入れていたので、前々から準備は行ってきた。また梱包や配送など、実際に手に届ける調整も開始。これまで悩み、苦しみながら考え抜いてきたボードゲームの開発にも終わりが見えると、不思議と寂しさがこみ上げる。次回はいよいよ、完成とリリースのお話!!バックナンバー・ストーリー1・ストーリー2

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー3|ボードゲーム誕生秘話

いよいよ形になってきたボードゲーム。でも、すべての課題をクリアしたわけではない。1.それぞれの意見 社員、社外、専門家ゲームが形になってきたので、開発チームは少しずつ完成に向けた動きを開始。だが、ここにきて関係者の意見に大きなバラツキがあった。「本当に酪農家さんができるのか?」や「ビジネスとしてはどうなのか?販売見込みは?」などの意見。他方、親しい放牧酪農家さんからも意見をもらっていたが、「放牧をゲームに表現するのは難しいのではないか」「もっと多くの要素が必要」などの意見が出ていた。ある程度予想はしていたものの、、、これらをどうまとめるか。2.もう一度問い直す 何のためのボードゲーム?※デモプレイの様子全員の納得感を優先すると、ゲームが複雑になる。一方、ゲームとしての要素だけだと、放牧や酪農の真の姿は見えづらくなってしまう。ここで開発チームが問い直したのは「何のためのボードゲームなのか」きっかけは、放牧をもっと世の中に広めたいという想いから。すべての意見や要素を詰め込むことはできなくはないが、目的の達成からは遠く離れてしまう。それぞれの意見、自分の想い、伝えたいこと。それぞれ分類・分解しながらも、開発チームは最後の仕上げにかかる。3.見えてきたデザイン ぐっとあがった完成度を見て・・※画像は試作段階のものデザイナーさんとの打ち合わせの日。今まで一緒にプレイしてもらいながら、いくつか試作版を持ってきてもらった。「いつも最初にお見せするこの瞬間が緊張するんですけど・・・・」と苦笑いしながら、デザイン案を見せていただく。「おぉ~」開発チームからも、歓声があがる。今までは社内で印刷やラミネートで施策版を使ってきたが、今回は、完成に近づけたイメージで作りこんできた。ここまで苦労して作ってきたものがそれなりの完成度になってくると、感慨もひとしお。まだ何かを成し遂げたわけではないが、ここにいるみんなが嬉しそうに笑い、リリースを心待ちにしている。その光景だけで、胸がいっぱいになった。4.協力機関と最終調整ゲーム作り以外にも準備が必要。まずはSNSやウェブ上の媒体からリリースの準備。もともとSNSに力を入れていたので、前々から準備は行ってきた。また梱包や配送など、実際に手に届ける調整も開始。これまで悩み、苦しみながら考え抜いてきたボードゲームの開発にも終わりが見えると、不思議と寂しさがこみ上げる。次回はいよいよ、完成とリリースのお話!!バックナンバー・ストーリー1・ストーリー2

bodgame_02_

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー2|ボードゲーム誕生秘話

役員のひらめきからあっさり始まったボードゲームの構築。ここからが苦悩の連続でした。1. 苦悩と恐怖さて、どうしたものか。開発チームの脳裏は、不安で埋め尽くされていた。とはいえ、決まった以上、何か手を動かさなければいけない。まずは放牧に関する要素を整理することから始めた。2. やりたいこと、入れたいことはいっぱいあるのに、うまくゲームに乗らない放牧といっても、その要素は本当に幅広い。草や牛だけでなく、人や天候、トラクター、搾乳設備、土の中のミミズまで…思いつくものを片っ端から挙げていくと、とんでもない量になった。並べてみて、改めて気づく。多すぎる……!放牧とは、膨大な要素が絡み合い、複雑に成り立っているものだった。これをゲームとして体験できるようにするのは面白そうだけど、どう落とし込む?毎日考えては手直しをし、社内レビューをしては修正を繰り返す。不安とワクワクが入り混じる日々。気づけば、開発チームの机の上には チョコレートの包み紙(たまにエナジードリンク) が山積みになっていた。3. 色んなゲームの完成度を見てビビる他のボードゲームはどんな感じなんだろう?開発のヒントを得るために、調査してみる。。。……ところが、どれも完成度が高い……しかも面白そう……!これと肩を並べるゲームを自分たちが作る……?不安が増してしまうことも多々。自問自答の日々が続く中、開発チームを覗きに来たのは 言い出しっぺの役員。そして、何か言いたげな表情でひと言。「いいね、そろそろ助っ人を投入しようか。」……え?4. 助っ人登場!突然、社内で「ボードゲームと称したミーティング」が開かれた。開発チームの不安をよそに、現れたのは 一人の男性。聞けば、ボードゲームを趣味にしているとのこと。「この方に、今回のボードゲームの支援をお願いしようと思うんだ」はじめから役員は ある程度の段階で助っ人を投入するつもりだったらしい。(早く言ってくれ……!)こうして新たなメンバーを迎えた開発チームは、ギアを上げ始める。さらには、デザイナーの投入、新たな視点 が加わり、ようやく完成形が見え始めた。いける。開発チームの心に、ついに光が差し込んだ。そして、気づけば 机の上からチョコレートの包み紙は消えていた。バックナンバー・ストーリー1

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー2|ボードゲーム誕生秘話

役員のひらめきからあっさり始まったボードゲームの構築。ここからが苦悩の連続でした。1. 苦悩と恐怖さて、どうしたものか。開発チームの脳裏は、不安で埋め尽くされていた。とはいえ、決まった以上、何か手を動かさなければいけない。まずは放牧に関する要素を整理することから始めた。2. やりたいこと、入れたいことはいっぱいあるのに、うまくゲームに乗らない放牧といっても、その要素は本当に幅広い。草や牛だけでなく、人や天候、トラクター、搾乳設備、土の中のミミズまで…思いつくものを片っ端から挙げていくと、とんでもない量になった。並べてみて、改めて気づく。多すぎる……!放牧とは、膨大な要素が絡み合い、複雑に成り立っているものだった。これをゲームとして体験できるようにするのは面白そうだけど、どう落とし込む?毎日考えては手直しをし、社内レビューをしては修正を繰り返す。不安とワクワクが入り混じる日々。気づけば、開発チームの机の上には チョコレートの包み紙(たまにエナジードリンク) が山積みになっていた。3. 色んなゲームの完成度を見てビビる他のボードゲームはどんな感じなんだろう?開発のヒントを得るために、調査してみる。。。……ところが、どれも完成度が高い……しかも面白そう……!これと肩を並べるゲームを自分たちが作る……?不安が増してしまうことも多々。自問自答の日々が続く中、開発チームを覗きに来たのは 言い出しっぺの役員。そして、何か言いたげな表情でひと言。「いいね、そろそろ助っ人を投入しようか。」……え?4. 助っ人登場!突然、社内で「ボードゲームと称したミーティング」が開かれた。開発チームの不安をよそに、現れたのは 一人の男性。聞けば、ボードゲームを趣味にしているとのこと。「この方に、今回のボードゲームの支援をお願いしようと思うんだ」はじめから役員は ある程度の段階で助っ人を投入するつもりだったらしい。(早く言ってくれ……!)こうして新たなメンバーを迎えた開発チームは、ギアを上げ始める。さらには、デザイナーの投入、新たな視点 が加わり、ようやく完成形が見え始めた。いける。開発チームの心に、ついに光が差し込んだ。そして、気づけば 机の上からチョコレートの包み紙は消えていた。バックナンバー・ストーリー1

bordgame_01

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー1|ボードゲーム誕生秘話

日本初の放牧ボードゲームがどうやって生まれたのか?「なぜ作ろうと思ったのか?」から「どうやって形になったのか?」までのリアルな奮闘記をお届けします。ファームエイジの想いが詰まった3話構成、ぜひ最後までお付き合いください!1. きっかけは執行役員のひと言その日もいつもの定例ミーティング。商品提案のターゲットをアトツギ(農家の後継ぎ)や将来を担う若者で検討できないか?という議論が出る。そこまでは、誰もが普通の会議だと思っていた。 ところが、執行役員のひと言で空気が一変する。「ボードゲーム、作ったら面白そうじゃない?」開発チーム全員の頭に「?」が浮かんだのも無理はない。ファームエイジは40年にわたり、放牧酪農の支援や電気柵の設計・販売をしてきた会社。 ゲーム開発なんて、やったことも考えたこともない。突拍子もない提案に困惑するメンバーを前に、その役員はその理由を語り始めた。2. ヒントは林業のボードゲーム「林業を学べるボードゲームがあるんだよね。」役員が紹介したのは、資源管理や持続可能な林業について楽しく学べるゲーム。 これを見て「酪農や放牧にも応用できるのでは?」とひらめいたとのこと。遊びながら放牧の魅力を知ってもらえたら面白いと思わない?というのがアイディアだ。3. 林業ができるなら、酪農もいける!・・はず林業と酪農、一見違う分野に見えるが、どちらも課題は山積みだ。酪農は、経営の厳しさから抜け出せず離農を選択する人も増えている。「もしゲームを通じて放牧の可能性を知ってもらえたら?」、 「『ちょっと試してみよう』と思うきっかけになったら?」ボードゲームという新しい切り口で、新しいアプローチができないかと考えた。4. 消費者にも知ってほしい放牧の価値放牧は生産者だけでなく、消費者にもあまり知られていない。 オーガニックやサステナブルな酪農の一環ととらえられがちだが、実際はもっと奥深く、効率的な経営スタイルなのだ。放牧の仕組みや、牛乳がどんな環境から生まれているのか。 ゲームを通して楽しく学ぶことで、もっと身近に感じてもらえるかもしれない。5. 誰が、どうやって作る?「このボードゲームが放牧を広めるきっかけになれば。」そんな想いを胸に、企画を進める執行役員。 だが、ひとつ大きな問題が……。「どうやって作るの?」次回、ついにボードゲーム開発がスタート?!お楽しみに!

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー1|ボードゲーム誕生秘話

日本初の放牧ボードゲームがどうやって生まれたのか?「なぜ作ろうと思ったのか?」から「どうやって形になったのか?」までのリアルな奮闘記をお届けします。ファームエイジの想いが詰まった3話構成、ぜひ最後までお付き合いください!1. きっかけは執行役員のひと言その日もいつもの定例ミーティング。商品提案のターゲットをアトツギ(農家の後継ぎ)や将来を担う若者で検討できないか?という議論が出る。そこまでは、誰もが普通の会議だと思っていた。 ところが、執行役員のひと言で空気が一変する。「ボードゲーム、作ったら面白そうじゃない?」開発チーム全員の頭に「?」が浮かんだのも無理はない。ファームエイジは40年にわたり、放牧酪農の支援や電気柵の設計・販売をしてきた会社。 ゲーム開発なんて、やったことも考えたこともない。突拍子もない提案に困惑するメンバーを前に、その役員はその理由を語り始めた。2. ヒントは林業のボードゲーム「林業を学べるボードゲームがあるんだよね。」役員が紹介したのは、資源管理や持続可能な林業について楽しく学べるゲーム。 これを見て「酪農や放牧にも応用できるのでは?」とひらめいたとのこと。遊びながら放牧の魅力を知ってもらえたら面白いと思わない?というのがアイディアだ。3. 林業ができるなら、酪農もいける!・・はず林業と酪農、一見違う分野に見えるが、どちらも課題は山積みだ。酪農は、経営の厳しさから抜け出せず離農を選択する人も増えている。「もしゲームを通じて放牧の可能性を知ってもらえたら?」、 「『ちょっと試してみよう』と思うきっかけになったら?」ボードゲームという新しい切り口で、新しいアプローチができないかと考えた。4. 消費者にも知ってほしい放牧の価値放牧は生産者だけでなく、消費者にもあまり知られていない。 オーガニックやサステナブルな酪農の一環ととらえられがちだが、実際はもっと奥深く、効率的な経営スタイルなのだ。放牧の仕組みや、牛乳がどんな環境から生まれているのか。 ゲームを通して楽しく学ぶことで、もっと身近に感じてもらえるかもしれない。5. 誰が、どうやって作る?「このボードゲームが放牧を広めるきっかけになれば。」そんな想いを胸に、企画を進める執行役員。 だが、ひとつ大きな問題が……。「どうやって作るの?」次回、ついにボードゲーム開発がスタート?!お楽しみに!