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子牛の哺育を成功に導くには? ニュージーランドから学ぶ哺育技術をご紹介(哺育セミナー開催)
「哺育」は、子牛にとってその後の健康や成長を左右する非常に重要な期間です。ところが、近年、酪農業界全体の様々な問題により、哺育の質を保つことが難しくなってきています。一方で、多数の子牛を、人手をかけずに効率よく子牛の哺育を行っている国があります。日本との差はいったい何なのでしょうか?本記事では、日本の酪農が直面する課題、さらには技術向上のためのセミナー内容から、具体的な改善事例までを詳しくご紹介します。ぜひ最後までお読みください。1.そもそもなぜ牛にとって哺育が重要? 一般的には牛の育成ステージにおいて、生まれてから離乳するまでの哺育期の牛を「子牛(こうし)」や「哺育牛(ほいくぎゅう)」などと呼びます。哺育期は主に代用乳やスターターなどを与えて、徐々に親牛と同じような餌を食べれるように体を作っていく重要な期間です。そのため哺育期の管理は、のちの発育や疾病予防、受胎率など、多くの要素に影響を与えます。 2.子牛哺育の課題と現状 ここでは主なものをご紹介します。・人手不足 酪農・畜産業界においても人手が不足しています。ここ数年は離農(りのう)する農家さんの数は増え続けており、それに対し新規就農する若手はごくわずかです。令和6年(2024年)の北海道の統計によると、”1年間に新規参入が25戸あったものの、249戸が離脱したため、224戸の減少となった。”とあり、以前より厳しさを増していることが伺えます。(引用:北海道における酪農経営の離脱状況について(令和5年2月1日~令和6年1月31日|)・飼料や代用乳などのコスト上昇 世界情勢や円安などの影響で、さまざまなコストが上昇しています。特に代用乳に使う粉ミルク代は餌の中でも高く、1袋(20㎏)あたり10,000円程度とされています。(※弊社スタッフの聞き取りによる 地域差、商品差あり)これを毎月のように、1頭あたりに消費しますので、子牛がたくさんいる農場においては、深刻な課題といえます。・専門知識や技術の継承 マニュアル化されている情報も多くありますが、やはりどうしても人の手を掛けて行う作業が多いため、熟練のスタッフと新人スタッフの技術差は生じやすいでしょう。4.酪農家様向けの哺育セミナーを開催しました! 高い技術の習得には時間がかかり、再現が難しい場合があります。酪農・哺育現場においても同様で、哺育技術の質が農場経営に大きく影響します。ファームエイジは、放牧にルーツを持つ独自の哺育技術を商品化し、短時間で安定的に再現可能な技術として提供してきました。今回、こうした技術をより深く体感していただくために「出前哺育セミナー」を開催いたしました。場所は北海道東部エリア。酪農女性部会の方々にお集まりいただき、2時間程度の座学で行いました。ここでは、セミナーの内容を一部ご紹介します。・なぜ? ニュージーランド(以下NZ)の子牛育成技術が優れているポイントは? NZでは、子牛が生まれる時期を集中させる「季節分娩」が主流です。そのため、春先に一気に子牛が生まれます。同時期に50頭以上の子牛が生まれることもあり、少人数でも子牛を管理する手段として、哺乳具などの”アイテム”で補っています。ここからは、前述したアイテムの国内ユーザー様の声を一部紹介します。(1)ピーチティート 子牛用の哺乳ボトルや哺乳バケツにつける「乳首」のことです。NZではピーチティートと呼ばれ、広く普及しています。特徴的なのは、ミルクが出る穴が二股に分かれていることで誤嚥防止になること、噛んでミルクがでることで唾液の分泌が促進され、消化不良性の下痢を起こしにくくなります。参考商品 ピーチボトル・ハンギングミルク用交換用乳首 ご購入はこちら ピーチボトル用交換用乳首(キャップ付) ご購入はこちら ・ユーザーの声(北海道|道東エリア|酪農家)・ハンディ哺乳(最初3日)→バケツ哺乳に移行。下痢・誤嚥なく安心して省力化。・哺育期の誤嚥・下痢がなく、育成になって手がかからない。・離乳時期に下痢がなく、スムーズに育成移行。・気持ち良いくらい草をたくさん食べてくれる。・骨格がしっかりした牛になり、初産牛の乳量が今までより多いと感じる。(参考記事:【子牛がミルクを飲まないときは?】原因と対応策をご紹介!)(2)ファイバースタート アルファルファを主体とした高栄養発酵繊維です。牛づくりは、放牧のメリットを最大限に引き出す重要な要素の一つです。ファイバースタート、ファイバーゲインは、哺育期からの「牛づくりにおけるルーメン機能」の最大化をサポートします。参考商品 ファイバースタート 20kg ご購入はこちら ファイバーゲイン 20kg ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・ユーザーの声(北海道|道東エリア|酪農家)・品質の悪い草でもたくさん食べて、増体してくれる。・ファイバー使い始めの頃、給与群と未給与群で食い込みが全然違って驚いた。・草の良い部分だけを寄り食いすることがなくなった。草のロスが減った。今回のセミナーでは、酪農家様向けの事例をメインに紹介いたしましたが、肉牛農家様向けの事例や本州のユーザー様の事例も多く取り揃えています。(参考記事:【子牛 粗飼料 事例】北海道から九州まで ファイバーゲインの感想をいただきました!)4.参加者の声、セミナーの感想 参加者が7名と少な目だったこともあり、終始ラフに質問をいただけるようなアットホームな雰囲気で終えることができました。「敷料は何が良い?」「生まれて1週間くらいの子牛たちがよく下痢する。どうしたらいい?」など、具体的な質問もいただきましたが、中でもNZの哺育事情について、興味を持たれた方が多かったのが印象的でした。5.まとめ いかがでしたでしょうか?今回は北海道内での開催でしたが、セミナーはオンライン対応も可能です。ぜひ、お気軽にご相談ください。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
子牛の哺育を成功に導くには? ニュージーランドから学ぶ哺育技術をご紹介(哺育セミナー開催)
「哺育」は、子牛にとってその後の健康や成長を左右する非常に重要な期間です。ところが、近年、酪農業界全体の様々な問題により、哺育の質を保つことが難しくなってきています。一方で、多数の子牛を、人手をかけずに効率よく子牛の哺育を行っている国があります。日本との差はいったい何なのでしょうか?本記事では、日本の酪農が直面する課題、さらには技術向上のためのセミナー内容から、具体的な改善事例までを詳しくご紹介します。ぜひ最後までお読みください。1.そもそもなぜ牛にとって哺育が重要? 一般的には牛の育成ステージにおいて、生まれてから離乳するまでの哺育期の牛を「子牛(こうし)」や「哺育牛(ほいくぎゅう)」などと呼びます。哺育期は主に代用乳やスターターなどを与えて、徐々に親牛と同じような餌を食べれるように体を作っていく重要な期間です。そのため哺育期の管理は、のちの発育や疾病予防、受胎率など、多くの要素に影響を与えます。 2.子牛哺育の課題と現状 ここでは主なものをご紹介します。・人手不足 酪農・畜産業界においても人手が不足しています。ここ数年は離農(りのう)する農家さんの数は増え続けており、それに対し新規就農する若手はごくわずかです。令和6年(2024年)の北海道の統計によると、”1年間に新規参入が25戸あったものの、249戸が離脱したため、224戸の減少となった。”とあり、以前より厳しさを増していることが伺えます。(引用:北海道における酪農経営の離脱状況について(令和5年2月1日~令和6年1月31日|)・飼料や代用乳などのコスト上昇 世界情勢や円安などの影響で、さまざまなコストが上昇しています。特に代用乳に使う粉ミルク代は餌の中でも高く、1袋(20㎏)あたり10,000円程度とされています。(※弊社スタッフの聞き取りによる 地域差、商品差あり)これを毎月のように、1頭あたりに消費しますので、子牛がたくさんいる農場においては、深刻な課題といえます。・専門知識や技術の継承 マニュアル化されている情報も多くありますが、やはりどうしても人の手を掛けて行う作業が多いため、熟練のスタッフと新人スタッフの技術差は生じやすいでしょう。4.酪農家様向けの哺育セミナーを開催しました! 高い技術の習得には時間がかかり、再現が難しい場合があります。酪農・哺育現場においても同様で、哺育技術の質が農場経営に大きく影響します。ファームエイジは、放牧にルーツを持つ独自の哺育技術を商品化し、短時間で安定的に再現可能な技術として提供してきました。今回、こうした技術をより深く体感していただくために「出前哺育セミナー」を開催いたしました。場所は北海道東部エリア。酪農女性部会の方々にお集まりいただき、2時間程度の座学で行いました。ここでは、セミナーの内容を一部ご紹介します。・なぜ? ニュージーランド(以下NZ)の子牛育成技術が優れているポイントは? NZでは、子牛が生まれる時期を集中させる「季節分娩」が主流です。そのため、春先に一気に子牛が生まれます。同時期に50頭以上の子牛が生まれることもあり、少人数でも子牛を管理する手段として、哺乳具などの”アイテム”で補っています。ここからは、前述したアイテムの国内ユーザー様の声を一部紹介します。(1)ピーチティート 子牛用の哺乳ボトルや哺乳バケツにつける「乳首」のことです。NZではピーチティートと呼ばれ、広く普及しています。特徴的なのは、ミルクが出る穴が二股に分かれていることで誤嚥防止になること、噛んでミルクがでることで唾液の分泌が促進され、消化不良性の下痢を起こしにくくなります。参考商品 ピーチボトル・ハンギングミルク用交換用乳首 ご購入はこちら ピーチボトル用交換用乳首(キャップ付) ご購入はこちら ・ユーザーの声(北海道|道東エリア|酪農家)・ハンディ哺乳(最初3日)→バケツ哺乳に移行。下痢・誤嚥なく安心して省力化。・哺育期の誤嚥・下痢がなく、育成になって手がかからない。・離乳時期に下痢がなく、スムーズに育成移行。・気持ち良いくらい草をたくさん食べてくれる。・骨格がしっかりした牛になり、初産牛の乳量が今までより多いと感じる。(参考記事:【子牛がミルクを飲まないときは?】原因と対応策をご紹介!)(2)ファイバースタート アルファルファを主体とした高栄養発酵繊維です。牛づくりは、放牧のメリットを最大限に引き出す重要な要素の一つです。ファイバースタート、ファイバーゲインは、哺育期からの「牛づくりにおけるルーメン機能」の最大化をサポートします。参考商品 ファイバースタート 20kg ご購入はこちら ファイバーゲイン 20kg ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・ユーザーの声(北海道|道東エリア|酪農家)・品質の悪い草でもたくさん食べて、増体してくれる。・ファイバー使い始めの頃、給与群と未給与群で食い込みが全然違って驚いた。・草の良い部分だけを寄り食いすることがなくなった。草のロスが減った。今回のセミナーでは、酪農家様向けの事例をメインに紹介いたしましたが、肉牛農家様向けの事例や本州のユーザー様の事例も多く取り揃えています。(参考記事:【子牛 粗飼料 事例】北海道から九州まで ファイバーゲインの感想をいただきました!)4.参加者の声、セミナーの感想 参加者が7名と少な目だったこともあり、終始ラフに質問をいただけるようなアットホームな雰囲気で終えることができました。「敷料は何が良い?」「生まれて1週間くらいの子牛たちがよく下痢する。どうしたらいい?」など、具体的な質問もいただきましたが、中でもNZの哺育事情について、興味を持たれた方が多かったのが印象的でした。5.まとめ いかがでしたでしょうか?今回は北海道内での開催でしたが、セミナーはオンライン対応も可能です。ぜひ、お気軽にご相談ください。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【子牛 寒さ 対策】冬の寒さから子牛の健康を守ろう!基礎知識や対策方法について
冬の寒さは、人間だけでなく家畜にとっても大きなストレスです。特に子牛は体脂肪が少なく、体温調節が未熟なため、寒さに弱いと言われています。そのため、適切な対策を講じることが、子牛の健康を守り、経営を安定させるために欠かせません。 本記事では、子牛が寒さに弱い理由から、具体的な対策方法やそのメリット、さらに最新の哺育技術やセミナー情報について幅広く解説します。 寒さから子牛を守るためのヒントを、ぜひご覧ください!1.なぜ子牛は寒さに弱い?寒さが子牛に与える影響子牛は体脂肪が少ないこと、ルーメンが未熟で熱発生量が少ないことで体温調節がうまくできず、寒さに弱いと言われています。子牛(哺育牛)の限界温度の下限は13度といわれていることから、北海道のような寒冷地では子牛の寒さ対策は必須ともいえるでしょう。体調を崩すと、ひどい場合は下痢や肺炎などの疾病につながることもあります。2.世界の平均気温推移世界的には地球温暖化などによる影響で、毎年気温が上昇しているといわれています。一方、地域や年によっては記録的な寒さや降雪に見舞われることがあります。日本においてもこのような事態はしばしばみられ、記録的な寒波の影響で、日本列島の広い範囲で気温が下がり、九州で降雪することもあります。こうしたことから、普段は温暖な地域でも、急な寒波や寒さへの対策を行うことが望ましいでしょう。3.寒さ対策を実施するメリット大きく分けて子牛自身へのメリットと、生産者へのメリットに分けられます。3-1.子牛へのメリット・体力の温存 寒さから体を維持するために、余計なエネルギーをできるだけ消耗せずに済みます。特に肉牛の場合は増体にも影響するので、対策は重要です。・疾病予防 前述した通り、下痢や肺炎などのリスク軽減につながります。3-2.生産者へのメリット・経費削減 子牛が病気にかかりにくくなれば、その分獣医を呼んで診療する必要もありません。余計な経費を抑えることもできます。さらに、管理の手間が省けることで、従業員への負担軽減も期待できるでしょう。・付加価値の付与 アニマルウェルフェアに代表されるように、世界的には家畜の飼養環境を改善し、心身ともに健康的な状態で飼育する機運が高まっています。日本ではまだ認知が低いですが、配慮することで先進的な取り組みとして、加工品や生産物に付加価値をつけることもできるでしょう。4.基礎的な対策方法さまざまな対策がありますが、ここでは基礎的なポイントをご紹介します。・温度管理 子牛の体温保持のために、カーフジャケットを着せるなどの対策をとりましょう。また、<牛舎やカーフハッチからすきま風を防ぐのも有効です。参考商品 サーモーS ご購入はこちら サーモーM ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・換気対策 特に寒い冬は、なるべく窓を開けたくないのは人間も同じでしょう。ただ、閉め切ってしまうと空気がこもりやすいので、定期的な換気を行うよう心がけましょう。・敷料の充実 十分な敷料を与えましょう。少なくなりすぎると床から底冷えしてしまい、子牛の体温が低下しやすい原因になってしまいます。・栄養管理 代用乳などを用いて、子牛が体力を維持できるよう栄養管理に気を配りましょう。状況によっては、高エネルギーの飼料を与えるなど、追加の対策も検討しましょう。また、この時期になると水が冷たいので、飲みたがらない子牛もいますが、栄養の吸収が悪化してしまう原因になるので、きちんと清潔な水を与えるようにしましょう。参考商品 ピーチボトル2.5L(乳首付属) ご購入はこちら ピーチボトル4.0L(乳首付属) ご購入はこちら 5.【まとめ】子牛の哺育のために ファームエイジができること 高い技術を習得するには、時間がかかり、なかなか再現できないことがあります。畜産の哺育現場においても、技術を必要とされるケースが多く、哺育技術の良し悪しが農場経営に影響を与えます。弊社は放牧を日本に広めるために立ち上げた会社ですが、その放牧にルーツを持つユニークな哺育技術を商品という形で提供しております。商品を使うことで、短時間で安定して再現でき、結果的に経営に良い影響を与えられる技術獲得をぜひ多くのお客様に体感していただきたいです。このユニークな哺育技術、国内事例の情報を盛り込んだ「出前哺育セミナー」も実施しています。写真は北海道内で実施されたセミナーですが、オンラインでの実施も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【子牛 寒さ 対策】冬の寒さから子牛の健康を守ろう!基礎知識や対策方法について
冬の寒さは、人間だけでなく家畜にとっても大きなストレスです。特に子牛は体脂肪が少なく、体温調節が未熟なため、寒さに弱いと言われています。そのため、適切な対策を講じることが、子牛の健康を守り、経営を安定させるために欠かせません。 本記事では、子牛が寒さに弱い理由から、具体的な対策方法やそのメリット、さらに最新の哺育技術やセミナー情報について幅広く解説します。 寒さから子牛を守るためのヒントを、ぜひご覧ください!1.なぜ子牛は寒さに弱い?寒さが子牛に与える影響子牛は体脂肪が少ないこと、ルーメンが未熟で熱発生量が少ないことで体温調節がうまくできず、寒さに弱いと言われています。子牛(哺育牛)の限界温度の下限は13度といわれていることから、北海道のような寒冷地では子牛の寒さ対策は必須ともいえるでしょう。体調を崩すと、ひどい場合は下痢や肺炎などの疾病につながることもあります。2.世界の平均気温推移世界的には地球温暖化などによる影響で、毎年気温が上昇しているといわれています。一方、地域や年によっては記録的な寒さや降雪に見舞われることがあります。日本においてもこのような事態はしばしばみられ、記録的な寒波の影響で、日本列島の広い範囲で気温が下がり、九州で降雪することもあります。こうしたことから、普段は温暖な地域でも、急な寒波や寒さへの対策を行うことが望ましいでしょう。3.寒さ対策を実施するメリット大きく分けて子牛自身へのメリットと、生産者へのメリットに分けられます。3-1.子牛へのメリット・体力の温存 寒さから体を維持するために、余計なエネルギーをできるだけ消耗せずに済みます。特に肉牛の場合は増体にも影響するので、対策は重要です。・疾病予防 前述した通り、下痢や肺炎などのリスク軽減につながります。3-2.生産者へのメリット・経費削減 子牛が病気にかかりにくくなれば、その分獣医を呼んで診療する必要もありません。余計な経費を抑えることもできます。さらに、管理の手間が省けることで、従業員への負担軽減も期待できるでしょう。・付加価値の付与 アニマルウェルフェアに代表されるように、世界的には家畜の飼養環境を改善し、心身ともに健康的な状態で飼育する機運が高まっています。日本ではまだ認知が低いですが、配慮することで先進的な取り組みとして、加工品や生産物に付加価値をつけることもできるでしょう。4.基礎的な対策方法さまざまな対策がありますが、ここでは基礎的なポイントをご紹介します。・温度管理 子牛の体温保持のために、カーフジャケットを着せるなどの対策をとりましょう。また、<牛舎やカーフハッチからすきま風を防ぐのも有効です。参考商品 サーモーS ご購入はこちら サーモーM ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・換気対策 特に寒い冬は、なるべく窓を開けたくないのは人間も同じでしょう。ただ、閉め切ってしまうと空気がこもりやすいので、定期的な換気を行うよう心がけましょう。・敷料の充実 十分な敷料を与えましょう。少なくなりすぎると床から底冷えしてしまい、子牛の体温が低下しやすい原因になってしまいます。・栄養管理 代用乳などを用いて、子牛が体力を維持できるよう栄養管理に気を配りましょう。状況によっては、高エネルギーの飼料を与えるなど、追加の対策も検討しましょう。また、この時期になると水が冷たいので、飲みたがらない子牛もいますが、栄養の吸収が悪化してしまう原因になるので、きちんと清潔な水を与えるようにしましょう。参考商品 ピーチボトル2.5L(乳首付属) ご購入はこちら ピーチボトル4.0L(乳首付属) ご購入はこちら 5.【まとめ】子牛の哺育のために ファームエイジができること 高い技術を習得するには、時間がかかり、なかなか再現できないことがあります。畜産の哺育現場においても、技術を必要とされるケースが多く、哺育技術の良し悪しが農場経営に影響を与えます。弊社は放牧を日本に広めるために立ち上げた会社ですが、その放牧にルーツを持つユニークな哺育技術を商品という形で提供しております。商品を使うことで、短時間で安定して再現でき、結果的に経営に良い影響を与えられる技術獲得をぜひ多くのお客様に体感していただきたいです。このユニークな哺育技術、国内事例の情報を盛り込んだ「出前哺育セミナー」も実施しています。写真は北海道内で実施されたセミナーですが、オンラインでの実施も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【ヒツジ 放牧】羊で新規就農するには?押さえておくべき基礎知識や成功事例をご紹介
牛などの大型家畜と違い、羊は比較的管理がしやすく、放牧による草地管理や、近年のエコな飼育方法としても注目されています。一方、本格的に取り組んでいく場合、資金計画や飼養技術など、押さえておくべきポイントがあります。本記事では、羊に関する基礎知識から、放牧すうえでの注意点、新規就農の実例 についてご紹介いたします。1.ヒツジに関する基礎情報1-1.日本におけるヒツジの現状 国内では現在、およそ2万5千頭が飼育され、顔が黒い「サフォーク」と呼ばれる種類が多く、次いで「テクセル」という種類が多いです。全国に約1000戸の羊農家がおり、横ばいで推移してます。産業としては、ほとんどが肉用として飼育されていますが、スーパーなどの量販店に並ぶのはほとんどがオーストラリアやニュージーランド産のものです。そのため、国内生産の羊肉は流通量は1%以下といわれ、非常に貴重なものになっています。(出典:めん羊・山羊をめぐる情勢|令和6年 農林水産省 7月畜産局 畜産振興課)1-2.なぜ?ヒツジの放牧が選ばれる理由 牛や豚などと比べ小柄な家畜のため、比較的管理がしやすいとされています。生まれてから成熟するスピードが早く、群れになりやすい性質なので頭数が多くても、群飼いがしやすいとされています。また、体高が低いことで、地上から5~10cm程度の短い牧草も食べることができ、ある程度草が少ない小規模な敷地(面積)の中でも草を最大限に活用できるのも、放牧家畜として選ばれやすい理由でしょう。最近では太陽光発電所(ソーラーパネル)が普及したことで、設備周辺に生える雑草対策として活用されるなど、活躍の幅を広げています。1-3.放牧するうえでの注意点 餌となる草を用意することも大切ですが、日除けや給水設備(飲み水)が見落とされがちです。特に夏季は暑く、体力を消耗しやすくなり、酷い場合は体調を崩してしまう恐れがあります。大きな木や林が近くにある環境であれば良いのですが、ない場合は、簡易的な小屋やタープを張るなど、暑さ対策をしましょう。気温が上がると、水槽の中にたまった水が汚れやすいため、定期的な見回りが推奨されます。参考商品 ファームシェード※支柱別売 ご購入はこちら ファームシェード 用支柱セット※シェード別売 ご購入はこちら その他製品は >>>こちら2.就農に必要なものここではおおまかなポイントについて説明いたします。2-1.牧場で研修する まずは、基礎的な知識と経験を身に着ける必要があります。羊を飼養している牧場で研修や勤務を通じて実務的な経験を積みながら、知識も取得していきます。2-2.必要なものの確保 就農するには、家畜だけが必要なわけではありません。就農先の土地や住宅、トラクター等の機械など、必要なものをリストアップし、確保するための準備をしましょう。2-3.資金調達と経営計画(補助金などの支援制度の活用) 補助金などの支援制度を活用して、計画的に資金を集めましょう。自治体によっては、独自の補助やサポートを行っているところもあるので、自治体や農協窓口に相談するのも良いでしょう。上記は一例であり、就農した後にも、地域とのつながりや販路の確保など様々な条件が必要になってきますが、経営計画を立てることで、1つずつやるべきことを整理していきましょう。3.新規就農、放牧転換の事例ここでは弊社の羊牧場への導入事例を一部ご紹介します。3-1.宮城県 ヒツジノチカラファーム 様 宮城県と山形県の県境にある蔵王山(ざおうさん)の麓に位置し、2023年から新規就農された牧場です。弊社からは電気柵とフェンスを設計し、施工の一部もお手伝いさせていただきました。将来的には観光牧場としての展開も視野に入れているため、道路沿いは人が見やすいよう、フィールドフェンスを設置しました。放牧地では、毎日草を与えながら状況を見て牧区を移動させるため、電気柵を設置しています。回収と移動をできるだけスピーディにするため、リールとマルチポールを採用しています。柵の設置から3か月後に伺った際には、しっかりと管理していただいていることもあり、脱柵はない状態とのことでした。>>>ヒツジノチカラファーム instagramアカウント:https://www.instagram.com/hitsujinochikara_farm/参考商品 ヒツジ放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら ヒツジ放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-2.北海道 北海道開発局様 北海道最大級の河川である石狩川の河川敷で羊の放牧を行いました。もともと、機械を使って管理を行っていましたが、コスト削減や環境への配慮のため、令和3年から数年にわたり、「ひつじ放牧除草隊」と称して実施されました。弊社からは、電気柵やフェンスの設計をお手伝いさせていただきました。(参考記事:ひつじ(羊)放牧@石狩川の河川敷~頑張れひつじの除草隊~) 参考商品 【ヒツジ用】フィールドフェンス 高さ90cm×50m巻 ご購入はこちら 【ヤギ用】フィールドフェンス 高さ120cm×30m巻 ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-3.北海道 マツオめん羊牧場 かつて羊の一大産地であった北海道滝川市にある牧場です。町の文化である羊が途絶えることを防ぐために始めた牧場でしたが、フェンスもないゼロからのスタートでした。弊社からはフェンスの設計や施工だけでなく、「ニュージーランド北海道羊プロジェクト」を通じて、草地管理や放牧に関するアドバイスも行わせていただいています。4.国内羊放牧の最新情報が集まる ニュージーランド北海道羊プロジェクトニュージーランド大使館とアンズコフーズ、ファームエイジが北海道の羊牧場と連携して、技術協力を進める取り組みです。ニュージーランドの先進的な放牧技術や飼育管理、種畜供給体制のノウハウを活用し、北海道の羊産業の課題解決や、生産性と収益力の向上を目指します。5.まとめ いかがでしたでしょうか。羊で新規就農するには、さまざまな知識や技術を取得するだけでなく、就農後の計画立てなど道のりは長いのが現実です。但し、実際に成功している事例から学ぶことで、具体的なイメージを持つことができます。ファームエイジは、これまでの多くの国内事例だけでなく、ニュージーランドの最新情報などから、柵の設計だけでなく、就農前から就農後に至るまでサポートやアドバイスを行わせていただきます。羊で新規就農することは、大きな挑戦かもしれませんが、一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。どうぞ、お気軽にご相談下さい。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【ヒツジ 放牧】羊で新規就農するには?押さえておくべき基礎知識や成功事例をご紹介
牛などの大型家畜と違い、羊は比較的管理がしやすく、放牧による草地管理や、近年のエコな飼育方法としても注目されています。一方、本格的に取り組んでいく場合、資金計画や飼養技術など、押さえておくべきポイントがあります。本記事では、羊に関する基礎知識から、放牧すうえでの注意点、新規就農の実例 についてご紹介いたします。1.ヒツジに関する基礎情報1-1.日本におけるヒツジの現状 国内では現在、およそ2万5千頭が飼育され、顔が黒い「サフォーク」と呼ばれる種類が多く、次いで「テクセル」という種類が多いです。全国に約1000戸の羊農家がおり、横ばいで推移してます。産業としては、ほとんどが肉用として飼育されていますが、スーパーなどの量販店に並ぶのはほとんどがオーストラリアやニュージーランド産のものです。そのため、国内生産の羊肉は流通量は1%以下といわれ、非常に貴重なものになっています。(出典:めん羊・山羊をめぐる情勢|令和6年 農林水産省 7月畜産局 畜産振興課)1-2.なぜ?ヒツジの放牧が選ばれる理由 牛や豚などと比べ小柄な家畜のため、比較的管理がしやすいとされています。生まれてから成熟するスピードが早く、群れになりやすい性質なので頭数が多くても、群飼いがしやすいとされています。また、体高が低いことで、地上から5~10cm程度の短い牧草も食べることができ、ある程度草が少ない小規模な敷地(面積)の中でも草を最大限に活用できるのも、放牧家畜として選ばれやすい理由でしょう。最近では太陽光発電所(ソーラーパネル)が普及したことで、設備周辺に生える雑草対策として活用されるなど、活躍の幅を広げています。1-3.放牧するうえでの注意点 餌となる草を用意することも大切ですが、日除けや給水設備(飲み水)が見落とされがちです。特に夏季は暑く、体力を消耗しやすくなり、酷い場合は体調を崩してしまう恐れがあります。大きな木や林が近くにある環境であれば良いのですが、ない場合は、簡易的な小屋やタープを張るなど、暑さ対策をしましょう。気温が上がると、水槽の中にたまった水が汚れやすいため、定期的な見回りが推奨されます。参考商品 ファームシェード※支柱別売 ご購入はこちら ファームシェード 用支柱セット※シェード別売 ご購入はこちら その他製品は >>>こちら2.就農に必要なものここではおおまかなポイントについて説明いたします。2-1.牧場で研修する まずは、基礎的な知識と経験を身に着ける必要があります。羊を飼養している牧場で研修や勤務を通じて実務的な経験を積みながら、知識も取得していきます。2-2.必要なものの確保 就農するには、家畜だけが必要なわけではありません。就農先の土地や住宅、トラクター等の機械など、必要なものをリストアップし、確保するための準備をしましょう。2-3.資金調達と経営計画(補助金などの支援制度の活用) 補助金などの支援制度を活用して、計画的に資金を集めましょう。自治体によっては、独自の補助やサポートを行っているところもあるので、自治体や農協窓口に相談するのも良いでしょう。上記は一例であり、就農した後にも、地域とのつながりや販路の確保など様々な条件が必要になってきますが、経営計画を立てることで、1つずつやるべきことを整理していきましょう。3.新規就農、放牧転換の事例ここでは弊社の羊牧場への導入事例を一部ご紹介します。3-1.宮城県 ヒツジノチカラファーム 様 宮城県と山形県の県境にある蔵王山(ざおうさん)の麓に位置し、2023年から新規就農された牧場です。弊社からは電気柵とフェンスを設計し、施工の一部もお手伝いさせていただきました。将来的には観光牧場としての展開も視野に入れているため、道路沿いは人が見やすいよう、フィールドフェンスを設置しました。放牧地では、毎日草を与えながら状況を見て牧区を移動させるため、電気柵を設置しています。回収と移動をできるだけスピーディにするため、リールとマルチポールを採用しています。柵の設置から3か月後に伺った際には、しっかりと管理していただいていることもあり、脱柵はない状態とのことでした。>>>ヒツジノチカラファーム instagramアカウント:https://www.instagram.com/hitsujinochikara_farm/参考商品 ヒツジ放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら ヒツジ放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-2.北海道 北海道開発局様 北海道最大級の河川である石狩川の河川敷で羊の放牧を行いました。もともと、機械を使って管理を行っていましたが、コスト削減や環境への配慮のため、令和3年から数年にわたり、「ひつじ放牧除草隊」と称して実施されました。弊社からは、電気柵やフェンスの設計をお手伝いさせていただきました。(参考記事:ひつじ(羊)放牧@石狩川の河川敷~頑張れひつじの除草隊~) 参考商品 【ヒツジ用】フィールドフェンス 高さ90cm×50m巻 ご購入はこちら 【ヤギ用】フィールドフェンス 高さ120cm×30m巻 ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-3.北海道 マツオめん羊牧場 かつて羊の一大産地であった北海道滝川市にある牧場です。町の文化である羊が途絶えることを防ぐために始めた牧場でしたが、フェンスもないゼロからのスタートでした。弊社からはフェンスの設計や施工だけでなく、「ニュージーランド北海道羊プロジェクト」を通じて、草地管理や放牧に関するアドバイスも行わせていただいています。4.国内羊放牧の最新情報が集まる ニュージーランド北海道羊プロジェクトニュージーランド大使館とアンズコフーズ、ファームエイジが北海道の羊牧場と連携して、技術協力を進める取り組みです。ニュージーランドの先進的な放牧技術や飼育管理、種畜供給体制のノウハウを活用し、北海道の羊産業の課題解決や、生産性と収益力の向上を目指します。5.まとめ いかがでしたでしょうか。羊で新規就農するには、さまざまな知識や技術を取得するだけでなく、就農後の計画立てなど道のりは長いのが現実です。但し、実際に成功している事例から学ぶことで、具体的なイメージを持つことができます。ファームエイジは、これまでの多くの国内事例だけでなく、ニュージーランドの最新情報などから、柵の設計だけでなく、就農前から就農後に至るまでサポートやアドバイスを行わせていただきます。羊で新規就農することは、大きな挑戦かもしれませんが、一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。どうぞ、お気軽にご相談下さい。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
持続可能な農業”放牧”から学ぶ~ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクト オホーツク地区ディ...
2024年9月16日 ニュージーランド政府、フォンテラジャパン株式会社、ファームエイジ株式会社が主体となるニュージーランド北海道酪農協力プロジェクトにて、放牧酪農に関するセミナーを北海道興部(おこっぺ)町にて開催致しました。当日は農業従事者、関係団体など、多くの方にご参加いただきました。2022年春よりNZ北海道酪農協力プロジェクトのモニターファームになり、放牧を開始した牧場において、どのように変化していったのかを、NZコンサルタントと参加者でディスカッションを行いました。新規就農者も他の地域から多くの方にご参加いただき、充実したセミナーとなりました。本記事では、現地で行われた内容をご紹介いたします。1.開催概要1-1.開催要項開催日時:2024年9月16日開催場所:興部町 松岡牧場参加人数:約30名(酪農家、地元JA職員、普及員、新規就農予定者ほか)講師:キース・ベタリッジ、Rich Field松岡牧場 松岡洋平ゲスト :高原牧場 高原弘雄、フォンテラチャイナ ミーガン・ロバートソン1-2.ディスカッション内容・フリーストール農家が放牧転換して3年間どのような変化が起こったか・参加者からの質疑応答・NZコンサルタントからのアドバイスと総括2.松岡農場の取組・搾乳頭数 約80頭、草地面積100ha・3年前の2021年にプロジェクトに応募・当時は、牧区割りをせずに10町すべてで放牧をしており、草地に残った部分を掃除刈りしてから再度食べさせていた・現在は、牧区を1haごとに区切り、集約放牧を開始して2年目・配合飼料の使用量が減りましたが、乳量はほぼ変わっていない・まだ改善の余地があるため、皆様からのアドバイスを取り入れたい・2022年9月と2023年9月 に同様のディスカッショングループを開催2-1.高原さんから松岡牧場の放牧に対してアドバイス 頻繁に牧場を訪れて観察し、牧区のサイズが大きすぎて放牧圧が適正でなかったため、以下のアドバイスを行いました。・放牧地の外周にはフェンシングワイヤーを使用し、牧区割りにはピッグティルポールとポリワイヤーを使用する。 牧草が少ない時は牧区面積を広げ、牧草が多い時は狭めることで、放牧圧を調整できるシステムにする。・牛の動線を考慮して牧道を作る。初めは簡易的な道を作り、後に業者によって整備する(傾斜や凹凸を均すこと)。 柵にはフェンシングワイヤーを使用し、ゲートをしっかり設ける。・配管設置を考慮した上で、水槽の位置を決定する。3.キースからのアドバイス NZ酪農のノウハウ紹介・NZは通年放牧が可能で、冬場に畜舎飼いをしない。・集約放牧技術を用いて、毎日転牧や季節による牧区面積の変更を行う。・牛が食べる草の量に応じて牧区面積を調整する技術がある。・NZの一般的な酪農規模は、平均450頭搾乳/面積200町。・日本でも集約放牧技術の考え方を取り入れることが可能であり、成果を上げている農家もいる。・放牧により所得を確保できる可能性がある。・得た情報をすぐに実行できるとは限らないが、アドバイザーやコンサルタントの助言を受けることが成功の鍵となる。・乳生産量だけでなく、農家に最大所得を残すことが重要視されている。・松岡さんの例では、餌代が減少し、乳量が維持されている。4.フィールドでの実習・ディスカッション4-1.土壌の違いを見てみよう・ABCの3か所に分かれて観察、参加者どうしでディスカッション・草の根の張りや、ミミズの有無、スコップが刺さりやすいかを確認~キースからのコメント~土壌分析をしなくともこのように土壌を見ることで違いが分かり価値を知ることができる。今回の土壌と比較して次の改善へのステップとしていただけたらと思う。4-2.草地を見てみよう・1haあたりの乾物量は何kgある草地でしょうか・酪農家から見て草の品質はどうか~キースからのコメント~クローバーは栄養価が高く、根についている根粒菌は空気中の窒素を吸着して土に取り込む重要な役割がある。掃除狩りをして草地管理した結果、クローバーが増えていて草地として栄養価が高くなっている印象がある。牧区割に必要なことは、水槽とポリパイプという配管設置である。5.全体を通じて キースからのコメント 今回も多くの方と放牧の今後について、意見を交わすことができました。NZと日本の酪農を比較すると、相違点や類似点が見られます。NZでは通年放牧が可能であり、冬場に畜舎飼いをすることはありません。集約放牧技術を基盤として、毎日転牧するだけでなく、季節によって牧区面積を変更し、ローテーションの日数を調整します。NZの酪農は、牛が食べる草の量に応じて必要な牧区面積を決定する技術が重視されています。NZでは平均450頭搾乳し、200haの面積で管理していますが、この技術は規模に関わらず、日本の酪農でも応用できるものです。放牧によって所得を確保できると考えています。6.次回の開催予定 詳細は、ウェブサイトまたはSNS(Twitter、インスタグラム)などで発信してまいりますので、お待ちください。情報を受け取りたい方は、お手数ですが弊社まで直接お問合せください。
持続可能な農業”放牧”から学ぶ~ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクト オホーツク地区ディ...
2024年9月16日 ニュージーランド政府、フォンテラジャパン株式会社、ファームエイジ株式会社が主体となるニュージーランド北海道酪農協力プロジェクトにて、放牧酪農に関するセミナーを北海道興部(おこっぺ)町にて開催致しました。当日は農業従事者、関係団体など、多くの方にご参加いただきました。2022年春よりNZ北海道酪農協力プロジェクトのモニターファームになり、放牧を開始した牧場において、どのように変化していったのかを、NZコンサルタントと参加者でディスカッションを行いました。新規就農者も他の地域から多くの方にご参加いただき、充実したセミナーとなりました。本記事では、現地で行われた内容をご紹介いたします。1.開催概要1-1.開催要項開催日時:2024年9月16日開催場所:興部町 松岡牧場参加人数:約30名(酪農家、地元JA職員、普及員、新規就農予定者ほか)講師:キース・ベタリッジ、Rich Field松岡牧場 松岡洋平ゲスト :高原牧場 高原弘雄、フォンテラチャイナ ミーガン・ロバートソン1-2.ディスカッション内容・フリーストール農家が放牧転換して3年間どのような変化が起こったか・参加者からの質疑応答・NZコンサルタントからのアドバイスと総括2.松岡農場の取組・搾乳頭数 約80頭、草地面積100ha・3年前の2021年にプロジェクトに応募・当時は、牧区割りをせずに10町すべてで放牧をしており、草地に残った部分を掃除刈りしてから再度食べさせていた・現在は、牧区を1haごとに区切り、集約放牧を開始して2年目・配合飼料の使用量が減りましたが、乳量はほぼ変わっていない・まだ改善の余地があるため、皆様からのアドバイスを取り入れたい・2022年9月と2023年9月 に同様のディスカッショングループを開催2-1.高原さんから松岡牧場の放牧に対してアドバイス 頻繁に牧場を訪れて観察し、牧区のサイズが大きすぎて放牧圧が適正でなかったため、以下のアドバイスを行いました。・放牧地の外周にはフェンシングワイヤーを使用し、牧区割りにはピッグティルポールとポリワイヤーを使用する。 牧草が少ない時は牧区面積を広げ、牧草が多い時は狭めることで、放牧圧を調整できるシステムにする。・牛の動線を考慮して牧道を作る。初めは簡易的な道を作り、後に業者によって整備する(傾斜や凹凸を均すこと)。 柵にはフェンシングワイヤーを使用し、ゲートをしっかり設ける。・配管設置を考慮した上で、水槽の位置を決定する。3.キースからのアドバイス NZ酪農のノウハウ紹介・NZは通年放牧が可能で、冬場に畜舎飼いをしない。・集約放牧技術を用いて、毎日転牧や季節による牧区面積の変更を行う。・牛が食べる草の量に応じて牧区面積を調整する技術がある。・NZの一般的な酪農規模は、平均450頭搾乳/面積200町。・日本でも集約放牧技術の考え方を取り入れることが可能であり、成果を上げている農家もいる。・放牧により所得を確保できる可能性がある。・得た情報をすぐに実行できるとは限らないが、アドバイザーやコンサルタントの助言を受けることが成功の鍵となる。・乳生産量だけでなく、農家に最大所得を残すことが重要視されている。・松岡さんの例では、餌代が減少し、乳量が維持されている。4.フィールドでの実習・ディスカッション4-1.土壌の違いを見てみよう・ABCの3か所に分かれて観察、参加者どうしでディスカッション・草の根の張りや、ミミズの有無、スコップが刺さりやすいかを確認~キースからのコメント~土壌分析をしなくともこのように土壌を見ることで違いが分かり価値を知ることができる。今回の土壌と比較して次の改善へのステップとしていただけたらと思う。4-2.草地を見てみよう・1haあたりの乾物量は何kgある草地でしょうか・酪農家から見て草の品質はどうか~キースからのコメント~クローバーは栄養価が高く、根についている根粒菌は空気中の窒素を吸着して土に取り込む重要な役割がある。掃除狩りをして草地管理した結果、クローバーが増えていて草地として栄養価が高くなっている印象がある。牧区割に必要なことは、水槽とポリパイプという配管設置である。5.全体を通じて キースからのコメント 今回も多くの方と放牧の今後について、意見を交わすことができました。NZと日本の酪農を比較すると、相違点や類似点が見られます。NZでは通年放牧が可能であり、冬場に畜舎飼いをすることはありません。集約放牧技術を基盤として、毎日転牧するだけでなく、季節によって牧区面積を変更し、ローテーションの日数を調整します。NZの酪農は、牛が食べる草の量に応じて必要な牧区面積を決定する技術が重視されています。NZでは平均450頭搾乳し、200haの面積で管理していますが、この技術は規模に関わらず、日本の酪農でも応用できるものです。放牧によって所得を確保できると考えています。6.次回の開催予定 詳細は、ウェブサイトまたはSNS(Twitter、インスタグラム)などで発信してまいりますので、お待ちください。情報を受け取りたい方は、お手数ですが弊社まで直接お問合せください。
【放牧って本当に飼料代が下がるの?】よくあるご質問や事例のご紹介
円安や燃料代の高騰など、さまざまな影響をうけている日本の酪農・畜産。農家さんの悩みは尽きませんが、その中でも「餌代の高騰」は経営に大きな影響を与えています。様々な工夫や対策が行われていますが、「具体的にどんな取り組みがあるのか?」「本当にえさ代を削減できた事例があるのか?」知られていないことも多くあります。ここでは、放牧酪農を中心に、飼料を取り巻く現状から取り組み事例まで、基礎的なポイントをご紹介します。1.そもそも飼料とは?牛や羊などの家畜が食べるための食べ物を意味します。大きく分けて、粗飼料と濃厚飼料の2種類があります。粗飼料は、 草や草から作られた餌で、生草、サイレージ、乾草などがあります。放牧を行う場合、「放牧草」や「青草」と呼ばれることもあります。繊維質が豊富で消化に時間がかかり、牛の第1胃であるルーメンを鍛えて消化・吸収機能を向上させます。濃厚飼料は、 トウモロコシ、ぬか類、大豆、大豆粕などを混ぜた混合飼料で、炭水化物やタンパク質含量が高く、栄養価も高いです。穀物飼料とも呼ばれ、エネルギー補給のために重要です。2.飼料を取り巻く現状前述の通り、飼料の価格は高騰しています。大きな要因としては、・飼料を作るための原材料(トウモロコシなどの穀物)の高騰・原油やガソリンなどの高騰・国際情勢に伴う円安などの影響 ・・・などがあります。また、日本は濃厚飼料の多くを海外からの輸入に頼っており、国内自給率が低いことが指摘されています。そのため、濃厚飼料をたくさん使っている農家さんほど、外部環境に影響されやすい経営傾向にあるといえます。3.濃厚飼料を減らす手段のひとつ「放牧」高騰しているとはいえ、大量の濃厚飼料をいきなり日本だけですべて賄うのは、簡単ではありません。そこで、もう一つの飼料である「粗飼料」がコスト削減のカギになります。今、牧草など粗飼料を活用する手段として、「放牧」が注目されています。放牧は、家畜を屋外に出して牧草を与えるスタイルです。飼料削減だけでなく、家畜の健康増進にも繋がるので、診療代の削減や労働時間の削減など、多岐にわたるメリットが期待できます。参考商品 パドック放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら パドック放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4.放牧にもやり方がある? 押さえるべきポイント飼料高騰の影響もあり、「放牧を取り入れてみたい」「放牧のやり方を教えてほしい」というご相談が増えています。但し、やり方のポイントを押さえていないと、飼料削減をはじめとするメリットを得られない場合があります。主なポイントをご紹介します。4-1.頭数と草地のバランス たとえば、頭数に対して放牧地面積が広すぎると、草の食べ残しが起きてしまいます。その結果、牛に食べられる旬を逃した草はどんどん生長して、最終的に人が刈り取り掃除しなければならなくなります。また、草の伸び過ぎは、牧草地の草の密度を下げる原因になってしまうため、面積あたりで得られる草の生産量が減ってしまいます。一方で、頭数に対して適正な放牧地面積で放牧した場合、食べ残しは少なく、牧草品種によっては放牧地の草の密度UPにもつながります。4-2.草の品質 牛に食べさせる放牧草の「理想的な高さ」をご存じでしょうか?理想的な放牧草の高さは地上高15-20cmといわれています。地上高が低すぎると、生長のために草がたくさん栄養を蓄えている時期ではあるのですが、牛が食べれる草量が少なくなります。また、草の生長や再生が悪くなってしまいます。地上高が高すぎると、牛が食べれる草量は多いのですが、草は種子をつくるために栄養を使うようになっていきます。結果として、枯死している葉が多く、繊維質も強くなり、消化しにくい草になってしまいます。「15-20cm」というは、栄養価が高い草を効率良く牛に与えられる高さといえます。 ライジングプレートメーター(デジタル式) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4-3.配合飼料の量 乳生産において最も大きなコストが「飼料」といわれており、乳代(ミルクの売上金額)に対して飼料コストがどれだけかかったかを示す「乳飼比」という数値があります。乳飼比の数値が低いほど、収益が高い傾向にあり、良い経営状態といえます。放牧を導入し、栄養価の高い草を食べさせることで飼料コストが下がるので、乳飼比を低くすることができます。ところが、放牧導入しても、放牧せず畜舎内だけで飼育している場合(舎飼い)と乳飼比がほとんど変わらないケースがあります。その場合、放牧のやり方を変えることで経営状態を改善できる可能性があります。4-4.水槽の数 私たち人間も、食事をする際には、水や飲み物と一緒に食事をとりますよね。水がないと、食事が進みづらいという経験はないでしょうか。動物にとっても同じ事がいえます。放牧地に適切な数・大きさの水槽を置くことで、牧草の食い込みが良くなります。(出典:牛の引水環境を改善し肥育期の像隊安定化を目指す|全農 ちくさんクラブ)牧草の食い込みが良くなれば、毎日の乳生産量も増える傾向にあります。また、そもそも牛乳の85%以上は水分でできているので、水を飲むことで乳生産は増える傾向にあります。人によっては、乳生産で最も安い飼料は「水」だと言う方もいらっしゃいます。これは、放牧を取り入れている農家さんだけでなく、舎飼いの農家さんにも言えることです。参考記事:【 放牧 水 】知らずに損してる?放牧地に水槽を設置するメリット、ポイントをご紹介参考商品 家畜用水槽トロフ260リットル ご購入はこちら 角型水槽トロフ130リットル ご購入はこちら その他製品は >>>こちら5.(まとめ)できるところから始めよう!飼料コスト削減の取組 いかがでしたでしょうか?放牧を用いた飼料コスト削減の取り組みは、環境負荷の軽減と生産性向上の両方に貢献する素晴らしい方法です。まずは、小さなステップから始めて、現在の農場の状況や資源を見直し、取り組めることから一歩ずつ始めることが大切です。ファームエイジは、皆さんの農場での放牧導入や飼料コスト削減の取り組みをサポートします。ぜひ一緒に、より持続可能な農業経営を目指していきましょう。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【放牧って本当に飼料代が下がるの?】よくあるご質問や事例のご紹介
円安や燃料代の高騰など、さまざまな影響をうけている日本の酪農・畜産。農家さんの悩みは尽きませんが、その中でも「餌代の高騰」は経営に大きな影響を与えています。様々な工夫や対策が行われていますが、「具体的にどんな取り組みがあるのか?」「本当にえさ代を削減できた事例があるのか?」知られていないことも多くあります。ここでは、放牧酪農を中心に、飼料を取り巻く現状から取り組み事例まで、基礎的なポイントをご紹介します。1.そもそも飼料とは?牛や羊などの家畜が食べるための食べ物を意味します。大きく分けて、粗飼料と濃厚飼料の2種類があります。粗飼料は、 草や草から作られた餌で、生草、サイレージ、乾草などがあります。放牧を行う場合、「放牧草」や「青草」と呼ばれることもあります。繊維質が豊富で消化に時間がかかり、牛の第1胃であるルーメンを鍛えて消化・吸収機能を向上させます。濃厚飼料は、 トウモロコシ、ぬか類、大豆、大豆粕などを混ぜた混合飼料で、炭水化物やタンパク質含量が高く、栄養価も高いです。穀物飼料とも呼ばれ、エネルギー補給のために重要です。2.飼料を取り巻く現状前述の通り、飼料の価格は高騰しています。大きな要因としては、・飼料を作るための原材料(トウモロコシなどの穀物)の高騰・原油やガソリンなどの高騰・国際情勢に伴う円安などの影響 ・・・などがあります。また、日本は濃厚飼料の多くを海外からの輸入に頼っており、国内自給率が低いことが指摘されています。そのため、濃厚飼料をたくさん使っている農家さんほど、外部環境に影響されやすい経営傾向にあるといえます。3.濃厚飼料を減らす手段のひとつ「放牧」高騰しているとはいえ、大量の濃厚飼料をいきなり日本だけですべて賄うのは、簡単ではありません。そこで、もう一つの飼料である「粗飼料」がコスト削減のカギになります。今、牧草など粗飼料を活用する手段として、「放牧」が注目されています。放牧は、家畜を屋外に出して牧草を与えるスタイルです。飼料削減だけでなく、家畜の健康増進にも繋がるので、診療代の削減や労働時間の削減など、多岐にわたるメリットが期待できます。参考商品 パドック放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら パドック放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4.放牧にもやり方がある? 押さえるべきポイント飼料高騰の影響もあり、「放牧を取り入れてみたい」「放牧のやり方を教えてほしい」というご相談が増えています。但し、やり方のポイントを押さえていないと、飼料削減をはじめとするメリットを得られない場合があります。主なポイントをご紹介します。4-1.頭数と草地のバランス たとえば、頭数に対して放牧地面積が広すぎると、草の食べ残しが起きてしまいます。その結果、牛に食べられる旬を逃した草はどんどん生長して、最終的に人が刈り取り掃除しなければならなくなります。また、草の伸び過ぎは、牧草地の草の密度を下げる原因になってしまうため、面積あたりで得られる草の生産量が減ってしまいます。一方で、頭数に対して適正な放牧地面積で放牧した場合、食べ残しは少なく、牧草品種によっては放牧地の草の密度UPにもつながります。4-2.草の品質 牛に食べさせる放牧草の「理想的な高さ」をご存じでしょうか?理想的な放牧草の高さは地上高15-20cmといわれています。地上高が低すぎると、生長のために草がたくさん栄養を蓄えている時期ではあるのですが、牛が食べれる草量が少なくなります。また、草の生長や再生が悪くなってしまいます。地上高が高すぎると、牛が食べれる草量は多いのですが、草は種子をつくるために栄養を使うようになっていきます。結果として、枯死している葉が多く、繊維質も強くなり、消化しにくい草になってしまいます。「15-20cm」というは、栄養価が高い草を効率良く牛に与えられる高さといえます。 ライジングプレートメーター(デジタル式) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4-3.配合飼料の量 乳生産において最も大きなコストが「飼料」といわれており、乳代(ミルクの売上金額)に対して飼料コストがどれだけかかったかを示す「乳飼比」という数値があります。乳飼比の数値が低いほど、収益が高い傾向にあり、良い経営状態といえます。放牧を導入し、栄養価の高い草を食べさせることで飼料コストが下がるので、乳飼比を低くすることができます。ところが、放牧導入しても、放牧せず畜舎内だけで飼育している場合(舎飼い)と乳飼比がほとんど変わらないケースがあります。その場合、放牧のやり方を変えることで経営状態を改善できる可能性があります。4-4.水槽の数 私たち人間も、食事をする際には、水や飲み物と一緒に食事をとりますよね。水がないと、食事が進みづらいという経験はないでしょうか。動物にとっても同じ事がいえます。放牧地に適切な数・大きさの水槽を置くことで、牧草の食い込みが良くなります。(出典:牛の引水環境を改善し肥育期の像隊安定化を目指す|全農 ちくさんクラブ)牧草の食い込みが良くなれば、毎日の乳生産量も増える傾向にあります。また、そもそも牛乳の85%以上は水分でできているので、水を飲むことで乳生産は増える傾向にあります。人によっては、乳生産で最も安い飼料は「水」だと言う方もいらっしゃいます。これは、放牧を取り入れている農家さんだけでなく、舎飼いの農家さんにも言えることです。参考記事:【 放牧 水 】知らずに損してる?放牧地に水槽を設置するメリット、ポイントをご紹介参考商品 家畜用水槽トロフ260リットル ご購入はこちら 角型水槽トロフ130リットル ご購入はこちら その他製品は >>>こちら5.(まとめ)できるところから始めよう!飼料コスト削減の取組 いかがでしたでしょうか?放牧を用いた飼料コスト削減の取り組みは、環境負荷の軽減と生産性向上の両方に貢献する素晴らしい方法です。まずは、小さなステップから始めて、現在の農場の状況や資源を見直し、取り組めることから一歩ずつ始めることが大切です。ファームエイジは、皆さんの農場での放牧導入や飼料コスト削減の取り組みをサポートします。ぜひ一緒に、より持続可能な農業経営を目指していきましょう。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【放牧酪農 コラム】キース・ベタリッジのNZ酪農最新NEWS_Vol,02_数字を知ることのメリット
ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトで、コンサルタントとしてアドバイスを行っている「キースベタリッジ氏」による「ニュージーランド酪農最新NEWS」の第二回目の記事です。第二回目は、「数字を知ることのメリット」と題して、ニュージーランド酪農の最新情報をお届けいたします。【バックナンバー】・vol01_キース・ベタリッジのNZ酪農最新NEWS_Vol,01_あなたの農業ビジネスと環境1.農業においてもデータ活用が大切 もし、あなたが 小売金物店を経営していれば、店内にある在庫と数量を把握したり、1~2ヶ月先の計画を立てて仕入れを行ったりして、自分の店が利益を上げているのか、それとも損失を出しているのか(このまま続けていくことが可能なのか)を把握することでしょう。農業も同じです。例えば、飼料の予算を立てるには、飼料コンサルタントを、繁殖方針を決定するには家畜コンサルタントを、病気を治すには獣医師を、その年に必要な肥料を決めるには土壌コンサルタントを、ビジネスモデルが成り立つかどうかを確認するには銀行に相談するでしょう。以前、3日間ニュージーランド(以下NZ)を訪れた日本人の農業職員は、「NZの農業はとても簡単で、酪農家がゲートを開けて牛が草を食べ、牛が中に入ってきて搾乳する」と報告されましたが、そんなことはありません。NZの優秀な酪農家は、正しい決断を下すために、適切なデータが必要だと強調するでしょう。酪農家にとってどのような方針で酪農を行うかは重要です。しかし、草地農業は、さまざまなデータを持つことで、週単位、あるいは日単位の経営規模で管理します。データとは、乳量、牧草の成長率、家畜の成長率、世界の乳製品価格の変動などのことです。2.北海道の酪農家に必要なもの2-1.牧草管理について 酪農家は毎年、生育時期や土壌検査で必要な肥料を把握し、プレートメーターで牧草量と成長速度を測定します。プレートメーターの数値が変動するのは、各パドックで牛が食べたりサイレージにしたりする牧草の量と、牧草の成長の速さ(80kg DM/haまたは120kg DM/ha/日)を示します。それらを基に、牧草の品質が高く維持されるように、牛が農場内を移動する放牧ローテーションの長さを決める必要があります。たとえば、生育が非常に早い春であれば、ローテーションは14日間になるかもしれませんが、生育速度が遅い夏であれば、ローテーションは24日になるかもしれません。ローテーションが遅いほど牧草の生育期間が長くなり、結果的に牧草の量が多くなります。生育速度を頻繁に測定することで、酪農家は2週間後にどれだけの牧草が利用可能か、あるいは余っているかを予測することができます。余るようであれば、1~2パドックを放牧ローテーションから外し、さらに10~14日間生育させてからサイレージ用に刈り取ります。 私が北海道で目にする牧草サイレージのほとんどは、2~3ヶ月間生育し、緑の葉がなく、種頭がたくさんあるため、非常に品質が低いです。なんという機会損失でしょうか!牧草の量が多いときにサイレージを刈るのではなく、品質が高いときに刈るべきです。そうすれば、緑葉を中心としたマメ科の植物がたくさん生え、種子はほぼなくなります。さらに、農家はサイレージの一部を粗飼料分析によるTDNテストすることをお勧めします。TDNは55~60%ではなく、75~85%であるべきです。北海道の非常に優れた放牧酪農家は、この高品質を確保するために年に3回、あるいは4回刈り取ります。牛はこの品質を好み、農家は余剰サイレージをより高い価格で売ることができるはずです。NZではそうしています!2-2.牧草の種類牧草の種類は重要ですが、管理が適切でなければ効果はありません。牧草の質を30%上げるには、白クローバーと赤クローバーを牧草の15~25%で混ぜるとよいでしょう。しかし重要なのは、葉が緑色で種子がほとんど見られないうちに放牧することです。この牧草のTDNは60%ではなく80%であるべきです。適切な管理ができたら、収穫後に播種する牧草の種類を考えましょう。ただし、良い牧草地には適切な量の肥料や排水が必要であることを忘れないでください。2-3.動物の成長率 NZと北海道の酪農家は、若い牛の成長目標を設定する必要があります。目標は、この時期の牛の体重が成牛の80%になることです。なぜなら、体重の少ない牛は、正しく成長した牛に比べて、生涯の乳量が減少する可能性が高いからです。NZでは体重計で体重を測定するのが一般的ですが、胴回りを測定しても構いません。日本で若い牛を育成するうえでは、高水準の補助飼料の給与と、牛の搾乳期間が1頭あたり2.4産と短いことは大きなコストですが、改善方法はいくつかあります。・牛のボディコンディションを見直し、受胎率を向上させる 泌乳ストレス(生産量)を減らすことで、牛のボディコンディションを向上させることができます。受胎率が上がれば、獣医の費用が下がり、牛のストレスが減り、利益が増えます。・補助飼料の給与量を減らし、牧草の摂取量を増やすことで、牛の負担を減らす 屋外の環境は非常に好ましく(蹄へのダメージが少なく、乳房炎も少ない)、やがて牛は生涯に3~4回の分娩を行うようになり、代替牛の必要頭数が減るかもしれません。これがあなたのビジネスモデルではないでしょうか?多くの成功している放牧酪農家は、北海道でこのことを実証しています。彼らのサクセスストーリーを真似してみてはどうでしょうか?ファームシステムが持続可能になるよう、今こそ改革を始める時なのです。原文:キース・ベターリッジ翻訳:ファームエイジ株式会社 高田
【放牧酪農 コラム】キース・ベタリッジのNZ酪農最新NEWS_Vol,02_数字を知ることのメリット
ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトで、コンサルタントとしてアドバイスを行っている「キースベタリッジ氏」による「ニュージーランド酪農最新NEWS」の第二回目の記事です。第二回目は、「数字を知ることのメリット」と題して、ニュージーランド酪農の最新情報をお届けいたします。【バックナンバー】・vol01_キース・ベタリッジのNZ酪農最新NEWS_Vol,01_あなたの農業ビジネスと環境1.農業においてもデータ活用が大切 もし、あなたが 小売金物店を経営していれば、店内にある在庫と数量を把握したり、1~2ヶ月先の計画を立てて仕入れを行ったりして、自分の店が利益を上げているのか、それとも損失を出しているのか(このまま続けていくことが可能なのか)を把握することでしょう。農業も同じです。例えば、飼料の予算を立てるには、飼料コンサルタントを、繁殖方針を決定するには家畜コンサルタントを、病気を治すには獣医師を、その年に必要な肥料を決めるには土壌コンサルタントを、ビジネスモデルが成り立つかどうかを確認するには銀行に相談するでしょう。以前、3日間ニュージーランド(以下NZ)を訪れた日本人の農業職員は、「NZの農業はとても簡単で、酪農家がゲートを開けて牛が草を食べ、牛が中に入ってきて搾乳する」と報告されましたが、そんなことはありません。NZの優秀な酪農家は、正しい決断を下すために、適切なデータが必要だと強調するでしょう。酪農家にとってどのような方針で酪農を行うかは重要です。しかし、草地農業は、さまざまなデータを持つことで、週単位、あるいは日単位の経営規模で管理します。データとは、乳量、牧草の成長率、家畜の成長率、世界の乳製品価格の変動などのことです。2.北海道の酪農家に必要なもの2-1.牧草管理について 酪農家は毎年、生育時期や土壌検査で必要な肥料を把握し、プレートメーターで牧草量と成長速度を測定します。プレートメーターの数値が変動するのは、各パドックで牛が食べたりサイレージにしたりする牧草の量と、牧草の成長の速さ(80kg DM/haまたは120kg DM/ha/日)を示します。それらを基に、牧草の品質が高く維持されるように、牛が農場内を移動する放牧ローテーションの長さを決める必要があります。たとえば、生育が非常に早い春であれば、ローテーションは14日間になるかもしれませんが、生育速度が遅い夏であれば、ローテーションは24日になるかもしれません。ローテーションが遅いほど牧草の生育期間が長くなり、結果的に牧草の量が多くなります。生育速度を頻繁に測定することで、酪農家は2週間後にどれだけの牧草が利用可能か、あるいは余っているかを予測することができます。余るようであれば、1~2パドックを放牧ローテーションから外し、さらに10~14日間生育させてからサイレージ用に刈り取ります。 私が北海道で目にする牧草サイレージのほとんどは、2~3ヶ月間生育し、緑の葉がなく、種頭がたくさんあるため、非常に品質が低いです。なんという機会損失でしょうか!牧草の量が多いときにサイレージを刈るのではなく、品質が高いときに刈るべきです。そうすれば、緑葉を中心としたマメ科の植物がたくさん生え、種子はほぼなくなります。さらに、農家はサイレージの一部を粗飼料分析によるTDNテストすることをお勧めします。TDNは55~60%ではなく、75~85%であるべきです。北海道の非常に優れた放牧酪農家は、この高品質を確保するために年に3回、あるいは4回刈り取ります。牛はこの品質を好み、農家は余剰サイレージをより高い価格で売ることができるはずです。NZではそうしています!2-2.牧草の種類牧草の種類は重要ですが、管理が適切でなければ効果はありません。牧草の質を30%上げるには、白クローバーと赤クローバーを牧草の15~25%で混ぜるとよいでしょう。しかし重要なのは、葉が緑色で種子がほとんど見られないうちに放牧することです。この牧草のTDNは60%ではなく80%であるべきです。適切な管理ができたら、収穫後に播種する牧草の種類を考えましょう。ただし、良い牧草地には適切な量の肥料や排水が必要であることを忘れないでください。2-3.動物の成長率 NZと北海道の酪農家は、若い牛の成長目標を設定する必要があります。目標は、この時期の牛の体重が成牛の80%になることです。なぜなら、体重の少ない牛は、正しく成長した牛に比べて、生涯の乳量が減少する可能性が高いからです。NZでは体重計で体重を測定するのが一般的ですが、胴回りを測定しても構いません。日本で若い牛を育成するうえでは、高水準の補助飼料の給与と、牛の搾乳期間が1頭あたり2.4産と短いことは大きなコストですが、改善方法はいくつかあります。・牛のボディコンディションを見直し、受胎率を向上させる 泌乳ストレス(生産量)を減らすことで、牛のボディコンディションを向上させることができます。受胎率が上がれば、獣医の費用が下がり、牛のストレスが減り、利益が増えます。・補助飼料の給与量を減らし、牧草の摂取量を増やすことで、牛の負担を減らす 屋外の環境は非常に好ましく(蹄へのダメージが少なく、乳房炎も少ない)、やがて牛は生涯に3~4回の分娩を行うようになり、代替牛の必要頭数が減るかもしれません。これがあなたのビジネスモデルではないでしょうか?多くの成功している放牧酪農家は、北海道でこのことを実証しています。彼らのサクセスストーリーを真似してみてはどうでしょうか?ファームシステムが持続可能になるよう、今こそ改革を始める時なのです。原文:キース・ベターリッジ翻訳:ファームエイジ株式会社 高田
【アニマルウェルフェア とは 】基礎知識を知ろう。アニマルウェルフェアと日本の現状
日々私たちがスーパーやお店で手に取る肉や卵などの食材は、動物から得られています。厳しい衛生管理や品質管理のもとで得られた生産物ですが、一方で、その飼育環境については、私たちがあまり目にすることのない動物たちの生活があります。こうした動物たちの健康で快適な生活を送るための配慮や取り組みとして、世界的に「アニマルウェルフェア(動物福祉)」があります。本記事では、アニマルウェルフェア(動物福祉)について・基礎的な知識・生産者へのメリットはあるのか?・具体的にどのようなことに取り組めば良い?について、ご紹介いたします。1.アニマルウェルフェアとは「動物福祉」や「家畜福祉」ともいわれます。牛や豚などの家畜であっても、誕生から死を迎えるまでの間、できるだけストレスなく、快適で健康的な飼育方法が大切です。2.5つの自由世界的にアニマルウェルフェアは、「5つの自由」が提唱されています。日本においても農水省が実践にむけたガイドラインを整備するなど、普及推進を図っています。3.日本におけるアニマルウェルフェアの現状ヨーロッパを中心に世界的には広まっているアニマルウェルフェアの観点ですが、日本ではまだ認知度が低く、関連する製品も少ない状況です。さらに、資材費や餌代の高騰、異常気象の多発など、生産者の経営状況は厳しさを増しています。このような状況の中では、家畜福祉を考える余裕がない生産者も多いと聞きます。4.生産者へのメリット取り組みへのハードルが高いと考えられがちですが、家畜だけでなく生産者側へのメリットも多くあります。4-1.生産物の品質向上と低下を軽減 人間でもストレスが多い環境ではパフォーマンスを最大限に発揮できません。家畜においても同じです。過度なストレス環境では、産乳量の減少、増体率や受胎率の低下など、さまざまなマイナス要因が生じます。4-2.付加価値がつくことで差別化ができるアニマルウェルフェアに配慮した生産物は、日本にはまだ少なく、付加価値がつきやすいです。そのため差別化が容易で、高単価で販売されている商品も数多くあります。4-3.疾病や感染症の減少による労働環境改善 家畜が健康であれば、管理の手間も減少するため、作業員の安全保障や負担が軽減されます。さらに獣医の訪問頻度も減れば、コスト削減にも寄与します。4-4.消費者に認知しやすいブランドに SDGsなどに代表されるように、より安心・安全な食品を求める消費者は増加傾向にあります。アニマルウェルフェアに配慮した生産物は、消費者のニーズにこたえるだけでなく、生産している農場にもポジティブな印象を与えることができるでしょう。4-5.持続可能な農場づくりに貢献 アニマルウェルフェアに配慮することで、コストやリスクが低減され、結果的に経営全体に寄与することが期待できます。こうしたことから、長期的な目線で取り組むことで、持続可能な農場づくりのための投資と考えることができます。5.生産者が取り組めることここからは、具体的に取り組める事項について、ご紹介いたします。いずれも例ではありますが、取り組めるところから取り組んでみましょう。5-1.放牧を通じて家畜ストレスを軽減する 牛や馬などの家畜を畜舎(ちくしゃ:家畜が生活する施設)ではない環境で飼うことを意味します。牛自身が自由に行動できるので、ストレスが少なく、健康的になります。牛が健康的になるということは、獣医さんにみてもらう機会も減りますので、結果的に農場の経費削減が期待できます。さらに、従業員の労働時間削減にもつながり、結果的に人間にとってもメリットがあります。5-2.新鮮な飲み水を提供する場を確保する 「水槽(トロフ)」と呼ばれる家畜の給水施設を用意して、いつでも自由に水を飲める環境を整えましょう。設置する際は、家畜の頭数や設置状況にあった水槽を選ぶ必要があります。特に、搾乳牛の飲水量は一日100リットル以上と言われており、暑い夏はさらに飲水量が増える可能性が高い日もあることから、自動給水できるものがオススメです。参考商品 家畜用水槽トロフ260リットル ご購入はこちら 角型水槽トロフ130リットル ご購入はこちら その他製品は >>>こちら5-3.暑さ・寒さ対策を行う 暑さは家畜の生産性を下げるだけでなく、酷い場合は家畜でも死亡するケースもあります。農水省の統計によると、令和3年に暑熱の影響により廃用・死亡した頭数は乳牛だけでも650頭以上に上ります。(引用:暑熱による畜産関係被害状況(令和3年9月30日時点))また、子牛は寒さに弱く、北海道などの寒冷地において、真冬は氷点下まで気温が低下してしまうので、カーフジャケットやしっかり初乳給与を与えるなどの対策は必須です。参考商品 ファームクール(子牛用ネッククーラー) ご購入はこちら ファームウォーマー(子牛用光電子®ネックウォーマー) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら5-4.子牛の飼養環境を改善する コンパネなどの木材を使って、カーフハッチを自作されている方も多いそうです。糞尿などがついたままになってしまうと不衛生になってしまうので、定期的に除糞したり、洗って乾燥させる必要があります。また、換気を行うことも非常に重要です。参考商品 哺育ゲート(1頭用) ご購入はこちら 哺育ゲート(2頭用) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら5-5.アブ対策を行う 自由に動き回れる屋外でも、アブが体中にまとわりついてくると、家畜はストレスを抱えます。十分な摂食・休息ができない場合、乳牛であれば産乳量の低下などに繋がり、結果的に経営全体に影響を与えることが懸念されます。参考商品 アブキャップ ご購入はこちら アブキャップ3台セット ご購入はこちら その他製品は >>>こちら6.まとめ アニマルウェルフェアは、動物たちが幸せに生きるための基本的な権利です。生産者だけに任せるものではなく、消費者も一体になって考え、行動することが大切でしょう。小さな積み重ねかもしれませんが、私たち消費者が起こす小さなアクションの積み重ねが、動物たちの生活を大きく改善することにつながります。できることを考え、一つずつ行動に移していきましょう。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【アニマルウェルフェア とは 】基礎知識を知ろう。アニマルウェルフェアと日本の現状
日々私たちがスーパーやお店で手に取る肉や卵などの食材は、動物から得られています。厳しい衛生管理や品質管理のもとで得られた生産物ですが、一方で、その飼育環境については、私たちがあまり目にすることのない動物たちの生活があります。こうした動物たちの健康で快適な生活を送るための配慮や取り組みとして、世界的に「アニマルウェルフェア(動物福祉)」があります。本記事では、アニマルウェルフェア(動物福祉)について・基礎的な知識・生産者へのメリットはあるのか?・具体的にどのようなことに取り組めば良い?について、ご紹介いたします。1.アニマルウェルフェアとは「動物福祉」や「家畜福祉」ともいわれます。牛や豚などの家畜であっても、誕生から死を迎えるまでの間、できるだけストレスなく、快適で健康的な飼育方法が大切です。2.5つの自由世界的にアニマルウェルフェアは、「5つの自由」が提唱されています。日本においても農水省が実践にむけたガイドラインを整備するなど、普及推進を図っています。3.日本におけるアニマルウェルフェアの現状ヨーロッパを中心に世界的には広まっているアニマルウェルフェアの観点ですが、日本ではまだ認知度が低く、関連する製品も少ない状況です。さらに、資材費や餌代の高騰、異常気象の多発など、生産者の経営状況は厳しさを増しています。このような状況の中では、家畜福祉を考える余裕がない生産者も多いと聞きます。4.生産者へのメリット取り組みへのハードルが高いと考えられがちですが、家畜だけでなく生産者側へのメリットも多くあります。4-1.生産物の品質向上と低下を軽減 人間でもストレスが多い環境ではパフォーマンスを最大限に発揮できません。家畜においても同じです。過度なストレス環境では、産乳量の減少、増体率や受胎率の低下など、さまざまなマイナス要因が生じます。4-2.付加価値がつくことで差別化ができるアニマルウェルフェアに配慮した生産物は、日本にはまだ少なく、付加価値がつきやすいです。そのため差別化が容易で、高単価で販売されている商品も数多くあります。4-3.疾病や感染症の減少による労働環境改善 家畜が健康であれば、管理の手間も減少するため、作業員の安全保障や負担が軽減されます。さらに獣医の訪問頻度も減れば、コスト削減にも寄与します。4-4.消費者に認知しやすいブランドに SDGsなどに代表されるように、より安心・安全な食品を求める消費者は増加傾向にあります。アニマルウェルフェアに配慮した生産物は、消費者のニーズにこたえるだけでなく、生産している農場にもポジティブな印象を与えることができるでしょう。4-5.持続可能な農場づくりに貢献 アニマルウェルフェアに配慮することで、コストやリスクが低減され、結果的に経営全体に寄与することが期待できます。こうしたことから、長期的な目線で取り組むことで、持続可能な農場づくりのための投資と考えることができます。5.生産者が取り組めることここからは、具体的に取り組める事項について、ご紹介いたします。いずれも例ではありますが、取り組めるところから取り組んでみましょう。5-1.放牧を通じて家畜ストレスを軽減する 牛や馬などの家畜を畜舎(ちくしゃ:家畜が生活する施設)ではない環境で飼うことを意味します。牛自身が自由に行動できるので、ストレスが少なく、健康的になります。牛が健康的になるということは、獣医さんにみてもらう機会も減りますので、結果的に農場の経費削減が期待できます。さらに、従業員の労働時間削減にもつながり、結果的に人間にとってもメリットがあります。5-2.新鮮な飲み水を提供する場を確保する 「水槽(トロフ)」と呼ばれる家畜の給水施設を用意して、いつでも自由に水を飲める環境を整えましょう。設置する際は、家畜の頭数や設置状況にあった水槽を選ぶ必要があります。特に、搾乳牛の飲水量は一日100リットル以上と言われており、暑い夏はさらに飲水量が増える可能性が高い日もあることから、自動給水できるものがオススメです。参考商品 家畜用水槽トロフ260リットル ご購入はこちら 角型水槽トロフ130リットル ご購入はこちら その他製品は >>>こちら5-3.暑さ・寒さ対策を行う 暑さは家畜の生産性を下げるだけでなく、酷い場合は家畜でも死亡するケースもあります。農水省の統計によると、令和3年に暑熱の影響により廃用・死亡した頭数は乳牛だけでも650頭以上に上ります。(引用:暑熱による畜産関係被害状況(令和3年9月30日時点))また、子牛は寒さに弱く、北海道などの寒冷地において、真冬は氷点下まで気温が低下してしまうので、カーフジャケットやしっかり初乳給与を与えるなどの対策は必須です。参考商品 ファームクール(子牛用ネッククーラー) ご購入はこちら ファームウォーマー(子牛用光電子®ネックウォーマー) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら5-4.子牛の飼養環境を改善する コンパネなどの木材を使って、カーフハッチを自作されている方も多いそうです。糞尿などがついたままになってしまうと不衛生になってしまうので、定期的に除糞したり、洗って乾燥させる必要があります。また、換気を行うことも非常に重要です。参考商品 哺育ゲート(1頭用) ご購入はこちら 哺育ゲート(2頭用) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら5-5.アブ対策を行う 自由に動き回れる屋外でも、アブが体中にまとわりついてくると、家畜はストレスを抱えます。十分な摂食・休息ができない場合、乳牛であれば産乳量の低下などに繋がり、結果的に経営全体に影響を与えることが懸念されます。参考商品 アブキャップ ご購入はこちら アブキャップ3台セット ご購入はこちら その他製品は >>>こちら6.まとめ アニマルウェルフェアは、動物たちが幸せに生きるための基本的な権利です。生産者だけに任せるものではなく、消費者も一体になって考え、行動することが大切でしょう。小さな積み重ねかもしれませんが、私たち消費者が起こす小さなアクションの積み重ねが、動物たちの生活を大きく改善することにつながります。できることを考え、一つずつ行動に移していきましょう。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【放牧酪農 コラム】キース・ベタリッジのNZ酪農最新NEWS_Vol,01_あなたの農業ビジネ...
ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトで、コンサルタントとしてアドバイスを行っている「キースベタリッジ氏」による「ニュージーランド酪農最新NEWS」を開始いたします。第一回目は、「あなたの農業ビジネスと環境」と題して、ニュージーランド酪農の最新情報をお届けいたします。1.ニュージーランド酪農家の使命と環境意識ニュージーランド(NZ)の酪農家が掲げるミッション・ステートメントを作成したことがありますか?私たちの使命は、健康でよく育った家畜から高品質な乳製品を生産することです。動物と環境への配慮は、私たちの特権であり、大きな責任です。[https://www.stewartdairylands.nzで写真をご覧ください。]ニュージーランドの多くの酪農家は、牧場が清潔で整頓されていることに満足しています。彼らは、自分たちの経営が環境に与える影響を最小限に抑え、健全な環境を保つことを強く意識しています。すでに、水質汚染に関する厳しい規制があり、特に硝酸性窒素と特定の有害微生物に対して厳しいものです。温室効果ガス(GHG)の排出を制限するため、酪農家はもはや飼養密度(牛/ヘクタール)を上げたり、排水を未処理のまま水路に流したりすることはできません。すべての河川の両岸に2〜3mのマージン(水辺帯)をフェンスを設置し、牛が水に入らないようにし、河川への肥料の流入を最小限に抑える必要があります。2.農場環境計画戦略の実施と規制酪農家は、地元や中央政府機関と協力して、2025年に完全実施される農場環境計画戦略を策定しました。この計画には、各農場の環境状態が記載され、「泳げる」水質と河川の高い生態学的健全性を確保するための農場管理に対処するための緩和戦略が列挙されています。農家はこれらの慣行を実施し、その計画に影響を与える可能性のある農場の状況や慣行の変更を通知しなければなりません。裁判所は、法律を破った農家に対して非常に多額の罰金を科します。世界的に見て、高品質の牧草は家畜にとって最も安価な飼料です。日本の農家はここで利益、家畜福祉、人間福祉を大きく向上させることができます。酪農家は最大限の利益(最大限のミルクではなく)を目指しており、投入コスト(濃厚飼料や肥料など)の削減も利益率の維持に役立ちます。肥料の窒素は牧草の成長を促進し、飼養密度を高くすることができます。しかし、1ヘクタールあたりの牛の頭数が増えると、牛の尿によって土壌の硝酸態窒素濃度が上昇します。この汚染物質は、放牧頭数を減らすことで最も簡単にコントロールできます。土壌と牧草地を検査し、家畜の飼料需要と牧草地の成長率を測定することで、酪農家は環境への栄養損失を最小限に抑えることができます。3.利益と環境の両立:酪農家の戦略日本の酪農家にとって良い戦略のひとつは、1頭の牛の産次数を増やすことです。これにより、牛の生産寿命が短いため、毎年多くの牛を入れ替えるための諸経費を削減することができます。牛1頭あたりの泌乳回数を平均2.4産から4〜5産に増やすと、代替の飼育頭数が少なくて済むため、牧場の環境への影響を減らしながら利益を増やすことができます。NZの搾乳パーラーの排水は大きな池に集められ、土壌が湿っていなければ毎日牧草地に散布されます。酪農家は、通常土壌が湿りすぎて排水を散布できない冬の間、90日間分の排水を貯蔵しておかなければなりません。このNZの排水は日本の農場排水よりもはるかに希釈されているため、NZの酪農家は排水を散布してから1週間以内に放牧することができます。一般的に、放牧やサイレージ作りに使用するパドックに関係なく、農場面積の20〜25%が排水散布に使用されます。このようなパドックでは、他の農場のパドックよりも肥料コストが少なくなり、利益が増加します。5.環境管理の奨励と農業環境トラスト活動より良い環境管理を奨励するため、NZ農業環境トラスト(NZ Farm Environment Trust)は毎年、最も優れた農法を実践している農家を表彰するイベントを開催しています。全国優勝者には多額の賞金が贈られます。各地域の優勝者の農場では、公開フィールド・デーを開催し、すべての農家に農場の環境管理を奨励します。6.土壌検査と栄養管理の重要性定期的な土壌検査は、夏場の植物の生育に必要な栄養素が制限されていないことを確認するだけでなく、河川を汚染する過剰な栄養素がないことを確認するためにも非常に重要です。北海道の農場で指摘されている問題のひとつに、放牧された牧草地には肥料や排水さえも必要ないと考えている農家がいるが、これは間違いです。良質な牧草は牛に与えることができる最も安価な飼料ですが、植物が必要とする適切な肥料を与えることが重要です。7.有機農業の挑戦と持続可能性:農家の視点有機農業は小規模ながら農家の支持を集めています。有機農業の復活は、除草剤、殺虫剤、動物薬を使わずに栽培された食品を提供することによるものです。マイナス面としては、農場で栽培できる飼料が少なくなるため、農場の飼養率を下げなければならないことです。雑草はヤギで管理できますが、いわゆる「雑草」と呼ばれるものの多くは、実際には嗜好性が高く栄養価も高いです。例えば、雑草のオオバコはルーメン内のメタン生成を抑える一方で、搾乳牛には非常に栄養価の高い餌となります。有機農家はまた、自分たちのシステムは伝統的な農業よりも持続可能だと主張しています。NZの有機農業規制は日本よりも厳しいです。8.河岸の植栽と環境保護:北海道の現状と課題河岸の植栽は、河川の汚染を減らし、野生動物の生息地を提供するための重要な場所ですが、北海道のほとんどの酪農場は自然林によく覆われており、屋外で放牧している牛はほとんどいないため、現時点では河岸システムを確立する必要性はほとんどありません。NZの規制当局にとって、飼養頭数は温室効果ガスを削減するための最大の目標です。現在、ほとんどの農場で飼養率の上限が設定されており、多くの場合、過去の飼養率よりも低く設定されています。これにより、メタンとCO2の排出量/haが削減され、乳量も減少します。9.飼養率規制と温室効果ガス削減:NZの取り組み低い飼養率を補うために、酪農家は農場管理を最適化し(日本では夏期放牧と舎飼がある)、繁殖プログラムを通じて1頭からの生産量を最大化しなければなりません。確かに、配合飼料によるTDN給与という形のサプリメントは乳生産にとってより効率的かもしれませんが、輸入飼料に関連する栽培、収穫、乾燥、保管、道路輸送、輸送、飼料の保管、糞尿の収集と分配にかかるエネルギーと温室効果ガスのコストを考慮する必要があります。10.冬期の畜舎管理と利益:持続可能な農業システムの可能性冬期の畜舎管理は家畜やスタッフのストレスを軽減すると言われていますが、通年放牧されている清水町の出田さんの牧場は北海道の酪農家の平均利益の3倍以上の利益を上げています。冬は補助飼料を与えなければなりませんが、人件費は非常に低いです。私にとって、これは非常に持続可能な農業システムであり、もっと多くの北海道の酪農家が利用できるものだと感じています。原文:キース・ベターリッジ翻訳:ファームエイジ株式会社 高田
【放牧酪農 コラム】キース・ベタリッジのNZ酪農最新NEWS_Vol,01_あなたの農業ビジネ...
ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトで、コンサルタントとしてアドバイスを行っている「キースベタリッジ氏」による「ニュージーランド酪農最新NEWS」を開始いたします。第一回目は、「あなたの農業ビジネスと環境」と題して、ニュージーランド酪農の最新情報をお届けいたします。1.ニュージーランド酪農家の使命と環境意識ニュージーランド(NZ)の酪農家が掲げるミッション・ステートメントを作成したことがありますか?私たちの使命は、健康でよく育った家畜から高品質な乳製品を生産することです。動物と環境への配慮は、私たちの特権であり、大きな責任です。[https://www.stewartdairylands.nzで写真をご覧ください。]ニュージーランドの多くの酪農家は、牧場が清潔で整頓されていることに満足しています。彼らは、自分たちの経営が環境に与える影響を最小限に抑え、健全な環境を保つことを強く意識しています。すでに、水質汚染に関する厳しい規制があり、特に硝酸性窒素と特定の有害微生物に対して厳しいものです。温室効果ガス(GHG)の排出を制限するため、酪農家はもはや飼養密度(牛/ヘクタール)を上げたり、排水を未処理のまま水路に流したりすることはできません。すべての河川の両岸に2〜3mのマージン(水辺帯)をフェンスを設置し、牛が水に入らないようにし、河川への肥料の流入を最小限に抑える必要があります。2.農場環境計画戦略の実施と規制酪農家は、地元や中央政府機関と協力して、2025年に完全実施される農場環境計画戦略を策定しました。この計画には、各農場の環境状態が記載され、「泳げる」水質と河川の高い生態学的健全性を確保するための農場管理に対処するための緩和戦略が列挙されています。農家はこれらの慣行を実施し、その計画に影響を与える可能性のある農場の状況や慣行の変更を通知しなければなりません。裁判所は、法律を破った農家に対して非常に多額の罰金を科します。世界的に見て、高品質の牧草は家畜にとって最も安価な飼料です。日本の農家はここで利益、家畜福祉、人間福祉を大きく向上させることができます。酪農家は最大限の利益(最大限のミルクではなく)を目指しており、投入コスト(濃厚飼料や肥料など)の削減も利益率の維持に役立ちます。肥料の窒素は牧草の成長を促進し、飼養密度を高くすることができます。しかし、1ヘクタールあたりの牛の頭数が増えると、牛の尿によって土壌の硝酸態窒素濃度が上昇します。この汚染物質は、放牧頭数を減らすことで最も簡単にコントロールできます。土壌と牧草地を検査し、家畜の飼料需要と牧草地の成長率を測定することで、酪農家は環境への栄養損失を最小限に抑えることができます。3.利益と環境の両立:酪農家の戦略日本の酪農家にとって良い戦略のひとつは、1頭の牛の産次数を増やすことです。これにより、牛の生産寿命が短いため、毎年多くの牛を入れ替えるための諸経費を削減することができます。牛1頭あたりの泌乳回数を平均2.4産から4〜5産に増やすと、代替の飼育頭数が少なくて済むため、牧場の環境への影響を減らしながら利益を増やすことができます。NZの搾乳パーラーの排水は大きな池に集められ、土壌が湿っていなければ毎日牧草地に散布されます。酪農家は、通常土壌が湿りすぎて排水を散布できない冬の間、90日間分の排水を貯蔵しておかなければなりません。このNZの排水は日本の農場排水よりもはるかに希釈されているため、NZの酪農家は排水を散布してから1週間以内に放牧することができます。一般的に、放牧やサイレージ作りに使用するパドックに関係なく、農場面積の20〜25%が排水散布に使用されます。このようなパドックでは、他の農場のパドックよりも肥料コストが少なくなり、利益が増加します。5.環境管理の奨励と農業環境トラスト活動より良い環境管理を奨励するため、NZ農業環境トラスト(NZ Farm Environment Trust)は毎年、最も優れた農法を実践している農家を表彰するイベントを開催しています。全国優勝者には多額の賞金が贈られます。各地域の優勝者の農場では、公開フィールド・デーを開催し、すべての農家に農場の環境管理を奨励します。6.土壌検査と栄養管理の重要性定期的な土壌検査は、夏場の植物の生育に必要な栄養素が制限されていないことを確認するだけでなく、河川を汚染する過剰な栄養素がないことを確認するためにも非常に重要です。北海道の農場で指摘されている問題のひとつに、放牧された牧草地には肥料や排水さえも必要ないと考えている農家がいるが、これは間違いです。良質な牧草は牛に与えることができる最も安価な飼料ですが、植物が必要とする適切な肥料を与えることが重要です。7.有機農業の挑戦と持続可能性:農家の視点有機農業は小規模ながら農家の支持を集めています。有機農業の復活は、除草剤、殺虫剤、動物薬を使わずに栽培された食品を提供することによるものです。マイナス面としては、農場で栽培できる飼料が少なくなるため、農場の飼養率を下げなければならないことです。雑草はヤギで管理できますが、いわゆる「雑草」と呼ばれるものの多くは、実際には嗜好性が高く栄養価も高いです。例えば、雑草のオオバコはルーメン内のメタン生成を抑える一方で、搾乳牛には非常に栄養価の高い餌となります。有機農家はまた、自分たちのシステムは伝統的な農業よりも持続可能だと主張しています。NZの有機農業規制は日本よりも厳しいです。8.河岸の植栽と環境保護:北海道の現状と課題河岸の植栽は、河川の汚染を減らし、野生動物の生息地を提供するための重要な場所ですが、北海道のほとんどの酪農場は自然林によく覆われており、屋外で放牧している牛はほとんどいないため、現時点では河岸システムを確立する必要性はほとんどありません。NZの規制当局にとって、飼養頭数は温室効果ガスを削減するための最大の目標です。現在、ほとんどの農場で飼養率の上限が設定されており、多くの場合、過去の飼養率よりも低く設定されています。これにより、メタンとCO2の排出量/haが削減され、乳量も減少します。9.飼養率規制と温室効果ガス削減:NZの取り組み低い飼養率を補うために、酪農家は農場管理を最適化し(日本では夏期放牧と舎飼がある)、繁殖プログラムを通じて1頭からの生産量を最大化しなければなりません。確かに、配合飼料によるTDN給与という形のサプリメントは乳生産にとってより効率的かもしれませんが、輸入飼料に関連する栽培、収穫、乾燥、保管、道路輸送、輸送、飼料の保管、糞尿の収集と分配にかかるエネルギーと温室効果ガスのコストを考慮する必要があります。10.冬期の畜舎管理と利益:持続可能な農業システムの可能性冬期の畜舎管理は家畜やスタッフのストレスを軽減すると言われていますが、通年放牧されている清水町の出田さんの牧場は北海道の酪農家の平均利益の3倍以上の利益を上げています。冬は補助飼料を与えなければなりませんが、人件費は非常に低いです。私にとって、これは非常に持続可能な農業システムであり、もっと多くの北海道の酪農家が利用できるものだと感じています。原文:キース・ベターリッジ翻訳:ファームエイジ株式会社 高田
【羊 飼い方】ヒツジたちが喜ぶ柵を作ろう。選び方や基礎ポイントをご紹介(電気柵、フィールドフェンス)
動物園のみならず、耕作放棄地対策や太陽光発電所(ソーラーパネル)の下草管理など、活躍の場を少しずつ広げているヒツジたち。飼育するうえで適切な柵を選ぶことは、羊たちの安全や健康を守るうえでも重要です。この記事では主に、・羊を飼育するうえでの基礎的なポイント・柵の種類についてどのように選び、設置すれば良いのか?についてご紹介します。1.羊(ヒツジ)について 羊(ヒツジ)とは、ウシ科ヒツジ属の哺乳類です。牛や豚と同じく、家畜(かちく)の1種です。古くから体毛を使って衣服に利用されたり、肉用としても活用される品種もあります。2.飼養するメリット・留意点飼育する場合は、家畜保健衛生所へ届け出する必要があるほか、万一、病気にかかった際のことも考え、対応を考えておきましょう。2-1.メリット・小柄で管理しやすい性質品種によって差はありますが、ウシやブタなどと比べて、小柄な家畜です。体高が低いことで、地上から5~10cm程度の短い牧草も食べることができ、ある程度草が少ない小規模な敷地(面積)の中でも草を最大限に活用できます。(ウシの場合 草丈15~20cm程度)生まれてから成熟するスピードが早く、群れになりやすい性質なので頭数が多くても、群飼いがしやすいとされています。・雑草などを食べてくれる(除草効果)牧草だけでなく雑草もよく食べるので、河川の法面や耕作放棄地などで「除草」してくれます。草刈機を使わない分、二酸化炭素やエネルギーを使いません。業者に依頼した場合は刈り取った草をゴミとして捨てる必要があるため、費用もかさんでしまいます。最近では太陽光発電所(ソーラーパネル)が普及したことで、設備周辺に生える雑草対策として活用されるなど、活躍の幅を広げています。・愛くるしいルックスで癒し効果も?!放牧地で草を食べる姿を眺めるだけでも、癒されますよね・・・。もこもことした姿もかわいらしく、観光農場などでも人気ものです。2-3.留意点・十分な草や飲水を用意する放牧地の草が不十分だと、強固なフェンスを設置していても強引に脱柵しようとしてます。草が少なくなりすぎないよう、コマメに牧区を移動させましょう。基本的には毎日がおすすめです。飲み水をすぐに飲める水槽(給水設備)も整えておきましょう。特に夏季は暑く、消耗しやすくなったり、水槽の中の水が汚れやすいため、定期的な見回りが推奨されます。参考商品 家畜用水槽トロフ260リットル ご購入はこちら 角型水槽トロフ130リットル ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・日陰などの休息場所を用意する いくら動物でも暑い夏に日光が当たり続けると、体調を崩してしまう恐れがあります。大きな木や林が近くにあって日陰にアクセスしやすい環境であれば良いのですが、ない場合は、簡易的な小屋やタープのようなテントを張るなど、暑さ対策をしましょう。参考商品 ファームシェード※支柱別売 ご購入はこちら アブキャップ ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・獣害対策を行う特に子羊の場合は、キツネやテンなどの肉食動物の標的になりやすいです。一度被害が出てしまうと、複数頭が被害に遭ったり、何度もしつこく侵入を試みてきます。・寄生虫対策を行う駆虫薬を使ったとしても、寄生虫の影響を完全に排除できるわけではありません。弊社が参加している「ニュージーランド・北海道羊協力プロジェクト」で実施されたセミナーにおいて、NZコンサルタントから、「影響を最低限にするために、体重増加のモニタリングやボディコンディションスコア(以下BCS)の評価など、数値で判断できるデータを作っていくことが重要である」といったアドバイスがありました。参考・持続可能な農業”放牧“から学ぶ~ニュージーランド北海道羊協力プロジェクト WEBセミナー2021春 実施レポート公開~(2021年4月14日)3.飼うための「柵」は?電気柵?金網?インターネット上で検索すると、ツーバイ材などを用いた木柵から、足場単管を自作したような柵まで幅広く事例が挙げられていますが、ここでは広く普及している「電気柵」と「フィールドフェンス」をご紹介します。3-1.フィールドフェンス(金網) 野生動物の侵入防止や家畜の放牧に特化した金網(かなあみ)です。・特徴一般的なメッシュ柵等と異なる点として、(1)緊張することで柵強度が上がること、(2)亜鉛メッキの2倍長持ちする「高耐食特殊メッキ」を施していることが挙げられます。・選ぶ際のポイント一度設置すれば、長期間にわたって効果を発揮できるのが最大のメリットです。・費用(コスト)長距離の設置になると自力施工が難しい場合があるため、初期投資は高額になりがちです。参考商品 【ヒツジ用】フィールドフェンス 高さ90cm×50m巻 ご購入はこちら 【ヤギ用】フィールドフェンス 高さ120cm×30m巻 ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-2.電気柵野生動物対策として幅広く利用され、中山間地の田畑や牧場の周囲でよく見かけることができます。・特徴動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。・選ぶ際のポイントメリットとしては、設置が簡単なので、自力で施工できます。延長する際や、設置場所を移動する際も回収が楽なので、初めて野生動物対策に取り組まれる方にもオススメです。但し、電圧測定や下草管理など、定期的なメンテナンスが必要になります。参考商品 ヒツジ放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら ヒツジ放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・費用(コスト)距離や設置環境にもよりますが、金網フェンスよりもが安価にすむことが多いです。3-3.トラディショナルフェンスニュージーランドの伝統的なフェンスです。見た目がおしゃれなだけでなく、その歴史は深く、文化として根付いています。参考【おしゃれ フェンス】ニュージーランドの伝統的なフェンス「トラディショナルフェンス」4.【お客様の事例】松尾めん羊牧場(北海道)北海道滝川市にある「松尾めん羊牧場」様の事例をご紹介します。羊生産へのこだわりや、放牧のノウハウを伺いました。滝川市の特産品を活かした取組みや美味しいお肉を追い求める姿に密着。佐藤牧場長より、農業者への熱いメッセージをお届けします!動画全編記事全文:(【羊肉生産へのこだわり】地元の特産品を活かした取組みと持続可能な農業への挑戦/北海道滝川市(ファームファイル03/FarmFile03))5.まとめ...
【羊 飼い方】ヒツジたちが喜ぶ柵を作ろう。選び方や基礎ポイントをご紹介(電気柵、フィールドフェンス)
動物園のみならず、耕作放棄地対策や太陽光発電所(ソーラーパネル)の下草管理など、活躍の場を少しずつ広げているヒツジたち。飼育するうえで適切な柵を選ぶことは、羊たちの安全や健康を守るうえでも重要です。この記事では主に、・羊を飼育するうえでの基礎的なポイント・柵の種類についてどのように選び、設置すれば良いのか?についてご紹介します。1.羊(ヒツジ)について 羊(ヒツジ)とは、ウシ科ヒツジ属の哺乳類です。牛や豚と同じく、家畜(かちく)の1種です。古くから体毛を使って衣服に利用されたり、肉用としても活用される品種もあります。2.飼養するメリット・留意点飼育する場合は、家畜保健衛生所へ届け出する必要があるほか、万一、病気にかかった際のことも考え、対応を考えておきましょう。2-1.メリット・小柄で管理しやすい性質品種によって差はありますが、ウシやブタなどと比べて、小柄な家畜です。体高が低いことで、地上から5~10cm程度の短い牧草も食べることができ、ある程度草が少ない小規模な敷地(面積)の中でも草を最大限に活用できます。(ウシの場合 草丈15~20cm程度)生まれてから成熟するスピードが早く、群れになりやすい性質なので頭数が多くても、群飼いがしやすいとされています。・雑草などを食べてくれる(除草効果)牧草だけでなく雑草もよく食べるので、河川の法面や耕作放棄地などで「除草」してくれます。草刈機を使わない分、二酸化炭素やエネルギーを使いません。業者に依頼した場合は刈り取った草をゴミとして捨てる必要があるため、費用もかさんでしまいます。最近では太陽光発電所(ソーラーパネル)が普及したことで、設備周辺に生える雑草対策として活用されるなど、活躍の幅を広げています。・愛くるしいルックスで癒し効果も?!放牧地で草を食べる姿を眺めるだけでも、癒されますよね・・・。もこもことした姿もかわいらしく、観光農場などでも人気ものです。2-3.留意点・十分な草や飲水を用意する放牧地の草が不十分だと、強固なフェンスを設置していても強引に脱柵しようとしてます。草が少なくなりすぎないよう、コマメに牧区を移動させましょう。基本的には毎日がおすすめです。飲み水をすぐに飲める水槽(給水設備)も整えておきましょう。特に夏季は暑く、消耗しやすくなったり、水槽の中の水が汚れやすいため、定期的な見回りが推奨されます。参考商品 家畜用水槽トロフ260リットル ご購入はこちら 角型水槽トロフ130リットル ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・日陰などの休息場所を用意する いくら動物でも暑い夏に日光が当たり続けると、体調を崩してしまう恐れがあります。大きな木や林が近くにあって日陰にアクセスしやすい環境であれば良いのですが、ない場合は、簡易的な小屋やタープのようなテントを張るなど、暑さ対策をしましょう。参考商品 ファームシェード※支柱別売 ご購入はこちら アブキャップ ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・獣害対策を行う特に子羊の場合は、キツネやテンなどの肉食動物の標的になりやすいです。一度被害が出てしまうと、複数頭が被害に遭ったり、何度もしつこく侵入を試みてきます。・寄生虫対策を行う駆虫薬を使ったとしても、寄生虫の影響を完全に排除できるわけではありません。弊社が参加している「ニュージーランド・北海道羊協力プロジェクト」で実施されたセミナーにおいて、NZコンサルタントから、「影響を最低限にするために、体重増加のモニタリングやボディコンディションスコア(以下BCS)の評価など、数値で判断できるデータを作っていくことが重要である」といったアドバイスがありました。参考・持続可能な農業”放牧“から学ぶ~ニュージーランド北海道羊協力プロジェクト WEBセミナー2021春 実施レポート公開~(2021年4月14日)3.飼うための「柵」は?電気柵?金網?インターネット上で検索すると、ツーバイ材などを用いた木柵から、足場単管を自作したような柵まで幅広く事例が挙げられていますが、ここでは広く普及している「電気柵」と「フィールドフェンス」をご紹介します。3-1.フィールドフェンス(金網) 野生動物の侵入防止や家畜の放牧に特化した金網(かなあみ)です。・特徴一般的なメッシュ柵等と異なる点として、(1)緊張することで柵強度が上がること、(2)亜鉛メッキの2倍長持ちする「高耐食特殊メッキ」を施していることが挙げられます。・選ぶ際のポイント一度設置すれば、長期間にわたって効果を発揮できるのが最大のメリットです。・費用(コスト)長距離の設置になると自力施工が難しい場合があるため、初期投資は高額になりがちです。参考商品 【ヒツジ用】フィールドフェンス 高さ90cm×50m巻 ご購入はこちら 【ヤギ用】フィールドフェンス 高さ120cm×30m巻 ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-2.電気柵野生動物対策として幅広く利用され、中山間地の田畑や牧場の周囲でよく見かけることができます。・特徴動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。・選ぶ際のポイントメリットとしては、設置が簡単なので、自力で施工できます。延長する際や、設置場所を移動する際も回収が楽なので、初めて野生動物対策に取り組まれる方にもオススメです。但し、電圧測定や下草管理など、定期的なメンテナンスが必要になります。参考商品 ヒツジ放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら ヒツジ放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら・費用(コスト)距離や設置環境にもよりますが、金網フェンスよりもが安価にすむことが多いです。3-3.トラディショナルフェンスニュージーランドの伝統的なフェンスです。見た目がおしゃれなだけでなく、その歴史は深く、文化として根付いています。参考【おしゃれ フェンス】ニュージーランドの伝統的なフェンス「トラディショナルフェンス」4.【お客様の事例】松尾めん羊牧場(北海道)北海道滝川市にある「松尾めん羊牧場」様の事例をご紹介します。羊生産へのこだわりや、放牧のノウハウを伺いました。滝川市の特産品を活かした取組みや美味しいお肉を追い求める姿に密着。佐藤牧場長より、農業者への熱いメッセージをお届けします!動画全編記事全文:(【羊肉生産へのこだわり】地元の特産品を活かした取組みと持続可能な農業への挑戦/北海道滝川市(ファームファイル03/FarmFile03))5.まとめ...