グラスフェッドの記事一覧
放牧酪農の基本と実践ノウハウ|草地管理からデータ活用まで
放牧酪農は、牛に自由に草を食べさせるだけの単純な飼養方法ではありません。持続的に収益を上げるためには、草地の質・土壌環境・採食量の把握といった抑えておくべきポイントの理解が不可欠です。本記事では、放牧酪農を始める人や改善したい人のために、現場で実践されているノウハウの一部をまとめました。1.草地管理の基本1-1.栄養価の高い草の種類放牧の成功は、まず草の選定から始まります。地域や環境によって選択できる草種は限られる場合がありますが、代表的な放牧草としては次のような種類があります。クローバー 栄養価が高く、牛の嗜好性も良い草種。根粒菌を宿し、空気中の窒素を固定するため肥料コストを削減できます。ペレニアルライグラス 消化性と再生力に優れ、放牧に向く草種として広く知られています。オーチャードグラス 繊維質が多く、草地の耐久性を高めることができます。ポイントは、単一の草種になるのではなく、いろんな草種類をバランスよく組み合わせることで、牛にとって食べやすく栄養価が高い草地を維持できます。2.土壌づくりと水はけの改善健康な草を育てるには、土壌の整備が欠かせません。実際の現場では、スコップで土を掘って根の張り方や状態を確認します。2-1."ルートマット"を確認するルートマットとは、植物の根の層のことを指します。ルートマットが厚い土は保水性と通気性のバランスが良く、根が深く張ることができます。2-2.団粒構造を確認する土壌粒子が小さな団子状の塊になり、それらがバランスよく混ざり合っている状態を指します。団粒構造のある土はミミズや微生物の活動が活発で、栄養循環がスムーズになります。2-3.雑草の役割を理解するギシギシのような根の太い雑草は必ずしも悪ではなく、土に水や空気の通り道を作る役割があります。「見た目が良い草地」も大切ですが、土の中の状態を把握することで、より長期的な牧場経営の鍵です。3.採食量をデータで管理するライジングプレートメーター放牧では、牛がどれくらい草を食べたかを定量的に把握することが重要です。ここで活用されるのが ライジングプレートメーター(RPM) という測定器具です。草の上にプレートを何度も下ろし、草の高さからおおよその乾物重量を算出できます。これにより、放牧前後の草量を比較し、1頭あたりの採食量を把握できます。数値に基づき「明日も同じ区画に放すか」「新しい区画に移すか」といった判断が可能です。たとえば、半日で1頭あたり10kg以上の生草を採食していることが分かれば、配合飼料を減らす判断材料にもなります。4.コストと栄養価のバランス高品質な放牧草は、配合飼料と同等の栄養価を持ちながら、コストは大幅に低いとされています。十分な草量を確保できる環境であれば、飼料コストを大きく削減できる可能性があります。ただし、インフラ整備(柵・水場・牧道など)や草地更新には初期投資が必要です。放牧と購入飼料のバランスを試算し、経営面からも最適化することが大切です。5.マインドセットが成功を左右する放牧酪農を続けるうえでは、単なる技術だけではなく考え方の柔軟さも大切です。常に、牛を「草を利益に変える社員」ととらえ、草地管理=経営改善という意識を持つ。このマインドセットがあれば、変化する環境や市場に合わせて牧場経営を進化させることができます。まとめ放牧酪農は「牛を草地に放すだけ」ではなく、科学的なデータ管理・土壌改善・コスト計算・経営的視点が組み合わさって初めて成果を出せます。今回ご紹介したポイントを取り入れることで、放牧はコスト削減だけでなく、牛と牧場の持続可能な未来を支える手段となるでしょう。
放牧酪農の基本と実践ノウハウ|草地管理からデータ活用まで
放牧酪農は、牛に自由に草を食べさせるだけの単純な飼養方法ではありません。持続的に収益を上げるためには、草地の質・土壌環境・採食量の把握といった抑えておくべきポイントの理解が不可欠です。本記事では、放牧酪農を始める人や改善したい人のために、現場で実践されているノウハウの一部をまとめました。1.草地管理の基本1-1.栄養価の高い草の種類放牧の成功は、まず草の選定から始まります。地域や環境によって選択できる草種は限られる場合がありますが、代表的な放牧草としては次のような種類があります。クローバー 栄養価が高く、牛の嗜好性も良い草種。根粒菌を宿し、空気中の窒素を固定するため肥料コストを削減できます。ペレニアルライグラス 消化性と再生力に優れ、放牧に向く草種として広く知られています。オーチャードグラス 繊維質が多く、草地の耐久性を高めることができます。ポイントは、単一の草種になるのではなく、いろんな草種類をバランスよく組み合わせることで、牛にとって食べやすく栄養価が高い草地を維持できます。2.土壌づくりと水はけの改善健康な草を育てるには、土壌の整備が欠かせません。実際の現場では、スコップで土を掘って根の張り方や状態を確認します。2-1."ルートマット"を確認するルートマットとは、植物の根の層のことを指します。ルートマットが厚い土は保水性と通気性のバランスが良く、根が深く張ることができます。2-2.団粒構造を確認する土壌粒子が小さな団子状の塊になり、それらがバランスよく混ざり合っている状態を指します。団粒構造のある土はミミズや微生物の活動が活発で、栄養循環がスムーズになります。2-3.雑草の役割を理解するギシギシのような根の太い雑草は必ずしも悪ではなく、土に水や空気の通り道を作る役割があります。「見た目が良い草地」も大切ですが、土の中の状態を把握することで、より長期的な牧場経営の鍵です。3.採食量をデータで管理するライジングプレートメーター放牧では、牛がどれくらい草を食べたかを定量的に把握することが重要です。ここで活用されるのが ライジングプレートメーター(RPM) という測定器具です。草の上にプレートを何度も下ろし、草の高さからおおよその乾物重量を算出できます。これにより、放牧前後の草量を比較し、1頭あたりの採食量を把握できます。数値に基づき「明日も同じ区画に放すか」「新しい区画に移すか」といった判断が可能です。たとえば、半日で1頭あたり10kg以上の生草を採食していることが分かれば、配合飼料を減らす判断材料にもなります。4.コストと栄養価のバランス高品質な放牧草は、配合飼料と同等の栄養価を持ちながら、コストは大幅に低いとされています。十分な草量を確保できる環境であれば、飼料コストを大きく削減できる可能性があります。ただし、インフラ整備(柵・水場・牧道など)や草地更新には初期投資が必要です。放牧と購入飼料のバランスを試算し、経営面からも最適化することが大切です。5.マインドセットが成功を左右する放牧酪農を続けるうえでは、単なる技術だけではなく考え方の柔軟さも大切です。常に、牛を「草を利益に変える社員」ととらえ、草地管理=経営改善という意識を持つ。このマインドセットがあれば、変化する環境や市場に合わせて牧場経営を進化させることができます。まとめ放牧酪農は「牛を草地に放すだけ」ではなく、科学的なデータ管理・土壌改善・コスト計算・経営的視点が組み合わさって初めて成果を出せます。今回ご紹介したポイントを取り入れることで、放牧はコスト削減だけでなく、牛と牧場の持続可能な未来を支える手段となるでしょう。
【グラスフェッドとは?】基礎的な知識から日本における現状と課題をご紹介
皆さんは「グラスフェッド」という言葉をご存じですか?最近では、ニュースやインターネット上で耳にする機会が増えたかもしれません。しかし、実際にはどんな意味があるのかは、曖昧だったり、誤解されていることが多く見受けられます。この記事では、グラスフェッドの基本から、そのメリット、そして日本における現状と課題についてご紹介します。是非、本記事を読んで自然に優しく、健康にも良いとされるグラスフェッドの知っておくべきポイントをしっかりと押さえ、皆さんの食生活の選択肢としての理解を深めていただければと思います。1.グラスフェッドとは 牛や羊などの家畜に牧草や干し草を与えて生産した牛乳や乳製品、肉などの加工品を意味します。しばしば、放牧させながら牧草を中心に与える飼育方法そのものを差すこともあります。一方、グラスフェッドと対極にあるのが「グレインフェッド」です。トウモロコシ、ダイズ、ムギなどの穀物飼料を中心に与える飼育方法で、日本においてはグレインフェッドが一般的な飼育方法になっています。2.グラスフェッドのメリットここでは主なものをご紹介します。・家畜へのメリット 自然に近い環境で飼育されるため、家畜にかかるストレスが少なく、病気になりにくいとされています。家畜が病気になりにくいということは、獣医さんを呼ぶ回数も減り、そこにかかる経費も削減することができるので、生産者側にとってもうれしいメリットがあります。・生産者へのメリット 家畜が病気になりにくいということは、獣医さんを呼ぶ回数も減り、そこにかかる経費も削減することができます。結果的に、労働時間の削減と経費削減ができます。さらに前述したような付加価値を持った差別化を図ることもできます。・消費者へのメリット 低カロリーで不飽和脂肪酸を多く含むなど、人間の体に重要な成分が多く、消費者にとってもメリットがたくさんあります。・環境へのメリット 日本における穀物飼料の多くは海外からの輸入に依存しています。輸入するためには、大量のコストとエネルギーが必要です。グラスフェッドは牧草を中心に与える飼育方法のため、輸入に関する多くのエネルギーを削減することもできます。3.日本におけるグラスフェッドの現状と課題多くのメリットがありながら、日本においてグラスフェッドといえる生産者はほとんどいません。よくいわれるのが、「放牧する面積がない」「乳量が安定しない」といった理由が挙げられます。また、放牧をしているけれど、うまくいっていない、メリットを最大限に活かせていない生産者さんもいます。よくある原因は以下の通りです。・専門的な知識と経験がない家畜の管理や、草地や土壌管理、放牧に適した牛群への改良など、長期にわたって取組を行っていく必要があります。また、放牧に詳しい専門家と中長期的に連携していくことも必要です。・定量的なデータと手段の確立ができていない海外では、どのくらいの草の量からどのくらいの生産物ができるかなど、数字データが徹底的に管理されていたり、草地管理の方法も確立されています。日本においてはそういった情報や事例が少なかったり、整理されていない事項が多いのが現状です。・基準が不明確海外ではグラスフェッドに関する生産基準がありますが、日本においてはまだ始まったばかりです。そのため、「ただ家畜を外に出しておけばよい」「放し飼いも放牧も、グラスフェッドも同じ」など、しばしば混同や誤解されてしまうケースがあります。4.グラスフェッドを世の中に ファームエイジの取組・グラスファーミングスクール日本でも本格的な放牧を学べる場を。その声に応えるべく、1996年より開催しているのがグラスファーミングスクールです。ここで第一にめざすのは、放牧の知識・技術に加え商品化、さらには経営全般に精通する、全方位型の”強い”酪農・畜産生産者の育成です。既就業者に限らず、幅広く志のある方々の参加を期待しています。>>> 詳細はこちら・ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクト ニュージーランド最大の酪農協同組合であるフォンテラとニュージーランド政府が出資し、日本の酪農家と共同で行う、北海道の放牧酪農に関する調査プロジェクトです。>>> 詳細はこちら・フィールデイズインジャパン 最も大きな目的は、環境に負荷をかけないモノづくりをしている生産者と、消費者や外食業者、流通業者をつなぐことです。2023年は「フィールデイズ未来フォーラム」と題して、グラスフェッド生産者と消費者をつなぐイベントを開催しました。>>> 詳細はこちら5.もっと知りたい方向けに。冊子のご案内 ファームエイジも協力している「フィールデイズ実行委員会」にて、「グラスフェッドってなぁに?」という冊子を作成しています。本記事でご説明したグラスフェッドの基礎的な知識や、グラスフェッドを実践している生産者についてご紹介しています。ご興味のある方は、紙媒体を無料で送付いたしますので、お問合せください。※冊子の情報は2022年時点のものです。一部変更が生じている可能性があります。6.まとめ消費者の健康への関心上昇や、輸入食料品の高騰などにより、消費者の食料価値が見直されつつあるなど、様々な変化が起きています。今はあまり見かけることがないグラスフェッドの製品ですが、いずれは家庭の食卓に気軽に並ぶ日が来るかもしれません。また、ファームエイジでは、グラスフェッドの普及のみならず、日本での放牧の課題解決のために様々な取り組みを行っています。ご興味のある方はお問合せください。
【グラスフェッドとは?】基礎的な知識から日本における現状と課題をご紹介
皆さんは「グラスフェッド」という言葉をご存じですか?最近では、ニュースやインターネット上で耳にする機会が増えたかもしれません。しかし、実際にはどんな意味があるのかは、曖昧だったり、誤解されていることが多く見受けられます。この記事では、グラスフェッドの基本から、そのメリット、そして日本における現状と課題についてご紹介します。是非、本記事を読んで自然に優しく、健康にも良いとされるグラスフェッドの知っておくべきポイントをしっかりと押さえ、皆さんの食生活の選択肢としての理解を深めていただければと思います。1.グラスフェッドとは 牛や羊などの家畜に牧草や干し草を与えて生産した牛乳や乳製品、肉などの加工品を意味します。しばしば、放牧させながら牧草を中心に与える飼育方法そのものを差すこともあります。一方、グラスフェッドと対極にあるのが「グレインフェッド」です。トウモロコシ、ダイズ、ムギなどの穀物飼料を中心に与える飼育方法で、日本においてはグレインフェッドが一般的な飼育方法になっています。2.グラスフェッドのメリットここでは主なものをご紹介します。・家畜へのメリット 自然に近い環境で飼育されるため、家畜にかかるストレスが少なく、病気になりにくいとされています。家畜が病気になりにくいということは、獣医さんを呼ぶ回数も減り、そこにかかる経費も削減することができるので、生産者側にとってもうれしいメリットがあります。・生産者へのメリット 家畜が病気になりにくいということは、獣医さんを呼ぶ回数も減り、そこにかかる経費も削減することができます。結果的に、労働時間の削減と経費削減ができます。さらに前述したような付加価値を持った差別化を図ることもできます。・消費者へのメリット 低カロリーで不飽和脂肪酸を多く含むなど、人間の体に重要な成分が多く、消費者にとってもメリットがたくさんあります。・環境へのメリット 日本における穀物飼料の多くは海外からの輸入に依存しています。輸入するためには、大量のコストとエネルギーが必要です。グラスフェッドは牧草を中心に与える飼育方法のため、輸入に関する多くのエネルギーを削減することもできます。3.日本におけるグラスフェッドの現状と課題多くのメリットがありながら、日本においてグラスフェッドといえる生産者はほとんどいません。よくいわれるのが、「放牧する面積がない」「乳量が安定しない」といった理由が挙げられます。また、放牧をしているけれど、うまくいっていない、メリットを最大限に活かせていない生産者さんもいます。よくある原因は以下の通りです。・専門的な知識と経験がない家畜の管理や、草地や土壌管理、放牧に適した牛群への改良など、長期にわたって取組を行っていく必要があります。また、放牧に詳しい専門家と中長期的に連携していくことも必要です。・定量的なデータと手段の確立ができていない海外では、どのくらいの草の量からどのくらいの生産物ができるかなど、数字データが徹底的に管理されていたり、草地管理の方法も確立されています。日本においてはそういった情報や事例が少なかったり、整理されていない事項が多いのが現状です。・基準が不明確海外ではグラスフェッドに関する生産基準がありますが、日本においてはまだ始まったばかりです。そのため、「ただ家畜を外に出しておけばよい」「放し飼いも放牧も、グラスフェッドも同じ」など、しばしば混同や誤解されてしまうケースがあります。4.グラスフェッドを世の中に ファームエイジの取組・グラスファーミングスクール日本でも本格的な放牧を学べる場を。その声に応えるべく、1996年より開催しているのがグラスファーミングスクールです。ここで第一にめざすのは、放牧の知識・技術に加え商品化、さらには経営全般に精通する、全方位型の”強い”酪農・畜産生産者の育成です。既就業者に限らず、幅広く志のある方々の参加を期待しています。>>> 詳細はこちら・ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクト ニュージーランド最大の酪農協同組合であるフォンテラとニュージーランド政府が出資し、日本の酪農家と共同で行う、北海道の放牧酪農に関する調査プロジェクトです。>>> 詳細はこちら・フィールデイズインジャパン 最も大きな目的は、環境に負荷をかけないモノづくりをしている生産者と、消費者や外食業者、流通業者をつなぐことです。2023年は「フィールデイズ未来フォーラム」と題して、グラスフェッド生産者と消費者をつなぐイベントを開催しました。>>> 詳細はこちら5.もっと知りたい方向けに。冊子のご案内 ファームエイジも協力している「フィールデイズ実行委員会」にて、「グラスフェッドってなぁに?」という冊子を作成しています。本記事でご説明したグラスフェッドの基礎的な知識や、グラスフェッドを実践している生産者についてご紹介しています。ご興味のある方は、紙媒体を無料で送付いたしますので、お問合せください。※冊子の情報は2022年時点のものです。一部変更が生じている可能性があります。6.まとめ消費者の健康への関心上昇や、輸入食料品の高騰などにより、消費者の食料価値が見直されつつあるなど、様々な変化が起きています。今はあまり見かけることがないグラスフェッドの製品ですが、いずれは家庭の食卓に気軽に並ぶ日が来るかもしれません。また、ファームエイジでは、グラスフェッドの普及のみならず、日本での放牧の課題解決のために様々な取り組みを行っています。ご興味のある方はお問合せください。
【ファームファイル Vol.6 渡辺牧場編】足寄町で新規就農した渡辺牧場に密着。一家が目指す酪...
新規就農で放牧酪農を営む渡辺さんご一家に密着。「放牧の酪農」を始めたきっかけと、目指している酪農のスタイルについてお話いただきました。1.就農のきっかけ「大学卒業して2年間アメリカで農業研修とかしたりして、身近だったので。でもまさか自分が酪農やるとは思っていなかったですけど。」笑いながら渡辺さんは語ります。渡辺さんは北海道足寄(あしょろ)町にある「ありがとう牧場」での研修後、2020年に新規就農。2023年7月現在は、50haの敷地で搾乳頭数45頭を放牧しています。無農薬、無科学肥料のオーガニックをこころがけ、牛と自然に優しい牧場を目指しています。渡辺さんがファームエイジを知るきっかけは、ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトやグラスファーミングスクール、ありがとう牧場の研修中に使用した電気柵などからで、今回の取材協力に至りました。取材に伺ったときは、牛の牧区移動の最中。ぞろぞろと牧道の上を歩く牛たちの最後尾を渡辺さんが歩いていきます。渡辺さんが足寄を訪れたきっかけは、以前勤めていた動物薬品販売を手掛ける会社の営業マンだったことです。足寄町が営業エリアだったこともあり、頻繁に訪れているうちに、なんとなく酪農に携わりたいという気持ちがわいてきたといいます。「ただ嫁さんはそんなこと思ってないから、2年ぐらい迷ったけど」そのあと、縁あって足寄町に新規就農することになった渡辺さんご一家。やるなら放牧酪農がいいかなと考えたそうです。小学校時代から生きものが好きだった渡辺さん。渡辺牧場には牛だけでなく、イヌ、ニワトリ、ヒツジなど、さまざまな生きものがいるのを見せてくださいました。「羊は草刈り(のために飼っている)だし、もう趣味ですね。」2.苦労したこと搾乳作業の最中、子供たちもつなぎを着てお手伝い。搾乳機器を運び込み、次々と搾乳に入っていきます。作業を見学しながら、苦労したことについて伺いました。「子牛が下痢で何頭か死んじゃったぐらいで。下痢しちゃうと出荷もできないから、それが大変だったのと」渡辺さんは続けて言います。「あとはひまり(三女)がはじめての分娩ラッシュの時に、膝が痛くなって腫れちゃって。」渡辺さんには4人のお子さんがいらっしゃいます。腫れはひかず、なんと入院することになってしまったそうです。「そしたら嫁さんも付き添いで入院して。でもうちの親が急遽来てくれて、子供の世話とかもしてくれたから助かりましたけどね。」搾乳後、子供たちは竹箒で牛舎をお掃除。なんとも慣れた手つきと段取りです。渡辺さんも頼もしそうに眺めています。3.就農のきっかけ「実は町から紹介してもらって、はじめて紹介してもらったのがこの牧場でした。」子供たちを膝に抱えながら、渡辺さんは当時のことを話してくださいました。「1番決めた理由はやっぱり放牧ができる環境。地続きでこれだけ広い土地があって、それを一番に考えていたので、その放牧ができる環境を目一杯活かした酪農がしたいですね。」空撮をするとその広さがさらによくわかります。道内でもこれだけ広大な放牧地を確保できる環境は、限られているでしょう。足寄町は放牧酪農が盛んな町で、町外だけでなく道外から新規就農する方も多いそうです。4.牧場の今後について「放牧草はいっぱい食べてるし。ただ今は(他の生乳と)混ざっちゃって、それがそのまま製品になっているわけじゃないですけど。」「来てくれた人にこれうちの牛乳なんですよって飲んでもらって、違うね、美味しいねって言われたら嬉しいですね。」牧草を食む牛を眺めながら今後のビジョンも語ってくれました。「ゆくゆくは、この放牧草をいっぱい食べた牛から絞った牛乳から、チーズとか。そういう形になれば面白いなとは思いますかね」インタビューに飽きてきたのか、放牧地の草を引っ張ったりして遊び始めた子供たち。せっかくなので、子供たちにもインタビューさせて貰いました。「お母さんは料理が上手だからかっこいい」お父さんは?「牛追いするのが上手」「良く知ってるね」嬉しそうに笑う渡辺さんでした。5.これから農業を志す人に向けて渡辺さんのアドバイスは、とてもシンプルなものでした。「不安はありますよね。でもやる気さえあれば、周りが応援してくれると思います。」「周りを頼っちゃダメかもしれないけど、あとは健康に気を付けて。」就農先が見つかったあとも、きちんと周囲の人もうまくやるようにとアドバイスもくださいました。ご自身も4人の子供を持つ父親ですが、気負いすぎるのも良くないと語る渡辺さん。「なんかやっぱり、日本って優しいじゃないですか。」「失敗しても頑張ってれば大丈夫かな、みたいな感じで。ちょっと気楽に考えてたかもしれないですけど。」「牛も自然もやった分だけ返してくれるというか、自然が相手だから、やっぱり思い通りにはいかないけど、と思えるような感じでやっていければいいですよね。」飼料や物価高騰で、危機的な状態が続く酪農業界。その中にあって、渡辺さんのスタイルはとてもポジティブでありつつ、原理原則に則ったシンプルなものだと感じました。これからも、家族とともに、牛や自然と向き合いながら、温かく幸せな放牧酪農を続けてほしいと願います。6.動画全編制作:ファームエイジ撮影・編集協力:櫛引 康平 7.関連動画【FarmFile Vol.1 馬場牧場編】牛舎飼いから放牧に切り替えた由仁町の酪農家のドキュメンタリー 農業者へ伝えたいメッセージ北海道由仁町の放牧酪農家 馬場敏さんに密着し、舎飼いから放牧酪農に切り替えた理由、放牧のメリットや学んだこと、農業に携わる方へのメッセージをいただきました。放牧酪農家を志す人々を応援します。 【FarmFile Vol.3 松尾めん羊牧場編】佐藤牧場長と羊肉生産へのこだわり・滝川市の特産品を活かした取組みとファームエイジとの出会いとは北海道の羊肉産業を盛り上げる滝川市の松尾めん羊牧場にこだわりや放牧のノウハウを伺いました。滝川市の特産品を活かした取組みや美味しいお肉を追い求める姿に密着。佐藤牧場長より、農業者への熱いメッセージをお届けします! その他の動画は >>>ファームエイジYoutubeサイトからご覧ください。 8.放牧を始めたい方へファームエイジでは、舎飼いから放牧への転換へのサポートなど、放牧に関する幅広いサポートを全国各地で40年近く行っています。詳しい資料もお送りできますので、ご興味のある方は以下からお気軽にお問合せください。全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【ファームファイル Vol.6 渡辺牧場編】足寄町で新規就農した渡辺牧場に密着。一家が目指す酪...
新規就農で放牧酪農を営む渡辺さんご一家に密着。「放牧の酪農」を始めたきっかけと、目指している酪農のスタイルについてお話いただきました。1.就農のきっかけ「大学卒業して2年間アメリカで農業研修とかしたりして、身近だったので。でもまさか自分が酪農やるとは思っていなかったですけど。」笑いながら渡辺さんは語ります。渡辺さんは北海道足寄(あしょろ)町にある「ありがとう牧場」での研修後、2020年に新規就農。2023年7月現在は、50haの敷地で搾乳頭数45頭を放牧しています。無農薬、無科学肥料のオーガニックをこころがけ、牛と自然に優しい牧場を目指しています。渡辺さんがファームエイジを知るきっかけは、ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトやグラスファーミングスクール、ありがとう牧場の研修中に使用した電気柵などからで、今回の取材協力に至りました。取材に伺ったときは、牛の牧区移動の最中。ぞろぞろと牧道の上を歩く牛たちの最後尾を渡辺さんが歩いていきます。渡辺さんが足寄を訪れたきっかけは、以前勤めていた動物薬品販売を手掛ける会社の営業マンだったことです。足寄町が営業エリアだったこともあり、頻繁に訪れているうちに、なんとなく酪農に携わりたいという気持ちがわいてきたといいます。「ただ嫁さんはそんなこと思ってないから、2年ぐらい迷ったけど」そのあと、縁あって足寄町に新規就農することになった渡辺さんご一家。やるなら放牧酪農がいいかなと考えたそうです。小学校時代から生きものが好きだった渡辺さん。渡辺牧場には牛だけでなく、イヌ、ニワトリ、ヒツジなど、さまざまな生きものがいるのを見せてくださいました。「羊は草刈り(のために飼っている)だし、もう趣味ですね。」2.苦労したこと搾乳作業の最中、子供たちもつなぎを着てお手伝い。搾乳機器を運び込み、次々と搾乳に入っていきます。作業を見学しながら、苦労したことについて伺いました。「子牛が下痢で何頭か死んじゃったぐらいで。下痢しちゃうと出荷もできないから、それが大変だったのと」渡辺さんは続けて言います。「あとはひまり(三女)がはじめての分娩ラッシュの時に、膝が痛くなって腫れちゃって。」渡辺さんには4人のお子さんがいらっしゃいます。腫れはひかず、なんと入院することになってしまったそうです。「そしたら嫁さんも付き添いで入院して。でもうちの親が急遽来てくれて、子供の世話とかもしてくれたから助かりましたけどね。」搾乳後、子供たちは竹箒で牛舎をお掃除。なんとも慣れた手つきと段取りです。渡辺さんも頼もしそうに眺めています。3.就農のきっかけ「実は町から紹介してもらって、はじめて紹介してもらったのがこの牧場でした。」子供たちを膝に抱えながら、渡辺さんは当時のことを話してくださいました。「1番決めた理由はやっぱり放牧ができる環境。地続きでこれだけ広い土地があって、それを一番に考えていたので、その放牧ができる環境を目一杯活かした酪農がしたいですね。」空撮をするとその広さがさらによくわかります。道内でもこれだけ広大な放牧地を確保できる環境は、限られているでしょう。足寄町は放牧酪農が盛んな町で、町外だけでなく道外から新規就農する方も多いそうです。4.牧場の今後について「放牧草はいっぱい食べてるし。ただ今は(他の生乳と)混ざっちゃって、それがそのまま製品になっているわけじゃないですけど。」「来てくれた人にこれうちの牛乳なんですよって飲んでもらって、違うね、美味しいねって言われたら嬉しいですね。」牧草を食む牛を眺めながら今後のビジョンも語ってくれました。「ゆくゆくは、この放牧草をいっぱい食べた牛から絞った牛乳から、チーズとか。そういう形になれば面白いなとは思いますかね」インタビューに飽きてきたのか、放牧地の草を引っ張ったりして遊び始めた子供たち。せっかくなので、子供たちにもインタビューさせて貰いました。「お母さんは料理が上手だからかっこいい」お父さんは?「牛追いするのが上手」「良く知ってるね」嬉しそうに笑う渡辺さんでした。5.これから農業を志す人に向けて渡辺さんのアドバイスは、とてもシンプルなものでした。「不安はありますよね。でもやる気さえあれば、周りが応援してくれると思います。」「周りを頼っちゃダメかもしれないけど、あとは健康に気を付けて。」就農先が見つかったあとも、きちんと周囲の人もうまくやるようにとアドバイスもくださいました。ご自身も4人の子供を持つ父親ですが、気負いすぎるのも良くないと語る渡辺さん。「なんかやっぱり、日本って優しいじゃないですか。」「失敗しても頑張ってれば大丈夫かな、みたいな感じで。ちょっと気楽に考えてたかもしれないですけど。」「牛も自然もやった分だけ返してくれるというか、自然が相手だから、やっぱり思い通りにはいかないけど、と思えるような感じでやっていければいいですよね。」飼料や物価高騰で、危機的な状態が続く酪農業界。その中にあって、渡辺さんのスタイルはとてもポジティブでありつつ、原理原則に則ったシンプルなものだと感じました。これからも、家族とともに、牛や自然と向き合いながら、温かく幸せな放牧酪農を続けてほしいと願います。6.動画全編制作:ファームエイジ撮影・編集協力:櫛引 康平 7.関連動画【FarmFile Vol.1 馬場牧場編】牛舎飼いから放牧に切り替えた由仁町の酪農家のドキュメンタリー 農業者へ伝えたいメッセージ北海道由仁町の放牧酪農家 馬場敏さんに密着し、舎飼いから放牧酪農に切り替えた理由、放牧のメリットや学んだこと、農業に携わる方へのメッセージをいただきました。放牧酪農家を志す人々を応援します。 【FarmFile Vol.3 松尾めん羊牧場編】佐藤牧場長と羊肉生産へのこだわり・滝川市の特産品を活かした取組みとファームエイジとの出会いとは北海道の羊肉産業を盛り上げる滝川市の松尾めん羊牧場にこだわりや放牧のノウハウを伺いました。滝川市の特産品を活かした取組みや美味しいお肉を追い求める姿に密着。佐藤牧場長より、農業者への熱いメッセージをお届けします! その他の動画は >>>ファームエイジYoutubeサイトからご覧ください。 8.放牧を始めたい方へファームエイジでは、舎飼いから放牧への転換へのサポートなど、放牧に関する幅広いサポートを全国各地で40年近く行っています。詳しい資料もお送りできますので、ご興味のある方は以下からお気軽にお問合せください。全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【環境再生型農業でウシ、ヒト、地球が健康に】放牧畜産農家:グラッドニー牧場/北海道黒松内町 (...
北海道黒松内町にある「グラッドニー牧場」の代表、森塚千絵さんとティム・ジョーンズさんに密着して、肉牛の放牧を始めたきっかけ、グラッドニー牧場が目指している農業について、未来の農業者に向けたメッセージをいただきました。1.黒松内町で肉牛の放牧を始めたきっかけ冷涼でおいしい水が流れる広大な土地で、トラクターに資材を乗せて、電気柵を設置するのはグラッドニー牧場の森塚千絵さんとティム・ジョーンズさん。奥ではアンガス牛と、あか牛が放牧草を食べています。「元々アメリカのオクラホマ州でティムさんは家族経営の牧場をしていました。その牧場の看板を下ろすのをきっかけに、日本で牧場を始めることにしました。」現在は81haの敷地で一年中、集約放牧(ストリップグレージング)を行い、完全グラスフェッドで肉用のアンガス牛とあか牛を38頭を飼養しています。「スコットランド原産のアンガス牛は寒い気候に強くなんでも食べてお肉にしてくれるし、自然分娩で人の手がいらない」とアンガス牛の性格や特性を温かに語る千絵さん。2.苦労したこと「細かく言えば色々とあったけれども、友達や町の方々とかの助けがあってすべて克服できたことを考えれば、すごく困ったということは思いつきません。ベストだと思ってやっていても困難にぶつかってそれがベストではなかったんだっていう気づきがあって、より良い方向にいくきっかけになっているなという感覚はあります。」3.ファームエイジを知ったきっかけ「研修先の牧場でファームエイジの電気柵が使われていたことをきっかけに、日本で始めるならと電気柵を使うことにしました」グラッドニー牧場では恒久柵と移動柵を導入しています。・参考・恒久柵(こうきゅうさく)・簡易恒久柵(かんいこうきゅうさく)4.製品へのこだわり、目指している農業「目指しているところは地産地消。それも高級なレストランではなく、一般の家庭で食べられるようなお肉にしたい。」「豊かな人だけが健康にいい、地球に優しい作り方をしたものを食べられるのではなく、誰でもが食べられる価格でお肉を提供したい。アメリカでは繁殖農家だったので、6~7ヶ月齢で子牛を売っていて、そこまでは無農薬無施肥です。」「アメリカにいた時から再生型農業の意義を強く感じていました。自分たちの世代は地球にあるものをどんどん消費して痛めつけてきてしまった。このままでは次世代には同じような生活はできないし地球環境もどんどん壊れていく。だから、自分たちはなるべくそれをよくしていく必要がある。」目指しているのは、地球環境への配慮と次世代にも繋がる持続可能な農業。5.これから農業を志す人に向けて「この生活は私たちにとって完璧な人生であり、理想的です。わたしたちはやりたいことをやりたいときにやり、毎日自然の中で過ごすことができている。これは永久的なバケーションのようなものです。わたしたちはすべてのことを楽しんでいます。毎晩ベッドに入ると、明日何をしなければならないかではなく、明日何ができるかを考えている。楽しいと思わないかい?翌日にはどんな楽しいことが待っているかわからないし、「仕事」とは違うよね。こういう感じの放牧とか農業をやるっていうことであれば勇気が必要だということを理解する必要がある。とにかくやってみるしかない。気弱にならないで、勇気を持って飛び込んでみてください自分自身を信じ、成功できるという自信を持ち、失敗を恐れないで、常に。常に成功を期待するのです。」They're going to have to just go and do it. can't be timid.And so I encourage anybody just to take the leap, just jump out there and do it.Believe in themselves,...
【環境再生型農業でウシ、ヒト、地球が健康に】放牧畜産農家:グラッドニー牧場/北海道黒松内町 (...
北海道黒松内町にある「グラッドニー牧場」の代表、森塚千絵さんとティム・ジョーンズさんに密着して、肉牛の放牧を始めたきっかけ、グラッドニー牧場が目指している農業について、未来の農業者に向けたメッセージをいただきました。1.黒松内町で肉牛の放牧を始めたきっかけ冷涼でおいしい水が流れる広大な土地で、トラクターに資材を乗せて、電気柵を設置するのはグラッドニー牧場の森塚千絵さんとティム・ジョーンズさん。奥ではアンガス牛と、あか牛が放牧草を食べています。「元々アメリカのオクラホマ州でティムさんは家族経営の牧場をしていました。その牧場の看板を下ろすのをきっかけに、日本で牧場を始めることにしました。」現在は81haの敷地で一年中、集約放牧(ストリップグレージング)を行い、完全グラスフェッドで肉用のアンガス牛とあか牛を38頭を飼養しています。「スコットランド原産のアンガス牛は寒い気候に強くなんでも食べてお肉にしてくれるし、自然分娩で人の手がいらない」とアンガス牛の性格や特性を温かに語る千絵さん。2.苦労したこと「細かく言えば色々とあったけれども、友達や町の方々とかの助けがあってすべて克服できたことを考えれば、すごく困ったということは思いつきません。ベストだと思ってやっていても困難にぶつかってそれがベストではなかったんだっていう気づきがあって、より良い方向にいくきっかけになっているなという感覚はあります。」3.ファームエイジを知ったきっかけ「研修先の牧場でファームエイジの電気柵が使われていたことをきっかけに、日本で始めるならと電気柵を使うことにしました」グラッドニー牧場では恒久柵と移動柵を導入しています。・参考・恒久柵(こうきゅうさく)・簡易恒久柵(かんいこうきゅうさく)4.製品へのこだわり、目指している農業「目指しているところは地産地消。それも高級なレストランではなく、一般の家庭で食べられるようなお肉にしたい。」「豊かな人だけが健康にいい、地球に優しい作り方をしたものを食べられるのではなく、誰でもが食べられる価格でお肉を提供したい。アメリカでは繁殖農家だったので、6~7ヶ月齢で子牛を売っていて、そこまでは無農薬無施肥です。」「アメリカにいた時から再生型農業の意義を強く感じていました。自分たちの世代は地球にあるものをどんどん消費して痛めつけてきてしまった。このままでは次世代には同じような生活はできないし地球環境もどんどん壊れていく。だから、自分たちはなるべくそれをよくしていく必要がある。」目指しているのは、地球環境への配慮と次世代にも繋がる持続可能な農業。5.これから農業を志す人に向けて「この生活は私たちにとって完璧な人生であり、理想的です。わたしたちはやりたいことをやりたいときにやり、毎日自然の中で過ごすことができている。これは永久的なバケーションのようなものです。わたしたちはすべてのことを楽しんでいます。毎晩ベッドに入ると、明日何をしなければならないかではなく、明日何ができるかを考えている。楽しいと思わないかい?翌日にはどんな楽しいことが待っているかわからないし、「仕事」とは違うよね。こういう感じの放牧とか農業をやるっていうことであれば勇気が必要だということを理解する必要がある。とにかくやってみるしかない。気弱にならないで、勇気を持って飛び込んでみてください自分自身を信じ、成功できるという自信を持ち、失敗を恐れないで、常に。常に成功を期待するのです。」They're going to have to just go and do it. can't be timid.And so I encourage anybody just to take the leap, just jump out there and do it.Believe in themselves,...
【放牧した羊肉の味は?】デモファームで育ったグラスフェッド羊を食べました
春からデモファームで育成していた子羊の内、1頭をスタッフ一同でいただくことになりました。生まれたときから放牧地で育ち、牧草のみを食べて育った希少なグラスフェッド羊の味とは?そして、そこからスタッフたちが学び、感じたこととは?今回は、そんなお話です。1.グラスフェッドとは畜舎の外で放牧しながら、牧草のみで飼育された家畜及び、その家畜から生産された肉や加工品を差します。具体的には、グラスフェッドバターやグラスフェッドビーフなどが挙げられます。グラスフェッドは、草を食べさせるだけでなく、放牧地を歩かせて適度に運動させることもできるので、ストレスのない環境で生きていくことができます。このような動物にとってストレスの少ない環境を用意することは、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の観点から、近年とても重要視されています。2.日本では貴重!放牧草だけで育った羊 昨年から導入した母羊3頭から、今年4月に合計6頭の子羊が誕生しました。子羊たちは放牧地で生まれ、生まれてすぐに必死になって立ち上がり、母のお乳を一生懸命探す姿を見て、私たちも自然の力強さを学ばせていただきました。しばらくは母羊から、直接乳を飲んで過ごしていました。 その後、春になって牧草が徐々に生えてくると、子羊たちも少しずつ牧草を食べ始めました。親の姿を見て学んだのか、本能なのか、生き物はたくましいですね。食べ始めた当初はまだ親の母乳がメインだったので、増体は安定していましたが、8月の離乳直後は、少し伸び悩みました。場長も少し心配していましたが、徐々に胃も慣れてたのか、4月に生まれた当初は体重が5kg程度でしたが、9月には体重が40㎏を超え、大きいものでは50㎏を超えました。3.命に感謝し、いただきます!子羊のうち、オス1頭をスタッフ一同でいただくことにいたしました!写真はこちら!洋風のシチュー(?)のようになりました!食べたスタッフの感想は・・・うまい!羊独特の臭みもなく、とてもすっきりした味わいでした。放牧していたので少し筋肉質になっているかと思いきや、お肉も柔らかく、ホロホロ。一緒に食べた人生の大先輩(長老社員)からは「子どものころ食べたときと同じ土の香りがするような感じ」という感想も。これぞワインでいうところのテロワールのよう。4.グラスフェッドを味わう濃厚な時間に普段は新商品の開発や、お客様の研修に使われることが多いデモファーム。今回は、デモファームで育てた羊を、スタッフ自身がいただき、放牧やグラスフェッドの価値をしっかりと「かみしめることができた」時間になりました。※これは、あくまで社員教育等を兼ねた取り組みです。※弊社ではグラスフェッド肉の販売、生産、流通等は行っていません。
【放牧した羊肉の味は?】デモファームで育ったグラスフェッド羊を食べました
春からデモファームで育成していた子羊の内、1頭をスタッフ一同でいただくことになりました。生まれたときから放牧地で育ち、牧草のみを食べて育った希少なグラスフェッド羊の味とは?そして、そこからスタッフたちが学び、感じたこととは?今回は、そんなお話です。1.グラスフェッドとは畜舎の外で放牧しながら、牧草のみで飼育された家畜及び、その家畜から生産された肉や加工品を差します。具体的には、グラスフェッドバターやグラスフェッドビーフなどが挙げられます。グラスフェッドは、草を食べさせるだけでなく、放牧地を歩かせて適度に運動させることもできるので、ストレスのない環境で生きていくことができます。このような動物にとってストレスの少ない環境を用意することは、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の観点から、近年とても重要視されています。2.日本では貴重!放牧草だけで育った羊 昨年から導入した母羊3頭から、今年4月に合計6頭の子羊が誕生しました。子羊たちは放牧地で生まれ、生まれてすぐに必死になって立ち上がり、母のお乳を一生懸命探す姿を見て、私たちも自然の力強さを学ばせていただきました。しばらくは母羊から、直接乳を飲んで過ごしていました。 その後、春になって牧草が徐々に生えてくると、子羊たちも少しずつ牧草を食べ始めました。親の姿を見て学んだのか、本能なのか、生き物はたくましいですね。食べ始めた当初はまだ親の母乳がメインだったので、増体は安定していましたが、8月の離乳直後は、少し伸び悩みました。場長も少し心配していましたが、徐々に胃も慣れてたのか、4月に生まれた当初は体重が5kg程度でしたが、9月には体重が40㎏を超え、大きいものでは50㎏を超えました。3.命に感謝し、いただきます!子羊のうち、オス1頭をスタッフ一同でいただくことにいたしました!写真はこちら!洋風のシチュー(?)のようになりました!食べたスタッフの感想は・・・うまい!羊独特の臭みもなく、とてもすっきりした味わいでした。放牧していたので少し筋肉質になっているかと思いきや、お肉も柔らかく、ホロホロ。一緒に食べた人生の大先輩(長老社員)からは「子どものころ食べたときと同じ土の香りがするような感じ」という感想も。これぞワインでいうところのテロワールのよう。4.グラスフェッドを味わう濃厚な時間に普段は新商品の開発や、お客様の研修に使われることが多いデモファーム。今回は、デモファームで育てた羊を、スタッフ自身がいただき、放牧やグラスフェッドの価値をしっかりと「かみしめることができた」時間になりました。※これは、あくまで社員教育等を兼ねた取り組みです。※弊社ではグラスフェッド肉の販売、生産、流通等は行っていません。