放牧についての記事一覧

収益のピークは春に創る!「早期放牧」で無理なく実現する高収益経営

収益のピークは春に創る!「早期放牧」で無理なく実現する高収益経営

「放牧に最適な季節は?」と聞かれたとき、どの季節が思い浮かびますか?実は、放牧の「開始時期」によって、生産性が大きく異なります。中でも、冬が終わってから早い段階から牛を外に出す「早期放牧」は、初めての方でも取り組みやすく、草地の生産性を高めるうえでも有効な戦略です。本記事では、早期放牧のメリットや、基礎的な情報、把握しておくべきポイントをご紹介します。1. 早期放牧とは?:「牧草のピーク」を逃がさない技術1-1.早期放牧とは雪解け後、牧草の成長が本格化する一歩手前の段階から放牧を開始する管理手法です。北海道などの積雪地では、地面が乾き始め、草丈が数センチ(目安として10cm程度)になってからがスタートの目安となります。1-2.なぜ早期放牧が注目されるのか春先の牧草の急激な成長を「スプリングフラッシュ」と呼びます。この時期を過ぎると、牧草はすぐに硬くなり、栄養価が落ちてしまいます。従来の「草がたっぷり伸びてから」ではなく、「草の栄養価が高い時期」と「放牧のタイミング」を合わせることで、放牧の生産性を最大限にすることができます。2. 早期放牧がもたらす5つの経営的メリット早期放牧は、単に「早く外に出す作業」ではなく、放牧の生産性を高める戦略のひとつです。2-1.乳牛のストレス軽減と健康増進冬季間、牛舎の中で凝り固まった牛たちの体を外で運動させることで、早期のストレス解消につながります。適度な運動は蹄(ひづめ)の健康や、乾物摂取量の向上にもつながります。2-2.購入飼料コスト削減春先の成長がピークに達する牧草は、タンパク質含有量が高く、非常に消化が良い「天然の濃厚飼料」といえます。早い段階から摂取させることで、購入飼料低減などコスト削減にもつながります。2-3.牧草管理の効率化(スプリングフラッシュの抑制)放牧や採草開始が遅れると、草が余ってしまいます。伸びきった牧草は繊維質が固くなり、栄養価も低下します。早期から家畜の採食圧をかけることで、牧草の生育を抑え、草地全体の品質保持につながります。2-4.循環型農業・環境への貢献牛が自ら草を食べ、その場で排泄する。このサイクルを早期から確立することで、ふん尿処理の労働負荷を軽減し、土壌の有機物循環を促進します。「環境に優しい農業」は、現代の消費者や市場からも強く求められている価値です。3. 失敗しないために。知っておくべき早期放牧のポイント早期放牧にはいくつかの「ポイント」があることを覚えておきましょう。3-1.段階的に放牧する冬の餌から急激に牧草(青草)に切り替えると、牛のルーメン(第一胃)に影響が出ることがあります。最初は短い時間から放牧を、1週間から10日かけて徐々に放牧時間を延ばす「馴致(慣らし)」が大切です。また、突然の豪雨をさえぎるシェルターや林など、牛が退避できる環境作りができると理想です。3-2.泥濘(でいねい)化に注意する特に北海道などの積雪地帯では、春先の牧草地は水分を多く含み、非常にぬかるみやすい状態です。そのため、ある程度草地が乾いた状態であることが必要です。放牧が早すぎると、牛の踏みつけで「泥濘化(でいねいか)」を引き起こし、乳房炎や蹄病、草地の裸地化の原因になります。 牧道マット(ペグセット) ご購入はこちら トロフマット(土間材) ご購入はこちら 3-3.補助飼料を準備しておく春先の牧草はエネルギーが非常に高い一方で、その年の天候などによっては生育が不安定になる場合があります。牛の採食行動を観察し、エネルギー不足している場合は、良質なラップサイレージなどを補助的に給与するなど、補助的に飼料を用意しておくとよいでしょう。3-4.水飲み場を用意する見落とされがちな点ですが、「外に出れば草の水分で十分」と考えるのは禁物です。放牧地でも、常に新鮮で清潔な水が飲める水槽(トロフ)があることは、採食量だけでなく乳量生産にも関係してきます。参考商品 家畜用水槽トロフ260リットル ご購入はこちら 角型水槽トロフ130リットル ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4. 牧場運営視点で考える早期放牧計画以下のアイテムを活用することで早期放牧のメリットを最大化が期待できます。4-1.電気柵を使った集約放牧(牧区設計と管理サイクルの構築)電気柵を活用することで、放牧地を細かく区切って、ローテーションさせる「集約放牧」ができます。これにより、牛の頭数や草地面積に応じて、早期放牧をフレキシブルに調整することができます。また、「放牧する期間」と「休ませる期間」を明確にできるなど、管理面でもメリットがたくさんあります。参考商品 パドック放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら パドック放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4-2.ライジングプレートメーターの活用(草地モニタリングと科学的判断)「なんとなく」で放牧を始めず、草の量を「数値で把握」しましょう。ライジングプレートメーターを使うことで、草地の乾物収量の推定値を算出することができます。これによって、この放牧地にはどれだけの草があり、何頭の牛をどれぐらいの期間放牧できるのかの目安を立てることができます。 ライジングプレートメーター(デジタル式) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4-3.放牧簡易シミュレーターいくつかの条件を入れることで、どれぐらいの投資が必要なのか、何年ぐらいで償却できるのかが試算できます。これから放牧導入を検討されている方や、営農計画を立てるうえでの検討資料になるでしょう。また、専門スタッフが情報をもとにさらに詳細なアドバイスも可能ですので、お気軽にご相談ください。詳しくは >>> こちら4-4.ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクトニュージーランド政府、フォンテラ社、ファームエイジ株式会社による取組で、北海道とホクレンが協力しています。放牧における牧草地の利用効率と酪農経営の採算性向上を目的として、平成26年 8月 から2年間のプロジェクトとして開始した後、道内4地域の調査対象農家の追跡調査を行うため、プロジェクトを...

収益のピークは春に創る!「早期放牧」で無理なく実現する高収益経営

「放牧に最適な季節は?」と聞かれたとき、どの季節が思い浮かびますか?実は、放牧の「開始時期」によって、生産性が大きく異なります。中でも、冬が終わってから早い段階から牛を外に出す「早期放牧」は、初めての方でも取り組みやすく、草地の生産性を高めるうえでも有効な戦略です。本記事では、早期放牧のメリットや、基礎的な情報、把握しておくべきポイントをご紹介します。1. 早期放牧とは?:「牧草のピーク」を逃がさない技術1-1.早期放牧とは雪解け後、牧草の成長が本格化する一歩手前の段階から放牧を開始する管理手法です。北海道などの積雪地では、地面が乾き始め、草丈が数センチ(目安として10cm程度)になってからがスタートの目安となります。1-2.なぜ早期放牧が注目されるのか春先の牧草の急激な成長を「スプリングフラッシュ」と呼びます。この時期を過ぎると、牧草はすぐに硬くなり、栄養価が落ちてしまいます。従来の「草がたっぷり伸びてから」ではなく、「草の栄養価が高い時期」と「放牧のタイミング」を合わせることで、放牧の生産性を最大限にすることができます。2. 早期放牧がもたらす5つの経営的メリット早期放牧は、単に「早く外に出す作業」ではなく、放牧の生産性を高める戦略のひとつです。2-1.乳牛のストレス軽減と健康増進冬季間、牛舎の中で凝り固まった牛たちの体を外で運動させることで、早期のストレス解消につながります。適度な運動は蹄(ひづめ)の健康や、乾物摂取量の向上にもつながります。2-2.購入飼料コスト削減春先の成長がピークに達する牧草は、タンパク質含有量が高く、非常に消化が良い「天然の濃厚飼料」といえます。早い段階から摂取させることで、購入飼料低減などコスト削減にもつながります。2-3.牧草管理の効率化(スプリングフラッシュの抑制)放牧や採草開始が遅れると、草が余ってしまいます。伸びきった牧草は繊維質が固くなり、栄養価も低下します。早期から家畜の採食圧をかけることで、牧草の生育を抑え、草地全体の品質保持につながります。2-4.循環型農業・環境への貢献牛が自ら草を食べ、その場で排泄する。このサイクルを早期から確立することで、ふん尿処理の労働負荷を軽減し、土壌の有機物循環を促進します。「環境に優しい農業」は、現代の消費者や市場からも強く求められている価値です。3. 失敗しないために。知っておくべき早期放牧のポイント早期放牧にはいくつかの「ポイント」があることを覚えておきましょう。3-1.段階的に放牧する冬の餌から急激に牧草(青草)に切り替えると、牛のルーメン(第一胃)に影響が出ることがあります。最初は短い時間から放牧を、1週間から10日かけて徐々に放牧時間を延ばす「馴致(慣らし)」が大切です。また、突然の豪雨をさえぎるシェルターや林など、牛が退避できる環境作りができると理想です。3-2.泥濘(でいねい)化に注意する特に北海道などの積雪地帯では、春先の牧草地は水分を多く含み、非常にぬかるみやすい状態です。そのため、ある程度草地が乾いた状態であることが必要です。放牧が早すぎると、牛の踏みつけで「泥濘化(でいねいか)」を引き起こし、乳房炎や蹄病、草地の裸地化の原因になります。 牧道マット(ペグセット) ご購入はこちら トロフマット(土間材) ご購入はこちら 3-3.補助飼料を準備しておく春先の牧草はエネルギーが非常に高い一方で、その年の天候などによっては生育が不安定になる場合があります。牛の採食行動を観察し、エネルギー不足している場合は、良質なラップサイレージなどを補助的に給与するなど、補助的に飼料を用意しておくとよいでしょう。3-4.水飲み場を用意する見落とされがちな点ですが、「外に出れば草の水分で十分」と考えるのは禁物です。放牧地でも、常に新鮮で清潔な水が飲める水槽(トロフ)があることは、採食量だけでなく乳量生産にも関係してきます。参考商品 家畜用水槽トロフ260リットル ご購入はこちら 角型水槽トロフ130リットル ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4. 牧場運営視点で考える早期放牧計画以下のアイテムを活用することで早期放牧のメリットを最大化が期待できます。4-1.電気柵を使った集約放牧(牧区設計と管理サイクルの構築)電気柵を活用することで、放牧地を細かく区切って、ローテーションさせる「集約放牧」ができます。これにより、牛の頭数や草地面積に応じて、早期放牧をフレキシブルに調整することができます。また、「放牧する期間」と「休ませる期間」を明確にできるなど、管理面でもメリットがたくさんあります。参考商品 パドック放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら パドック放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4-2.ライジングプレートメーターの活用(草地モニタリングと科学的判断)「なんとなく」で放牧を始めず、草の量を「数値で把握」しましょう。ライジングプレートメーターを使うことで、草地の乾物収量の推定値を算出することができます。これによって、この放牧地にはどれだけの草があり、何頭の牛をどれぐらいの期間放牧できるのかの目安を立てることができます。 ライジングプレートメーター(デジタル式) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4-3.放牧簡易シミュレーターいくつかの条件を入れることで、どれぐらいの投資が必要なのか、何年ぐらいで償却できるのかが試算できます。これから放牧導入を検討されている方や、営農計画を立てるうえでの検討資料になるでしょう。また、専門スタッフが情報をもとにさらに詳細なアドバイスも可能ですので、お気軽にご相談ください。詳しくは >>> こちら4-4.ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクトニュージーランド政府、フォンテラ社、ファームエイジ株式会社による取組で、北海道とホクレンが協力しています。放牧における牧草地の利用効率と酪農経営の採算性向上を目的として、平成26年 8月 から2年間のプロジェクトとして開始した後、道内4地域の調査対象農家の追跡調査を行うため、プロジェクトを...

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放牧によるカーボンクレジットとは? 酪農畜産が目指す持続可能な未来

最近、ニュースなどでも「カーボンクレジット」という言葉を耳にする機会が増えてきました。一方で、酪農畜産に置いては導入がまだ進んでいない点が多くあり、どちらかというと環境に負担をかけているイメージが根強くあります。そんな中、新たな取り組みとして「放牧によるカーボンクレジット創出」が注目され始めています。本記事では、まずは基礎編として、放牧やカーボンクレジットとはどんなものなかという点から、導入メリット・留意点までをご紹介します。1. カーボンクレジットとはカーボンクレジットとは、温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット(証書)」として取引できる仕組みです。主に企業間で取引されることが多く、その仕組み全体を指して「カーボンクレジット制度」と呼ぶ場合もあります。本来、事業者は自らのCO₂排出量を削減する努力を求められますが、小規模企業や個人事業主には限界があります。そこで、自らの排出削減が難しい企業や国が、他の企業・団体が削減した分を購入して相殺する仕組みが整えられました。これがカーボンクレジットの基本的な考え方です。日本では「J-クレジット制度」が代表的で、企業だけでなく自治体による取り組みも進んでいます。2. 酪農・畜産業におけるカーボンクレジット酪農や畜産では、牛のげっぷや糞尿などから発生するメタンガスが温室効果ガス排出の大きな要因とされています。こうした状況を改善するため、排出削減・資源循環・放牧活用など、さまざまな取り組みが国内外で始まっています。特に海外では、スタートアップ企業が独自のメタン削減技術やクレジット化スキームを開発するなど、活発な動きが見られます。3. 生産者にとってのメリットとデメリット・メリット環境配慮によるブランド価値の向上酪農・畜産は温室効果ガス排出が多いというイメージを持たれがちですが、環境配慮を明確に打ち出すことで、農場や製品のイメージアップにつながります。副次的な収益の獲得クレジットを販売できる仕組みが普及すれば、排出削減が追加的な収益源になる可能性があります。・デメリット初期投資の負担設備更新や飼養体制の見直しにより、初期コストが高額になる場合があります。手続きの複雑さクレジット化には専門知識が必要で、生産者単独での対応が難しい場合、専門事業者との連携が求められます。価格変動リスクカーボンクレジットの市場価格は変動するため、安定収益が得にくい側面もあります。4. 放牧でカーボンクレジットは可能か?現状、日本国内での放牧を活用したカーボンクレジット具体例はまだ少ないものの、次のような可能性が考えられます。4-1.牧草の有効活用による排出削減舎飼いでは輸入穀物を中心に給餌しますが、放牧では自家牧草を利用することで、輸入に伴う炭素排出を削減できます。また、草地と放牧頭数のバランスを適切に管理すれば、飼料費削減や経営改善にもつながります。(参考:【放牧って本当に飼料代が下がるの?】よくあるご質問や事例のご紹介)4-2.耕作放棄地の再活用耕作放棄地に家畜を放牧することで、除草作業や機械稼働による排出を抑制できます。加えて、景観の改善により野生動物の出没抑制も期待されます。(参考:【耕作放棄地 放牧】なぜ耕作放棄地で放牧が選ばれる?実践事例も含めてご紹介)4-3.堆肥管理の効率化放牧では家畜がその場で糞尿を行うため、舎飼いに比べて堆肥の収集・散布に必要な燃料や労力を削減できます。結果として、排出量削減につながります。5. 放牧によるカーボンクレジット創出プロジェクトの開始このたび、ファームエイジはGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北 潤、所在地:東京都千代田区)と連携し、放牧酪農における脱炭素・クレジット化の推進に向けた共同プロジェクトを開始しました。本取り組みでは、放牧を実践する酪農家の環境価値を定量化・可視化し、収益性と持続可能性を両立する「新しい放牧経営モデル」の構築を目指します。詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。→ 記事はこちら6. 放牧導入前の留意点放牧酪農への転換には、電気柵・給水設備などの初期投資や、放牧管理の専門知識の習得が必要です。特に舎飼いから移行する場合は、飼養管理方法が大きく変わるため、事前準備が重要です。グラスファーミングスクールなどの放牧専門セミナーへの参加は、知識習得や情報交換の良い機会となります。また、経営が軌道に乗るまでには数年を要するため、放牧コンサルタントや専門家と継続的に連携する体制づくりが推奨されます。7. まとめ いかがでしたでしょうか。放牧は、飼料コスト削減や動物福祉の向上だけでなく、脱炭素経営の実現という新たな価値を生み出す可能性を秘めています。今後、放牧とカーボンクレジットの連携が進むことで、環境にやさしい酪農の新しい形が広がっていくでしょう。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる

放牧によるカーボンクレジットとは? 酪農畜産が目指す持続可能な未来

最近、ニュースなどでも「カーボンクレジット」という言葉を耳にする機会が増えてきました。一方で、酪農畜産に置いては導入がまだ進んでいない点が多くあり、どちらかというと環境に負担をかけているイメージが根強くあります。そんな中、新たな取り組みとして「放牧によるカーボンクレジット創出」が注目され始めています。本記事では、まずは基礎編として、放牧やカーボンクレジットとはどんなものなかという点から、導入メリット・留意点までをご紹介します。1. カーボンクレジットとはカーボンクレジットとは、温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット(証書)」として取引できる仕組みです。主に企業間で取引されることが多く、その仕組み全体を指して「カーボンクレジット制度」と呼ぶ場合もあります。本来、事業者は自らのCO₂排出量を削減する努力を求められますが、小規模企業や個人事業主には限界があります。そこで、自らの排出削減が難しい企業や国が、他の企業・団体が削減した分を購入して相殺する仕組みが整えられました。これがカーボンクレジットの基本的な考え方です。日本では「J-クレジット制度」が代表的で、企業だけでなく自治体による取り組みも進んでいます。2. 酪農・畜産業におけるカーボンクレジット酪農や畜産では、牛のげっぷや糞尿などから発生するメタンガスが温室効果ガス排出の大きな要因とされています。こうした状況を改善するため、排出削減・資源循環・放牧活用など、さまざまな取り組みが国内外で始まっています。特に海外では、スタートアップ企業が独自のメタン削減技術やクレジット化スキームを開発するなど、活発な動きが見られます。3. 生産者にとってのメリットとデメリット・メリット環境配慮によるブランド価値の向上酪農・畜産は温室効果ガス排出が多いというイメージを持たれがちですが、環境配慮を明確に打ち出すことで、農場や製品のイメージアップにつながります。副次的な収益の獲得クレジットを販売できる仕組みが普及すれば、排出削減が追加的な収益源になる可能性があります。・デメリット初期投資の負担設備更新や飼養体制の見直しにより、初期コストが高額になる場合があります。手続きの複雑さクレジット化には専門知識が必要で、生産者単独での対応が難しい場合、専門事業者との連携が求められます。価格変動リスクカーボンクレジットの市場価格は変動するため、安定収益が得にくい側面もあります。4. 放牧でカーボンクレジットは可能か?現状、日本国内での放牧を活用したカーボンクレジット具体例はまだ少ないものの、次のような可能性が考えられます。4-1.牧草の有効活用による排出削減舎飼いでは輸入穀物を中心に給餌しますが、放牧では自家牧草を利用することで、輸入に伴う炭素排出を削減できます。また、草地と放牧頭数のバランスを適切に管理すれば、飼料費削減や経営改善にもつながります。(参考:【放牧って本当に飼料代が下がるの?】よくあるご質問や事例のご紹介)4-2.耕作放棄地の再活用耕作放棄地に家畜を放牧することで、除草作業や機械稼働による排出を抑制できます。加えて、景観の改善により野生動物の出没抑制も期待されます。(参考:【耕作放棄地 放牧】なぜ耕作放棄地で放牧が選ばれる?実践事例も含めてご紹介)4-3.堆肥管理の効率化放牧では家畜がその場で糞尿を行うため、舎飼いに比べて堆肥の収集・散布に必要な燃料や労力を削減できます。結果として、排出量削減につながります。5. 放牧によるカーボンクレジット創出プロジェクトの開始このたび、ファームエイジはGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北 潤、所在地:東京都千代田区)と連携し、放牧酪農における脱炭素・クレジット化の推進に向けた共同プロジェクトを開始しました。本取り組みでは、放牧を実践する酪農家の環境価値を定量化・可視化し、収益性と持続可能性を両立する「新しい放牧経営モデル」の構築を目指します。詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。→ 記事はこちら6. 放牧導入前の留意点放牧酪農への転換には、電気柵・給水設備などの初期投資や、放牧管理の専門知識の習得が必要です。特に舎飼いから移行する場合は、飼養管理方法が大きく変わるため、事前準備が重要です。グラスファーミングスクールなどの放牧専門セミナーへの参加は、知識習得や情報交換の良い機会となります。また、経営が軌道に乗るまでには数年を要するため、放牧コンサルタントや専門家と継続的に連携する体制づくりが推奨されます。7. まとめ いかがでしたでしょうか。放牧は、飼料コスト削減や動物福祉の向上だけでなく、脱炭素経営の実現という新たな価値を生み出す可能性を秘めています。今後、放牧とカーボンクレジットの連携が進むことで、環境にやさしい酪農の新しい形が広がっていくでしょう。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる

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放牧酪農の基本と実践ノウハウ|草地管理からデータ活用まで

放牧酪農は、牛に自由に草を食べさせるだけの単純な飼養方法ではありません。持続的に収益を上げるためには、草地の質・土壌環境・採食量の把握といった抑えておくべきポイントの理解が不可欠です。本記事では、放牧酪農を始める人や改善したい人のために、現場で実践されているノウハウの一部をまとめました。1.草地管理の基本1-1.栄養価の高い草の種類放牧の成功は、まず草の選定から始まります。地域や環境によって選択できる草種は限られる場合がありますが、代表的な放牧草としては次のような種類があります。クローバー 栄養価が高く、牛の嗜好性も良い草種。根粒菌を宿し、空気中の窒素を固定するため肥料コストを削減できます。ペレニアルライグラス 消化性と再生力に優れ、放牧に向く草種として広く知られています。オーチャードグラス 繊維質が多く、草地の耐久性を高めることができます。ポイントは、単一の草種になるのではなく、いろんな草種類をバランスよく組み合わせることで、牛にとって食べやすく栄養価が高い草地を維持できます。2.土壌づくりと水はけの改善健康な草を育てるには、土壌の整備が欠かせません。実際の現場では、スコップで土を掘って根の張り方や状態を確認します。2-1."ルートマット"を確認するルートマットとは、植物の根の層のことを指します。ルートマットが厚い土は保水性と通気性のバランスが良く、根が深く張ることができます。2-2.団粒構造を確認する土壌粒子が小さな団子状の塊になり、それらがバランスよく混ざり合っている状態を指します。団粒構造のある土はミミズや微生物の活動が活発で、栄養循環がスムーズになります。2-3.雑草の役割を理解するギシギシのような根の太い雑草は必ずしも悪ではなく、土に水や空気の通り道を作る役割があります。「見た目が良い草地」も大切ですが、土の中の状態を把握することで、より長期的な牧場経営の鍵です。3.採食量をデータで管理するライジングプレートメーター放牧では、牛がどれくらい草を食べたかを定量的に把握することが重要です。ここで活用されるのが ライジングプレートメーター(RPM) という測定器具です。草の上にプレートを何度も下ろし、草の高さからおおよその乾物重量を算出できます。これにより、放牧前後の草量を比較し、1頭あたりの採食量を把握できます。数値に基づき「明日も同じ区画に放すか」「新しい区画に移すか」といった判断が可能です。たとえば、半日で1頭あたり10kg以上の生草を採食していることが分かれば、配合飼料を減らす判断材料にもなります。4.コストと栄養価のバランス高品質な放牧草は、配合飼料と同等の栄養価を持ちながら、コストは大幅に低いとされています。十分な草量を確保できる環境であれば、飼料コストを大きく削減できる可能性があります。ただし、インフラ整備(柵・水場・牧道など)や草地更新には初期投資が必要です。放牧と購入飼料のバランスを試算し、経営面からも最適化することが大切です。5.マインドセットが成功を左右する放牧酪農を続けるうえでは、単なる技術だけではなく考え方の柔軟さも大切です。常に、牛を「草を利益に変える社員」ととらえ、草地管理=経営改善という意識を持つ。このマインドセットがあれば、変化する環境や市場に合わせて牧場経営を進化させることができます。まとめ放牧酪農は「牛を草地に放すだけ」ではなく、科学的なデータ管理・土壌改善・コスト計算・経営的視点が組み合わさって初めて成果を出せます。今回ご紹介したポイントを取り入れることで、放牧はコスト削減だけでなく、牛と牧場の持続可能な未来を支える手段となるでしょう。

放牧酪農の基本と実践ノウハウ|草地管理からデータ活用まで

放牧酪農は、牛に自由に草を食べさせるだけの単純な飼養方法ではありません。持続的に収益を上げるためには、草地の質・土壌環境・採食量の把握といった抑えておくべきポイントの理解が不可欠です。本記事では、放牧酪農を始める人や改善したい人のために、現場で実践されているノウハウの一部をまとめました。1.草地管理の基本1-1.栄養価の高い草の種類放牧の成功は、まず草の選定から始まります。地域や環境によって選択できる草種は限られる場合がありますが、代表的な放牧草としては次のような種類があります。クローバー 栄養価が高く、牛の嗜好性も良い草種。根粒菌を宿し、空気中の窒素を固定するため肥料コストを削減できます。ペレニアルライグラス 消化性と再生力に優れ、放牧に向く草種として広く知られています。オーチャードグラス 繊維質が多く、草地の耐久性を高めることができます。ポイントは、単一の草種になるのではなく、いろんな草種類をバランスよく組み合わせることで、牛にとって食べやすく栄養価が高い草地を維持できます。2.土壌づくりと水はけの改善健康な草を育てるには、土壌の整備が欠かせません。実際の現場では、スコップで土を掘って根の張り方や状態を確認します。2-1."ルートマット"を確認するルートマットとは、植物の根の層のことを指します。ルートマットが厚い土は保水性と通気性のバランスが良く、根が深く張ることができます。2-2.団粒構造を確認する土壌粒子が小さな団子状の塊になり、それらがバランスよく混ざり合っている状態を指します。団粒構造のある土はミミズや微生物の活動が活発で、栄養循環がスムーズになります。2-3.雑草の役割を理解するギシギシのような根の太い雑草は必ずしも悪ではなく、土に水や空気の通り道を作る役割があります。「見た目が良い草地」も大切ですが、土の中の状態を把握することで、より長期的な牧場経営の鍵です。3.採食量をデータで管理するライジングプレートメーター放牧では、牛がどれくらい草を食べたかを定量的に把握することが重要です。ここで活用されるのが ライジングプレートメーター(RPM) という測定器具です。草の上にプレートを何度も下ろし、草の高さからおおよその乾物重量を算出できます。これにより、放牧前後の草量を比較し、1頭あたりの採食量を把握できます。数値に基づき「明日も同じ区画に放すか」「新しい区画に移すか」といった判断が可能です。たとえば、半日で1頭あたり10kg以上の生草を採食していることが分かれば、配合飼料を減らす判断材料にもなります。4.コストと栄養価のバランス高品質な放牧草は、配合飼料と同等の栄養価を持ちながら、コストは大幅に低いとされています。十分な草量を確保できる環境であれば、飼料コストを大きく削減できる可能性があります。ただし、インフラ整備(柵・水場・牧道など)や草地更新には初期投資が必要です。放牧と購入飼料のバランスを試算し、経営面からも最適化することが大切です。5.マインドセットが成功を左右する放牧酪農を続けるうえでは、単なる技術だけではなく考え方の柔軟さも大切です。常に、牛を「草を利益に変える社員」ととらえ、草地管理=経営改善という意識を持つ。このマインドセットがあれば、変化する環境や市場に合わせて牧場経営を進化させることができます。まとめ放牧酪農は「牛を草地に放すだけ」ではなく、科学的なデータ管理・土壌改善・コスト計算・経営的視点が組み合わさって初めて成果を出せます。今回ご紹介したポイントを取り入れることで、放牧はコスト削減だけでなく、牛と牧場の持続可能な未来を支える手段となるでしょう。

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【放牧 始め方】放牧の前の必須事項「馴致」とは?

「放牧を始めたいけれど、どうやって牛を外に出せばいいの?」というお問い合わせは、よくいただくお問い合わせの一つです。実は、いきなり放牧をすると家畜にとって大きなストレスになり、健康や生産性に悪影響を及ぼすこともあります。今回は、放牧の前の「馴致」に関する基礎的な情報と抑えておくべきポイントをご紹介します。1.放牧とは 牛や羊などの家畜を畜舎(ちくしゃ:家畜が生活する施設)ではない環境で飼うことを意味します。草地などの広い場所でのびのびと放牧するイメージが一般的かもしれませんが、家畜の種類や頭数、放牧できる草地面積や人員などの条件によって、そのスタイルは様々です。2.なぜ?放牧の前に「馴致」が必要? 生まれて間もない哺乳・哺育期の家畜は、畜舎(ちくしゃ)と呼ばれる建物の中で過ごします。運動がてら外に出ることはあるかもしれませんが、多くの時間は畜舎の中で大切に飼育されます。そのため、いきなり長時間外にだすと、大きなストレスを抱えてしまう可能性があります。さらに、餌が変化することも要因です。多くの場合、人間が干し草やトウモロコシなどの飼料を与える「舎飼い(しゃがい)」と呼ばれるスタイルが一般的です。放牧になると、これまでとは違った新鮮な青草(牧草)を食べるため、餌の変化に追いつけず、採食がうまくいかないケースがあります。放牧を始めて間もないころはよく観察を行い、徐々に慣らしながら、放牧をはじめるのが良いでしょう。3.失敗しないため!馴致のために抑えておくべきポイント3-1.短い期間から始める 前述した通り、急激な変化にさらされると、家畜はかえってストレスを抱えてしまいます。はじめは短い期間からスタートして、徐々に慣らしていきましょう。パドックのような少し狭い面積からスタートすると、家畜の様子を管理しやすいメリットもあります。3-2.電気柵の学習(馴致) 電気柵を使って放牧する場合、電気柵の学習(馴致)が必要です。電気柵は家畜が触れて、電気ショックを受けることで警戒心が生まれ、近づいたり脱柵しないよう警戒心ができることで効果があります。一緒に電気柵を学習した個体と放牧させると学習が早まります。参考商品 パドック放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら パドック放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-3.家畜の行動や健康状態をしっかりと管理 家畜の様子をしっかりと管理しましょう。特に群れで放牧する場合は、仲間外れにされたり、体調を崩している個体がいないかや、蹄が伸びすぎていないかなど、よく観察しておきましょう。3-4.草地の管理 頭数に対して牧区が狭すぎると、草が短くなりすぎたり裸地が進みやすくなります。逆に頭数が少なすぎると、草が伸びすぎて消化しづらい硬い草になったり、株化が進んでしまいます。 特に放牧すると、舎飼のときよりもエネルギーを消費しやすくなるので、草の品質管理は重要になります。3-5.緊急時の対応ルールにしておく ゲリラ豪雨や異常気象などが発生した際に、すぐに放牧地から退避させるなどルールを確認しておきましょう。また、スタッフ間でも共通のルールや対応マニュアルをまとめておけると、スムーズになります。4.その他 お役立ち情報4-1.牛舎飼いから放牧に切り替えた由仁町の酪農家のドキュメンタリー(馬場牧場の事例)北海道由仁町の放牧酪農家 馬場敏さんに密着し、舎飼いから放牧酪農に切り替えた理由、放牧のメリットや学んだこと、農業に携わる方へのメッセージをいただきました。放牧酪農家を志す人々を応援します4-2.放牧デザインカタログ放牧のメリットを最大限に引き出すために、最も基本となる部分を要約した一冊です。放牧地の柵だけでなく、草地改良から牛群改良、牧道やゲートの配置に至るまで、これから放牧に取り組む方はもちろん、既に取り組んでいただいてる方にも、ご自身の牧場を見直す気づきのきっかけになるかと思います。詳細はこちら>>>放牧デザインカタログ4-3.NZ北海道酪農協力プロジェクト ウェブセミナー(録画・記事)ニュージーランド政府、フォンテラ社、ファームエイジ株式会社による取組で、北海道とホクレンが協力しています。放牧における牧草地の利用効率と酪農経営の採算性向上を目的として、平成26 年8月から2年間のプロジェクトとして開始した後、道内4地域の調査対象農家の追跡調査を行うため、プロジェクトを平成30 年3月まで延長しました。その後2戸の調査対象農家を対象としたフォローアップ調査・実証、オンラインセミナーの開催など放牧普及を実践する取組です。詳細はこちら>>>NZ北海道酪農協力プロジェクト5.まとめ  放牧は、家畜の健康増進だけでなく、エサ代の削減や管理する人間の手間も軽減できます。しかし、いきなり外に出すのではなく、段階的に「馴致」を行うことが成功のカギとなります。放牧を始めたいと考えている方は、まず「馴致」の重要性を理解し、段階的なステップを踏んで実践していきましょう。お客様のスタイルや各地の放牧導入事例をもとに、弊社スタッフがアドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談ください。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる

【放牧 始め方】放牧の前の必須事項「馴致」とは?

「放牧を始めたいけれど、どうやって牛を外に出せばいいの?」というお問い合わせは、よくいただくお問い合わせの一つです。実は、いきなり放牧をすると家畜にとって大きなストレスになり、健康や生産性に悪影響を及ぼすこともあります。今回は、放牧の前の「馴致」に関する基礎的な情報と抑えておくべきポイントをご紹介します。1.放牧とは 牛や羊などの家畜を畜舎(ちくしゃ:家畜が生活する施設)ではない環境で飼うことを意味します。草地などの広い場所でのびのびと放牧するイメージが一般的かもしれませんが、家畜の種類や頭数、放牧できる草地面積や人員などの条件によって、そのスタイルは様々です。2.なぜ?放牧の前に「馴致」が必要? 生まれて間もない哺乳・哺育期の家畜は、畜舎(ちくしゃ)と呼ばれる建物の中で過ごします。運動がてら外に出ることはあるかもしれませんが、多くの時間は畜舎の中で大切に飼育されます。そのため、いきなり長時間外にだすと、大きなストレスを抱えてしまう可能性があります。さらに、餌が変化することも要因です。多くの場合、人間が干し草やトウモロコシなどの飼料を与える「舎飼い(しゃがい)」と呼ばれるスタイルが一般的です。放牧になると、これまでとは違った新鮮な青草(牧草)を食べるため、餌の変化に追いつけず、採食がうまくいかないケースがあります。放牧を始めて間もないころはよく観察を行い、徐々に慣らしながら、放牧をはじめるのが良いでしょう。3.失敗しないため!馴致のために抑えておくべきポイント3-1.短い期間から始める 前述した通り、急激な変化にさらされると、家畜はかえってストレスを抱えてしまいます。はじめは短い期間からスタートして、徐々に慣らしていきましょう。パドックのような少し狭い面積からスタートすると、家畜の様子を管理しやすいメリットもあります。3-2.電気柵の学習(馴致) 電気柵を使って放牧する場合、電気柵の学習(馴致)が必要です。電気柵は家畜が触れて、電気ショックを受けることで警戒心が生まれ、近づいたり脱柵しないよう警戒心ができることで効果があります。一緒に電気柵を学習した個体と放牧させると学習が早まります。参考商品 パドック放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら パドック放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-3.家畜の行動や健康状態をしっかりと管理 家畜の様子をしっかりと管理しましょう。特に群れで放牧する場合は、仲間外れにされたり、体調を崩している個体がいないかや、蹄が伸びすぎていないかなど、よく観察しておきましょう。3-4.草地の管理 頭数に対して牧区が狭すぎると、草が短くなりすぎたり裸地が進みやすくなります。逆に頭数が少なすぎると、草が伸びすぎて消化しづらい硬い草になったり、株化が進んでしまいます。 特に放牧すると、舎飼のときよりもエネルギーを消費しやすくなるので、草の品質管理は重要になります。3-5.緊急時の対応ルールにしておく ゲリラ豪雨や異常気象などが発生した際に、すぐに放牧地から退避させるなどルールを確認しておきましょう。また、スタッフ間でも共通のルールや対応マニュアルをまとめておけると、スムーズになります。4.その他 お役立ち情報4-1.牛舎飼いから放牧に切り替えた由仁町の酪農家のドキュメンタリー(馬場牧場の事例)北海道由仁町の放牧酪農家 馬場敏さんに密着し、舎飼いから放牧酪農に切り替えた理由、放牧のメリットや学んだこと、農業に携わる方へのメッセージをいただきました。放牧酪農家を志す人々を応援します4-2.放牧デザインカタログ放牧のメリットを最大限に引き出すために、最も基本となる部分を要約した一冊です。放牧地の柵だけでなく、草地改良から牛群改良、牧道やゲートの配置に至るまで、これから放牧に取り組む方はもちろん、既に取り組んでいただいてる方にも、ご自身の牧場を見直す気づきのきっかけになるかと思います。詳細はこちら>>>放牧デザインカタログ4-3.NZ北海道酪農協力プロジェクト ウェブセミナー(録画・記事)ニュージーランド政府、フォンテラ社、ファームエイジ株式会社による取組で、北海道とホクレンが協力しています。放牧における牧草地の利用効率と酪農経営の採算性向上を目的として、平成26 年8月から2年間のプロジェクトとして開始した後、道内4地域の調査対象農家の追跡調査を行うため、プロジェクトを平成30 年3月まで延長しました。その後2戸の調査対象農家を対象としたフォローアップ調査・実証、オンラインセミナーの開催など放牧普及を実践する取組です。詳細はこちら>>>NZ北海道酪農協力プロジェクト5.まとめ  放牧は、家畜の健康増進だけでなく、エサ代の削減や管理する人間の手間も軽減できます。しかし、いきなり外に出すのではなく、段階的に「馴致」を行うことが成功のカギとなります。放牧を始めたいと考えている方は、まず「馴致」の重要性を理解し、段階的なステップを踏んで実践していきましょう。お客様のスタイルや各地の放牧導入事例をもとに、弊社スタッフがアドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談ください。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる

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夜間放牧とは|夏の暑さを避けた新しい放牧スタイル

暑い日が続いていますが、みなさん体調は崩されていないでしょうか?牛にとっても、暑すぎる日が続くのは体力的に厳しいのですが、農家さんが「ある工夫」をすることで夏でも放牧されているとのこと。今回は、夏ならではのちょっとした放牧ノウハウをお話しします。1. 夜間放牧について1-1.夜間放牧とは夜間放牧(やかんほうぼく)とは、日没後から夜間、あるいは早朝にかけて家畜を牧草地に放つ飼養方法です。主に牛や羊などの家畜で行われ、暑い日中を避けて、夜の涼しい時間帯を活用するのが特徴です。一部の牧場では以前から実践されていましたが、近年は気候変動や飼養環境の改善ニーズの高まりから注目が高まっています。1-2.なぜ今、夜間放牧が注目されているのかここ数年、夏の猛暑や日中の強い日差しによる「熱ストレス」が畜産業の課題となっています。特に乳牛は高温多湿に弱く、採食量や乳量の低下が問題化しています。夜間放牧は、こうした気象条件への対応策として有効であり、同時に家畜の行動や健康面にも好影響を与えると期待されています。2. 夜間放牧のメリット2-1.夏の暑さを避けて放牧ができる夜間は気温が下がり、家畜の体温調節が容易になります。これにより採食量が確保され、夏場でも生産性の維持が可能になります。2-2. 家畜の運動不足やストレス軽減涼しい時間帯は活発に行動しやすく、自然な採食行動や反芻が促されます。閉鎖的な畜舎から出ることで、精神的ストレスの軽減にもつながります。2-3. 畜舎の掃除やコスト削減夜間に放牧することで、畜舎内の糞尿量が減り、清掃の手間や敷料コストを抑えられます。また、換気や冷房設備の稼働時間を短縮できる場合もあります。2-4. アブなどの吸血昆虫の発生を避けて放牧できるアブやハエは昼間に活動が活発ですが、夜間は活動が減少します。そのため、吸血によるストレスや感染症リスクを低減できます。3. 夜間放牧をする際の注意点3-1.必要な設備を用意するクマや野犬などの獣害対策脱柵防止も大切ですが、夜間は見通しが悪く、外敵から襲われるリスクもあります。野生動物や野犬への対策として、侵入防止柵や電気柵を設置しておきましょう。定期的な点検に行い、柵が損傷している箇所はすぐに修繕しましょう。照明などの設備を整備する必要に応じて低照度のLED照明を設置し、家畜や作業者の安全確保しましょう。水飲み場の確保暗い中でも家畜が水を飲みやすい水槽を設置しましょう。夜間に水がなくならないよう、自動給水されるものがおすすめです。天候の変化雷雨や強風の際は避難させるか、夜間放牧をしない方が安全な可能性があります。3-2.草地の状態を確認するライジングプレートメーターを使って、放牧する牧区(エリア)の草丈や密度を事前に把握しましょう。例えば頭数に対して面積が広すぎると、草の食べ残しが起きてしまい、株化しやすくなってしまいます。株化が多くなると草量のバランスが悪くなってしまうため、掃除刈りなどの手間が発生してしまいます。場合によってはローテーションを行ったり、放牧する頭数を制限するなど、調整することで、持続可能な放牧ができます。3-3.万一のときのルールを決める作業者間で緊急時の連絡体制や避難経路を共有しておくことで、トラブル発生時の対応がスムーズになります。4. まとめ夜間放牧は、夏場の暑熱対策や家畜の健康管理、作業効率の向上に寄与する有効な飼養方法です。近年の気候変動や省力化ニーズの高まりを背景に、今後はさらに普及が進むと考えられます。一方で、野生動物対策や設備投資といった面もあるため、周囲の環境や牧場の予算に応じた導入計画が必要です。

夜間放牧とは|夏の暑さを避けた新しい放牧スタイル

暑い日が続いていますが、みなさん体調は崩されていないでしょうか?牛にとっても、暑すぎる日が続くのは体力的に厳しいのですが、農家さんが「ある工夫」をすることで夏でも放牧されているとのこと。今回は、夏ならではのちょっとした放牧ノウハウをお話しします。1. 夜間放牧について1-1.夜間放牧とは夜間放牧(やかんほうぼく)とは、日没後から夜間、あるいは早朝にかけて家畜を牧草地に放つ飼養方法です。主に牛や羊などの家畜で行われ、暑い日中を避けて、夜の涼しい時間帯を活用するのが特徴です。一部の牧場では以前から実践されていましたが、近年は気候変動や飼養環境の改善ニーズの高まりから注目が高まっています。1-2.なぜ今、夜間放牧が注目されているのかここ数年、夏の猛暑や日中の強い日差しによる「熱ストレス」が畜産業の課題となっています。特に乳牛は高温多湿に弱く、採食量や乳量の低下が問題化しています。夜間放牧は、こうした気象条件への対応策として有効であり、同時に家畜の行動や健康面にも好影響を与えると期待されています。2. 夜間放牧のメリット2-1.夏の暑さを避けて放牧ができる夜間は気温が下がり、家畜の体温調節が容易になります。これにより採食量が確保され、夏場でも生産性の維持が可能になります。2-2. 家畜の運動不足やストレス軽減涼しい時間帯は活発に行動しやすく、自然な採食行動や反芻が促されます。閉鎖的な畜舎から出ることで、精神的ストレスの軽減にもつながります。2-3. 畜舎の掃除やコスト削減夜間に放牧することで、畜舎内の糞尿量が減り、清掃の手間や敷料コストを抑えられます。また、換気や冷房設備の稼働時間を短縮できる場合もあります。2-4. アブなどの吸血昆虫の発生を避けて放牧できるアブやハエは昼間に活動が活発ですが、夜間は活動が減少します。そのため、吸血によるストレスや感染症リスクを低減できます。3. 夜間放牧をする際の注意点3-1.必要な設備を用意するクマや野犬などの獣害対策脱柵防止も大切ですが、夜間は見通しが悪く、外敵から襲われるリスクもあります。野生動物や野犬への対策として、侵入防止柵や電気柵を設置しておきましょう。定期的な点検に行い、柵が損傷している箇所はすぐに修繕しましょう。照明などの設備を整備する必要に応じて低照度のLED照明を設置し、家畜や作業者の安全確保しましょう。水飲み場の確保暗い中でも家畜が水を飲みやすい水槽を設置しましょう。夜間に水がなくならないよう、自動給水されるものがおすすめです。天候の変化雷雨や強風の際は避難させるか、夜間放牧をしない方が安全な可能性があります。3-2.草地の状態を確認するライジングプレートメーターを使って、放牧する牧区(エリア)の草丈や密度を事前に把握しましょう。例えば頭数に対して面積が広すぎると、草の食べ残しが起きてしまい、株化しやすくなってしまいます。株化が多くなると草量のバランスが悪くなってしまうため、掃除刈りなどの手間が発生してしまいます。場合によってはローテーションを行ったり、放牧する頭数を制限するなど、調整することで、持続可能な放牧ができます。3-3.万一のときのルールを決める作業者間で緊急時の連絡体制や避難経路を共有しておくことで、トラブル発生時の対応がスムーズになります。4. まとめ夜間放牧は、夏場の暑熱対策や家畜の健康管理、作業効率の向上に寄与する有効な飼養方法です。近年の気候変動や省力化ニーズの高まりを背景に、今後はさらに普及が進むと考えられます。一方で、野生動物対策や設備投資といった面もあるため、周囲の環境や牧場の予算に応じた導入計画が必要です。

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週1回の歩きが”利益”を変える?放牧酪農で儲けるために欠かせない「ファームウォーク入門」

日本で本格的に放牧酪農を取り組んでいる農家は数%と言われており、その中でもファームウォークに取り組んでいる方はさらにごく少数です。一方、放牧先進国のニュージーランドではファームウォークは昔から習慣化しており、取り組まない農家は少ないといわれています。この記事では、ファームウォークを実践するメリットとデメリット、実践方法から、経営判断につなげるまでの工程など、ファームウォークに関する基礎的知識をご紹介します。1.ニュージーランド酪農では必須項目?ファームウォークとはそもそもファームウォークとは、ニュージーランドで生まれた牧草管理技術の一つです。週に一度すべての牧区を歩き、ライジングプレートメーター(以下RPM)を用いて収量調査を行います。これにより、「今どの牧区に、どれだけ牛が食べれる草があるか」を測定し、フィードウェッジとよばれるグラフを作成して放牧ローテーションや草地管理の判断材料とします。放牧を主体とするニュージーランドでは、いかに品質の高い牧草をいかに効率よく家畜に与えることができるかが、経営を左右します。そのため、牧草管理に対する意識が非常に高いことから、ファームウォークが重要視されています。 ライジングプレートメーター(デジタル式) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら2.なぜ日本でファームウォークは普及しないのか?なぜ、日本で普及していないのか、大まかなメリットとデメリットを整理してみました。・メリット・数値に基づいた経営判断が可能に 勘に頼るのではなく、実測値から「今、どの牧区をどのように利用するべきか」を判断できます。・チームでの情報共有がしやすい 数値化やグラフによる可視化で、情報共有や作業の分担、人材育成にも役立ちます。また外部コンサルタントに自身の牧場を説明する際にも役立つでしょう。・自身の目で見て現場をしっかりと確認できる アナログな手段ではありますが、放牧農家にとって、草は重要な餌であり、草地はその餌を育む環境といえます。定期的に草地を見回ることで、草地や家畜の変化に気づきやすくなります。・デメリット・歩いて確認する手間がある 作業員の確保や、習慣化されるまで継続力が求められます。・プレートメーターの導入コスト 長期的には経営効率に貢献できるものの、特に放牧を始めたばかりの方にとっては少し高額な場合があります。・数値を見て判断できる意思決定と実行ファームウォークは測定して終わりではありません。数値を見てからどう動くかが、結果を左右します。ファームウォークをこれから始めようとしている方は、放牧に詳しい指導員や放牧コンサルタントに相談しながら進めていくのが良いでしょう。3.ファームウォークのやり方それでは、実際にどのようにファームウォークを行えば良いのか、ご説明します。3-1. 測定する牧区と歩くラインを確認まずは、測定する牧区をある程度リストアップしておきましょう。マップ化しておき、いつ、誰が測定しに行くのかを決めておけると便利です。また、歩くラインも大切です。例えば、正方形の牧区があったと仮定します。単純にまっすぐ歩くよりも、斜めに歩いたり、ジグザグに歩いた方がより正確な数値が得られます。さらに、水槽やフェンス沿い、裸地などの環境は、数値のバラツキが大きくなる可能性があるので、測定しないようにしましょう。3-2. ライジングプレートメーターで測定事前に取説を確認し、必要に応じてカリブレーションを行ってください。牧草地を歩きながら、数歩ごとにプレートを草地に突きます。このとき、プレートが地面に対して斜めにならないように突きましょう。およそ20~40回程度測定したら完了です。kgDM / haも瞬時に計算され、表示されます。3-3 牧区ごとの測定値をグラフ化(フィードウェッジの作成)測定データを牧区毎に並び替えて、フィードウェッジを作成します。これにより、不足または過剰な牧区を一目で把握できるようになります。3-4. 意思決定と即行動ファームウォークはここからが重要です。牧草の品質は刻一刻と変わります。天候や作業状況によっては、行動が遅れる場合がありますが、なるべくスピード感ある判断と行動が求められます。例えば、草が伸びすぎている場合は、掃除刈りをする または ロールにするなどが検討できます。草が足りない場合、牧区の移動を早める または 補助的な飼料を検討するなどの対策が取れます。4.ファームウォークの成功事例と失敗事例弊社が協力しているニュージーランド北海道酪農協力プロジェクトにておいて、「ファームウォーク」をテーマにディスカッションを行った事例から引用いたします。記事全文は >>> こちら成功:高原牧場(北海道天塩町)のケース高原牧場では、ファームウォークを導入したことで放牧効率が向上し、収益が大幅にアップしました。 週1回の測定と情報共有が、「草を捨てない」「牛を迷わせない」運用につながったとのことです。失敗:ポプラファーム(ニュージーランド)一方、ニュージーランドのポプラファームでは、測定データを収集していたにも関わらず、意思決定と行動が遅れたことで約40万ドルの減収となりました。 このように「見ただけで終わる」状態では、ファームウォークは効果を発揮しません。5.まとめ|ファームウォークは「経営者の目」を育てる 放牧をより高効率・高品質にするためには、感覚だけに頼らない管理が必要です。ファームウォークは、誰でも始められる一歩でありながら、その効果は非常に大きい取り組みです。まずは週に一度、牧場を歩いて草を「見える化」することから始めてみませんか?効率的なファームウォークのやり方や放牧全体に関するアドバイスもできますので、迷ったり、困ったことがあればお気軽にご相談ください。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる

週1回の歩きが”利益”を変える?放牧酪農で儲けるために欠かせない「ファームウォーク入門」

日本で本格的に放牧酪農を取り組んでいる農家は数%と言われており、その中でもファームウォークに取り組んでいる方はさらにごく少数です。一方、放牧先進国のニュージーランドではファームウォークは昔から習慣化しており、取り組まない農家は少ないといわれています。この記事では、ファームウォークを実践するメリットとデメリット、実践方法から、経営判断につなげるまでの工程など、ファームウォークに関する基礎的知識をご紹介します。1.ニュージーランド酪農では必須項目?ファームウォークとはそもそもファームウォークとは、ニュージーランドで生まれた牧草管理技術の一つです。週に一度すべての牧区を歩き、ライジングプレートメーター(以下RPM)を用いて収量調査を行います。これにより、「今どの牧区に、どれだけ牛が食べれる草があるか」を測定し、フィードウェッジとよばれるグラフを作成して放牧ローテーションや草地管理の判断材料とします。放牧を主体とするニュージーランドでは、いかに品質の高い牧草をいかに効率よく家畜に与えることができるかが、経営を左右します。そのため、牧草管理に対する意識が非常に高いことから、ファームウォークが重要視されています。 ライジングプレートメーター(デジタル式) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら2.なぜ日本でファームウォークは普及しないのか?なぜ、日本で普及していないのか、大まかなメリットとデメリットを整理してみました。・メリット・数値に基づいた経営判断が可能に 勘に頼るのではなく、実測値から「今、どの牧区をどのように利用するべきか」を判断できます。・チームでの情報共有がしやすい 数値化やグラフによる可視化で、情報共有や作業の分担、人材育成にも役立ちます。また外部コンサルタントに自身の牧場を説明する際にも役立つでしょう。・自身の目で見て現場をしっかりと確認できる アナログな手段ではありますが、放牧農家にとって、草は重要な餌であり、草地はその餌を育む環境といえます。定期的に草地を見回ることで、草地や家畜の変化に気づきやすくなります。・デメリット・歩いて確認する手間がある 作業員の確保や、習慣化されるまで継続力が求められます。・プレートメーターの導入コスト 長期的には経営効率に貢献できるものの、特に放牧を始めたばかりの方にとっては少し高額な場合があります。・数値を見て判断できる意思決定と実行ファームウォークは測定して終わりではありません。数値を見てからどう動くかが、結果を左右します。ファームウォークをこれから始めようとしている方は、放牧に詳しい指導員や放牧コンサルタントに相談しながら進めていくのが良いでしょう。3.ファームウォークのやり方それでは、実際にどのようにファームウォークを行えば良いのか、ご説明します。3-1. 測定する牧区と歩くラインを確認まずは、測定する牧区をある程度リストアップしておきましょう。マップ化しておき、いつ、誰が測定しに行くのかを決めておけると便利です。また、歩くラインも大切です。例えば、正方形の牧区があったと仮定します。単純にまっすぐ歩くよりも、斜めに歩いたり、ジグザグに歩いた方がより正確な数値が得られます。さらに、水槽やフェンス沿い、裸地などの環境は、数値のバラツキが大きくなる可能性があるので、測定しないようにしましょう。3-2. ライジングプレートメーターで測定事前に取説を確認し、必要に応じてカリブレーションを行ってください。牧草地を歩きながら、数歩ごとにプレートを草地に突きます。このとき、プレートが地面に対して斜めにならないように突きましょう。およそ20~40回程度測定したら完了です。kgDM / haも瞬時に計算され、表示されます。3-3 牧区ごとの測定値をグラフ化(フィードウェッジの作成)測定データを牧区毎に並び替えて、フィードウェッジを作成します。これにより、不足または過剰な牧区を一目で把握できるようになります。3-4. 意思決定と即行動ファームウォークはここからが重要です。牧草の品質は刻一刻と変わります。天候や作業状況によっては、行動が遅れる場合がありますが、なるべくスピード感ある判断と行動が求められます。例えば、草が伸びすぎている場合は、掃除刈りをする または ロールにするなどが検討できます。草が足りない場合、牧区の移動を早める または 補助的な飼料を検討するなどの対策が取れます。4.ファームウォークの成功事例と失敗事例弊社が協力しているニュージーランド北海道酪農協力プロジェクトにておいて、「ファームウォーク」をテーマにディスカッションを行った事例から引用いたします。記事全文は >>> こちら成功:高原牧場(北海道天塩町)のケース高原牧場では、ファームウォークを導入したことで放牧効率が向上し、収益が大幅にアップしました。 週1回の測定と情報共有が、「草を捨てない」「牛を迷わせない」運用につながったとのことです。失敗:ポプラファーム(ニュージーランド)一方、ニュージーランドのポプラファームでは、測定データを収集していたにも関わらず、意思決定と行動が遅れたことで約40万ドルの減収となりました。 このように「見ただけで終わる」状態では、ファームウォークは効果を発揮しません。5.まとめ|ファームウォークは「経営者の目」を育てる 放牧をより高効率・高品質にするためには、感覚だけに頼らない管理が必要です。ファームウォークは、誰でも始められる一歩でありながら、その効果は非常に大きい取り組みです。まずは週に一度、牧場を歩いて草を「見える化」することから始めてみませんか?効率的なファームウォークのやり方や放牧全体に関するアドバイスもできますので、迷ったり、困ったことがあればお気軽にご相談ください。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる

ボードゲーム-4

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー4|ボードゲーム誕生秘話

最後に、リリースまでの道のりを振り返りと、ご協力いただいた皆様への感謝、そして、今後の展望についてお話ししたいと思います。1.完成までを振り返って(ファームエイジ㈱ 大西 商品開発マネージャー) まさか、電気柵メーカーに入社して放牧のボードゲームを作成することになるとは、夢にも思いませんでした(笑)。はじめは突拍子もないアイディアだと思いましたが、酪農や農家さんを取り巻く環境を変えるには、今までにない新しい切り口が必要だという、共通認識が社内にはありました。多くの人に協力して頂くことで完成にまでこぎつけることができました。ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございます。酪農や放牧に興味がある学生さんにはぜひ手に取ってほしいと思いますし、農業や環境に興味のある一般の方々にも、ぜひ一度プレイしていただけると嬉しいなと思います。まだ初版ですので、ルールやデザインも少しずつアップデートしていきながら、おもしろおかしく、放牧の価値をたくさんの方に届けていきたいと思います。2.社員もやってみる!みんなでデモプレイ!社内でもやってみました! 皆、不思議そうに眺めたり、サイコロを振ってみたり…最初は緊張気味でしたがゲームが進むにつれ、「わー豪雨発生したー」や「よーし、おれは牛よりも草地を増やすぞ~」など、いろんな声が聞こえてくるように。そこそこいい年齢の大人が集まってのプレイでしたが、気づけばあっという間に時間が過ぎて、普段自分たちがかかわっている放牧酪農を別角度から再確認できた、という声も聞くことができました。3.ここからがスタート。多くの人に手に取ってもらうために。(ファームエイジ㈱ 高田 副社長)ここまで、ボードゲームストーリーにお付き合いいただき、ありがとうございました。放牧は、日本においてはまだマイナーな畜産技術ですが、人と自然、牛が調和した素晴らしい生産方式の一つです。我々ファームエイジは40年にわたって、その普及や推進を行ってきましたが、まだ道半ば。どうすればもっと多くの人に知っていただけるかを考えた結果、今回のボードゲームの開発に行きつきました。このゲームは、現在の生産者さんだけでなく、跡継ぎの方や、これから新規就農を考えている方々だけを対象としたわけではありません。農家ではないけれど興味がある、将来農家をやってみたい学生さん、都会の主婦の方…垣根を越えて、いろんな方にこのゲームをプレイしていただき、少しでも放牧酪農を知るきっかけになってくれればと願っております。本ゲームは、弊社公式オンラインショップで販売していますので、ぜひそちらもご覧ください。販売サイトは >>> こちらバックナンバー・ストーリー1・ストーリー2・ストーリー3

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー4|ボードゲーム誕生秘話

最後に、リリースまでの道のりを振り返りと、ご協力いただいた皆様への感謝、そして、今後の展望についてお話ししたいと思います。1.完成までを振り返って(ファームエイジ㈱ 大西 商品開発マネージャー) まさか、電気柵メーカーに入社して放牧のボードゲームを作成することになるとは、夢にも思いませんでした(笑)。はじめは突拍子もないアイディアだと思いましたが、酪農や農家さんを取り巻く環境を変えるには、今までにない新しい切り口が必要だという、共通認識が社内にはありました。多くの人に協力して頂くことで完成にまでこぎつけることができました。ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございます。酪農や放牧に興味がある学生さんにはぜひ手に取ってほしいと思いますし、農業や環境に興味のある一般の方々にも、ぜひ一度プレイしていただけると嬉しいなと思います。まだ初版ですので、ルールやデザインも少しずつアップデートしていきながら、おもしろおかしく、放牧の価値をたくさんの方に届けていきたいと思います。2.社員もやってみる!みんなでデモプレイ!社内でもやってみました! 皆、不思議そうに眺めたり、サイコロを振ってみたり…最初は緊張気味でしたがゲームが進むにつれ、「わー豪雨発生したー」や「よーし、おれは牛よりも草地を増やすぞ~」など、いろんな声が聞こえてくるように。そこそこいい年齢の大人が集まってのプレイでしたが、気づけばあっという間に時間が過ぎて、普段自分たちがかかわっている放牧酪農を別角度から再確認できた、という声も聞くことができました。3.ここからがスタート。多くの人に手に取ってもらうために。(ファームエイジ㈱ 高田 副社長)ここまで、ボードゲームストーリーにお付き合いいただき、ありがとうございました。放牧は、日本においてはまだマイナーな畜産技術ですが、人と自然、牛が調和した素晴らしい生産方式の一つです。我々ファームエイジは40年にわたって、その普及や推進を行ってきましたが、まだ道半ば。どうすればもっと多くの人に知っていただけるかを考えた結果、今回のボードゲームの開発に行きつきました。このゲームは、現在の生産者さんだけでなく、跡継ぎの方や、これから新規就農を考えている方々だけを対象としたわけではありません。農家ではないけれど興味がある、将来農家をやってみたい学生さん、都会の主婦の方…垣根を越えて、いろんな方にこのゲームをプレイしていただき、少しでも放牧酪農を知るきっかけになってくれればと願っております。本ゲームは、弊社公式オンラインショップで販売していますので、ぜひそちらもご覧ください。販売サイトは >>> こちらバックナンバー・ストーリー1・ストーリー2・ストーリー3

ボードゲーム-3

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー3|ボードゲーム誕生秘話

いよいよ形になってきたボードゲーム。でも、すべての課題をクリアしたわけではない。1.それぞれの意見 社員、社外、専門家ゲームが形になってきたので、開発チームは少しずつ完成に向けた動きを開始。だが、ここにきて関係者の意見に大きなバラツキがあった。「本当に酪農家さんができるのか?」や「ビジネスとしてはどうなのか?販売見込みは?」などの意見。他方、親しい放牧酪農家さんからも意見をもらっていたが、「放牧をゲームに表現するのは難しいのではないか」「もっと多くの要素が必要」などの意見が出ていた。ある程度予想はしていたものの、、、これらをどうまとめるか。2.もう一度問い直す 何のためのボードゲーム?※デモプレイの様子全員の納得感を優先すると、ゲームが複雑になる。一方、ゲームとしての要素だけだと、放牧や酪農の真の姿は見えづらくなってしまう。ここで開発チームが問い直したのは「何のためのボードゲームなのか」きっかけは、放牧をもっと世の中に広めたいという想いから。すべての意見や要素を詰め込むことはできなくはないが、目的の達成からは遠く離れてしまう。それぞれの意見、自分の想い、伝えたいこと。それぞれ分類・分解しながらも、開発チームは最後の仕上げにかかる。3.見えてきたデザイン ぐっとあがった完成度を見て・・※画像は試作段階のものデザイナーさんとの打ち合わせの日。今まで一緒にプレイしてもらいながら、いくつか試作版を持ってきてもらった。「いつも最初にお見せするこの瞬間が緊張するんですけど・・・・」と苦笑いしながら、デザイン案を見せていただく。「おぉ~」開発チームからも、歓声があがる。今までは社内で印刷やラミネートで施策版を使ってきたが、今回は、完成に近づけたイメージで作りこんできた。ここまで苦労して作ってきたものがそれなりの完成度になってくると、感慨もひとしお。まだ何かを成し遂げたわけではないが、ここにいるみんなが嬉しそうに笑い、リリースを心待ちにしている。その光景だけで、胸がいっぱいになった。4.協力機関と最終調整ゲーム作り以外にも準備が必要。まずはSNSやウェブ上の媒体からリリースの準備。もともとSNSに力を入れていたので、前々から準備は行ってきた。また梱包や配送など、実際に手に届ける調整も開始。これまで悩み、苦しみながら考え抜いてきたボードゲームの開発にも終わりが見えると、不思議と寂しさがこみ上げる。次回はいよいよ、完成とリリースのお話!!バックナンバー・ストーリー1・ストーリー2

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー3|ボードゲーム誕生秘話

いよいよ形になってきたボードゲーム。でも、すべての課題をクリアしたわけではない。1.それぞれの意見 社員、社外、専門家ゲームが形になってきたので、開発チームは少しずつ完成に向けた動きを開始。だが、ここにきて関係者の意見に大きなバラツキがあった。「本当に酪農家さんができるのか?」や「ビジネスとしてはどうなのか?販売見込みは?」などの意見。他方、親しい放牧酪農家さんからも意見をもらっていたが、「放牧をゲームに表現するのは難しいのではないか」「もっと多くの要素が必要」などの意見が出ていた。ある程度予想はしていたものの、、、これらをどうまとめるか。2.もう一度問い直す 何のためのボードゲーム?※デモプレイの様子全員の納得感を優先すると、ゲームが複雑になる。一方、ゲームとしての要素だけだと、放牧や酪農の真の姿は見えづらくなってしまう。ここで開発チームが問い直したのは「何のためのボードゲームなのか」きっかけは、放牧をもっと世の中に広めたいという想いから。すべての意見や要素を詰め込むことはできなくはないが、目的の達成からは遠く離れてしまう。それぞれの意見、自分の想い、伝えたいこと。それぞれ分類・分解しながらも、開発チームは最後の仕上げにかかる。3.見えてきたデザイン ぐっとあがった完成度を見て・・※画像は試作段階のものデザイナーさんとの打ち合わせの日。今まで一緒にプレイしてもらいながら、いくつか試作版を持ってきてもらった。「いつも最初にお見せするこの瞬間が緊張するんですけど・・・・」と苦笑いしながら、デザイン案を見せていただく。「おぉ~」開発チームからも、歓声があがる。今までは社内で印刷やラミネートで施策版を使ってきたが、今回は、完成に近づけたイメージで作りこんできた。ここまで苦労して作ってきたものがそれなりの完成度になってくると、感慨もひとしお。まだ何かを成し遂げたわけではないが、ここにいるみんなが嬉しそうに笑い、リリースを心待ちにしている。その光景だけで、胸がいっぱいになった。4.協力機関と最終調整ゲーム作り以外にも準備が必要。まずはSNSやウェブ上の媒体からリリースの準備。もともとSNSに力を入れていたので、前々から準備は行ってきた。また梱包や配送など、実際に手に届ける調整も開始。これまで悩み、苦しみながら考え抜いてきたボードゲームの開発にも終わりが見えると、不思議と寂しさがこみ上げる。次回はいよいよ、完成とリリースのお話!!バックナンバー・ストーリー1・ストーリー2

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放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー2|ボードゲーム誕生秘話

役員のひらめきからあっさり始まったボードゲームの構築。ここからが苦悩の連続でした。1. 苦悩と恐怖さて、どうしたものか。開発チームの脳裏は、不安で埋め尽くされていた。とはいえ、決まった以上、何か手を動かさなければいけない。まずは放牧に関する要素を整理することから始めた。2. やりたいこと、入れたいことはいっぱいあるのに、うまくゲームに乗らない放牧といっても、その要素は本当に幅広い。草や牛だけでなく、人や天候、トラクター、搾乳設備、土の中のミミズまで…思いつくものを片っ端から挙げていくと、とんでもない量になった。並べてみて、改めて気づく。多すぎる……!放牧とは、膨大な要素が絡み合い、複雑に成り立っているものだった。これをゲームとして体験できるようにするのは面白そうだけど、どう落とし込む?毎日考えては手直しをし、社内レビューをしては修正を繰り返す。不安とワクワクが入り混じる日々。気づけば、開発チームの机の上には チョコレートの包み紙(たまにエナジードリンク) が山積みになっていた。3. 色んなゲームの完成度を見てビビる他のボードゲームはどんな感じなんだろう?開発のヒントを得るために、調査してみる。。。……ところが、どれも完成度が高い……しかも面白そう……!これと肩を並べるゲームを自分たちが作る……?不安が増してしまうことも多々。自問自答の日々が続く中、開発チームを覗きに来たのは 言い出しっぺの役員。そして、何か言いたげな表情でひと言。「いいね、そろそろ助っ人を投入しようか。」……え?4. 助っ人登場!突然、社内で「ボードゲームと称したミーティング」が開かれた。開発チームの不安をよそに、現れたのは 一人の男性。聞けば、ボードゲームを趣味にしているとのこと。「この方に、今回のボードゲームの支援をお願いしようと思うんだ」はじめから役員は ある程度の段階で助っ人を投入するつもりだったらしい。(早く言ってくれ……!)こうして新たなメンバーを迎えた開発チームは、ギアを上げ始める。さらには、デザイナーの投入、新たな視点 が加わり、ようやく完成形が見え始めた。いける。開発チームの心に、ついに光が差し込んだ。そして、気づけば 机の上からチョコレートの包み紙は消えていた。バックナンバー・ストーリー1

放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー2|ボードゲーム誕生秘話

役員のひらめきからあっさり始まったボードゲームの構築。ここからが苦悩の連続でした。1. 苦悩と恐怖さて、どうしたものか。開発チームの脳裏は、不安で埋め尽くされていた。とはいえ、決まった以上、何か手を動かさなければいけない。まずは放牧に関する要素を整理することから始めた。2. やりたいこと、入れたいことはいっぱいあるのに、うまくゲームに乗らない放牧といっても、その要素は本当に幅広い。草や牛だけでなく、人や天候、トラクター、搾乳設備、土の中のミミズまで…思いつくものを片っ端から挙げていくと、とんでもない量になった。並べてみて、改めて気づく。多すぎる……!放牧とは、膨大な要素が絡み合い、複雑に成り立っているものだった。これをゲームとして体験できるようにするのは面白そうだけど、どう落とし込む?毎日考えては手直しをし、社内レビューをしては修正を繰り返す。不安とワクワクが入り混じる日々。気づけば、開発チームの机の上には チョコレートの包み紙(たまにエナジードリンク) が山積みになっていた。3. 色んなゲームの完成度を見てビビる他のボードゲームはどんな感じなんだろう?開発のヒントを得るために、調査してみる。。。……ところが、どれも完成度が高い……しかも面白そう……!これと肩を並べるゲームを自分たちが作る……?不安が増してしまうことも多々。自問自答の日々が続く中、開発チームを覗きに来たのは 言い出しっぺの役員。そして、何か言いたげな表情でひと言。「いいね、そろそろ助っ人を投入しようか。」……え?4. 助っ人登場!突然、社内で「ボードゲームと称したミーティング」が開かれた。開発チームの不安をよそに、現れたのは 一人の男性。聞けば、ボードゲームを趣味にしているとのこと。「この方に、今回のボードゲームの支援をお願いしようと思うんだ」はじめから役員は ある程度の段階で助っ人を投入するつもりだったらしい。(早く言ってくれ……!)こうして新たなメンバーを迎えた開発チームは、ギアを上げ始める。さらには、デザイナーの投入、新たな視点 が加わり、ようやく完成形が見え始めた。いける。開発チームの心に、ついに光が差し込んだ。そして、気づけば 机の上からチョコレートの包み紙は消えていた。バックナンバー・ストーリー1