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【ヒツジ 放牧】羊で新規就農するには?押さえておくべき基礎知識や成功事例をご紹介
牛などの大型家畜と違い、羊は比較的管理がしやすく、放牧による草地管理や、近年のエコな飼育方法としても注目されています。一方、本格的に取り組んでいく場合、資金計画や飼養技術など、押さえておくべきポイントがあります。本記事では、羊に関する基礎知識から、放牧すうえでの注意点、新規就農の実例 についてご紹介いたします。1.ヒツジに関する基礎情報1-1.日本におけるヒツジの現状 国内では現在、およそ2万5千頭が飼育され、顔が黒い「サフォーク」と呼ばれる種類が多く、次いで「テクセル」という種類が多いです。全国に約1000戸の羊農家がおり、横ばいで推移してます。産業としては、ほとんどが肉用として飼育されていますが、スーパーなどの量販店に並ぶのはほとんどがオーストラリアやニュージーランド産のものです。そのため、国内生産の羊肉は流通量は1%以下といわれ、非常に貴重なものになっています。(出典:めん羊・山羊をめぐる情勢|令和6年 農林水産省 7月畜産局 畜産振興課)1-2.なぜ?ヒツジの放牧が選ばれる理由 牛や豚などと比べ小柄な家畜のため、比較的管理がしやすいとされています。生まれてから成熟するスピードが早く、群れになりやすい性質なので頭数が多くても、群飼いがしやすいとされています。また、体高が低いことで、地上から5~10cm程度の短い牧草も食べることができ、ある程度草が少ない小規模な敷地(面積)の中でも草を最大限に活用できるのも、放牧家畜として選ばれやすい理由でしょう。最近では太陽光発電所(ソーラーパネル)が普及したことで、設備周辺に生える雑草対策として活用されるなど、活躍の幅を広げています。1-3.放牧するうえでの注意点 餌となる草を用意することも大切ですが、日除けや給水設備(飲み水)が見落とされがちです。特に夏季は暑く、体力を消耗しやすくなり、酷い場合は体調を崩してしまう恐れがあります。大きな木や林が近くにある環境であれば良いのですが、ない場合は、簡易的な小屋やタープを張るなど、暑さ対策をしましょう。気温が上がると、水槽の中にたまった水が汚れやすいため、定期的な見回りが推奨されます。参考商品 ファームシェード※支柱別売 ご購入はこちら ファームシェード 用支柱セット※シェード別売 ご購入はこちら その他製品は >>>こちら2.就農に必要なものここではおおまかなポイントについて説明いたします。2-1.牧場で研修する まずは、基礎的な知識と経験を身に着ける必要があります。羊を飼養している牧場で研修や勤務を通じて実務的な経験を積みながら、知識も取得していきます。2-2.必要なものの確保 就農するには、家畜だけが必要なわけではありません。就農先の土地や住宅、トラクター等の機械など、必要なものをリストアップし、確保するための準備をしましょう。2-3.資金調達と経営計画(補助金などの支援制度の活用) 補助金などの支援制度を活用して、計画的に資金を集めましょう。自治体によっては、独自の補助やサポートを行っているところもあるので、自治体や農協窓口に相談するのも良いでしょう。上記は一例であり、就農した後にも、地域とのつながりや販路の確保など様々な条件が必要になってきますが、経営計画を立てることで、1つずつやるべきことを整理していきましょう。3.新規就農、放牧転換の事例ここでは弊社の羊牧場への導入事例を一部ご紹介します。3-1.宮城県 ヒツジノチカラファーム 様 宮城県と山形県の県境にある蔵王山(ざおうさん)の麓に位置し、2023年から新規就農された牧場です。弊社からは電気柵とフェンスを設計し、施工の一部もお手伝いさせていただきました。将来的には観光牧場としての展開も視野に入れているため、道路沿いは人が見やすいよう、フィールドフェンスを設置しました。放牧地では、毎日草を与えながら状況を見て牧区を移動させるため、電気柵を設置しています。回収と移動をできるだけスピーディにするため、リールとマルチポールを採用しています。柵の設置から3か月後に伺った際には、しっかりと管理していただいていることもあり、脱柵はない状態とのことでした。>>>ヒツジノチカラファーム instagramアカウント:https://www.instagram.com/hitsujinochikara_farm/参考商品 ヒツジ放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら ヒツジ放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-2.北海道 北海道開発局様 北海道最大級の河川である石狩川の河川敷で羊の放牧を行いました。もともと、機械を使って管理を行っていましたが、コスト削減や環境への配慮のため、令和3年から数年にわたり、「ひつじ放牧除草隊」と称して実施されました。弊社からは、電気柵やフェンスの設計をお手伝いさせていただきました。(参考記事:ひつじ(羊)放牧@石狩川の河川敷~頑張れひつじの除草隊~) 参考商品 【ヒツジ用】フィールドフェンス 高さ90cm×50m巻 ご購入はこちら 【ヤギ用】フィールドフェンス 高さ120cm×30m巻 ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-3.北海道 マツオめん羊牧場 かつて羊の一大産地であった北海道滝川市にある牧場です。町の文化である羊が途絶えることを防ぐために始めた牧場でしたが、フェンスもないゼロからのスタートでした。弊社からはフェンスの設計や施工だけでなく、「ニュージーランド北海道羊プロジェクト」を通じて、草地管理や放牧に関するアドバイスも行わせていただいています。4.国内羊放牧の最新情報が集まる ニュージーランド北海道羊プロジェクトニュージーランド大使館とアンズコフーズ、ファームエイジが北海道の羊牧場と連携して、技術協力を進める取り組みです。ニュージーランドの先進的な放牧技術や飼育管理、種畜供給体制のノウハウを活用し、北海道の羊産業の課題解決や、生産性と収益力の向上を目指します。5.まとめ いかがでしたでしょうか。羊で新規就農するには、さまざまな知識や技術を取得するだけでなく、就農後の計画立てなど道のりは長いのが現実です。但し、実際に成功している事例から学ぶことで、具体的なイメージを持つことができます。ファームエイジは、これまでの多くの国内事例だけでなく、ニュージーランドの最新情報などから、柵の設計だけでなく、就農前から就農後に至るまでサポートやアドバイスを行わせていただきます。羊で新規就農することは、大きな挑戦かもしれませんが、一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。どうぞ、お気軽にご相談下さい。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【ヒツジ 放牧】羊で新規就農するには?押さえておくべき基礎知識や成功事例をご紹介
牛などの大型家畜と違い、羊は比較的管理がしやすく、放牧による草地管理や、近年のエコな飼育方法としても注目されています。一方、本格的に取り組んでいく場合、資金計画や飼養技術など、押さえておくべきポイントがあります。本記事では、羊に関する基礎知識から、放牧すうえでの注意点、新規就農の実例 についてご紹介いたします。1.ヒツジに関する基礎情報1-1.日本におけるヒツジの現状 国内では現在、およそ2万5千頭が飼育され、顔が黒い「サフォーク」と呼ばれる種類が多く、次いで「テクセル」という種類が多いです。全国に約1000戸の羊農家がおり、横ばいで推移してます。産業としては、ほとんどが肉用として飼育されていますが、スーパーなどの量販店に並ぶのはほとんどがオーストラリアやニュージーランド産のものです。そのため、国内生産の羊肉は流通量は1%以下といわれ、非常に貴重なものになっています。(出典:めん羊・山羊をめぐる情勢|令和6年 農林水産省 7月畜産局 畜産振興課)1-2.なぜ?ヒツジの放牧が選ばれる理由 牛や豚などと比べ小柄な家畜のため、比較的管理がしやすいとされています。生まれてから成熟するスピードが早く、群れになりやすい性質なので頭数が多くても、群飼いがしやすいとされています。また、体高が低いことで、地上から5~10cm程度の短い牧草も食べることができ、ある程度草が少ない小規模な敷地(面積)の中でも草を最大限に活用できるのも、放牧家畜として選ばれやすい理由でしょう。最近では太陽光発電所(ソーラーパネル)が普及したことで、設備周辺に生える雑草対策として活用されるなど、活躍の幅を広げています。1-3.放牧するうえでの注意点 餌となる草を用意することも大切ですが、日除けや給水設備(飲み水)が見落とされがちです。特に夏季は暑く、体力を消耗しやすくなり、酷い場合は体調を崩してしまう恐れがあります。大きな木や林が近くにある環境であれば良いのですが、ない場合は、簡易的な小屋やタープを張るなど、暑さ対策をしましょう。気温が上がると、水槽の中にたまった水が汚れやすいため、定期的な見回りが推奨されます。参考商品 ファームシェード※支柱別売 ご購入はこちら ファームシェード 用支柱セット※シェード別売 ご購入はこちら その他製品は >>>こちら2.就農に必要なものここではおおまかなポイントについて説明いたします。2-1.牧場で研修する まずは、基礎的な知識と経験を身に着ける必要があります。羊を飼養している牧場で研修や勤務を通じて実務的な経験を積みながら、知識も取得していきます。2-2.必要なものの確保 就農するには、家畜だけが必要なわけではありません。就農先の土地や住宅、トラクター等の機械など、必要なものをリストアップし、確保するための準備をしましょう。2-3.資金調達と経営計画(補助金などの支援制度の活用) 補助金などの支援制度を活用して、計画的に資金を集めましょう。自治体によっては、独自の補助やサポートを行っているところもあるので、自治体や農協窓口に相談するのも良いでしょう。上記は一例であり、就農した後にも、地域とのつながりや販路の確保など様々な条件が必要になってきますが、経営計画を立てることで、1つずつやるべきことを整理していきましょう。3.新規就農、放牧転換の事例ここでは弊社の羊牧場への導入事例を一部ご紹介します。3-1.宮城県 ヒツジノチカラファーム 様 宮城県と山形県の県境にある蔵王山(ざおうさん)の麓に位置し、2023年から新規就農された牧場です。弊社からは電気柵とフェンスを設計し、施工の一部もお手伝いさせていただきました。将来的には観光牧場としての展開も視野に入れているため、道路沿いは人が見やすいよう、フィールドフェンスを設置しました。放牧地では、毎日草を与えながら状況を見て牧区を移動させるため、電気柵を設置しています。回収と移動をできるだけスピーディにするため、リールとマルチポールを採用しています。柵の設置から3か月後に伺った際には、しっかりと管理していただいていることもあり、脱柵はない状態とのことでした。>>>ヒツジノチカラファーム instagramアカウント:https://www.instagram.com/hitsujinochikara_farm/参考商品 ヒツジ放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら ヒツジ放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-2.北海道 北海道開発局様 北海道最大級の河川である石狩川の河川敷で羊の放牧を行いました。もともと、機械を使って管理を行っていましたが、コスト削減や環境への配慮のため、令和3年から数年にわたり、「ひつじ放牧除草隊」と称して実施されました。弊社からは、電気柵やフェンスの設計をお手伝いさせていただきました。(参考記事:ひつじ(羊)放牧@石狩川の河川敷~頑張れひつじの除草隊~) 参考商品 【ヒツジ用】フィールドフェンス 高さ90cm×50m巻 ご購入はこちら 【ヤギ用】フィールドフェンス 高さ120cm×30m巻 ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-3.北海道 マツオめん羊牧場 かつて羊の一大産地であった北海道滝川市にある牧場です。町の文化である羊が途絶えることを防ぐために始めた牧場でしたが、フェンスもないゼロからのスタートでした。弊社からはフェンスの設計や施工だけでなく、「ニュージーランド北海道羊プロジェクト」を通じて、草地管理や放牧に関するアドバイスも行わせていただいています。4.国内羊放牧の最新情報が集まる ニュージーランド北海道羊プロジェクトニュージーランド大使館とアンズコフーズ、ファームエイジが北海道の羊牧場と連携して、技術協力を進める取り組みです。ニュージーランドの先進的な放牧技術や飼育管理、種畜供給体制のノウハウを活用し、北海道の羊産業の課題解決や、生産性と収益力の向上を目指します。5.まとめ いかがでしたでしょうか。羊で新規就農するには、さまざまな知識や技術を取得するだけでなく、就農後の計画立てなど道のりは長いのが現実です。但し、実際に成功している事例から学ぶことで、具体的なイメージを持つことができます。ファームエイジは、これまでの多くの国内事例だけでなく、ニュージーランドの最新情報などから、柵の設計だけでなく、就農前から就農後に至るまでサポートやアドバイスを行わせていただきます。羊で新規就農することは、大きな挑戦かもしれませんが、一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。どうぞ、お気軽にご相談下さい。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
持続可能な農業”放牧”から学ぶ~ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクト オホーツク地区ディ...
2024年9月16日 ニュージーランド政府、フォンテラジャパン株式会社、ファームエイジ株式会社が主体となるニュージーランド北海道酪農協力プロジェクトにて、放牧酪農に関するセミナーを北海道興部(おこっぺ)町にて開催致しました。当日は農業従事者、関係団体など、多くの方にご参加いただきました。2022年春よりNZ北海道酪農協力プロジェクトのモニターファームになり、放牧を開始した牧場において、どのように変化していったのかを、NZコンサルタントと参加者でディスカッションを行いました。新規就農者も他の地域から多くの方にご参加いただき、充実したセミナーとなりました。本記事では、現地で行われた内容をご紹介いたします。1.開催概要1-1.開催要項開催日時:2024年9月16日開催場所:興部町 松岡牧場参加人数:約30名(酪農家、地元JA職員、普及員、新規就農予定者ほか)講師:キース・ベタリッジ、Rich Field松岡牧場 松岡洋平ゲスト :高原牧場 高原弘雄、フォンテラチャイナ ミーガン・ロバートソン1-2.ディスカッション内容・フリーストール農家が放牧転換して3年間どのような変化が起こったか・参加者からの質疑応答・NZコンサルタントからのアドバイスと総括2.松岡農場の取組・搾乳頭数 約80頭、草地面積100ha・3年前の2021年にプロジェクトに応募・当時は、牧区割りをせずに10町すべてで放牧をしており、草地に残った部分を掃除刈りしてから再度食べさせていた・現在は、牧区を1haごとに区切り、集約放牧を開始して2年目・配合飼料の使用量が減りましたが、乳量はほぼ変わっていない・まだ改善の余地があるため、皆様からのアドバイスを取り入れたい・2022年9月と2023年9月 に同様のディスカッショングループを開催2-1.高原さんから松岡牧場の放牧に対してアドバイス 頻繁に牧場を訪れて観察し、牧区のサイズが大きすぎて放牧圧が適正でなかったため、以下のアドバイスを行いました。・放牧地の外周にはフェンシングワイヤーを使用し、牧区割りにはピッグティルポールとポリワイヤーを使用する。 牧草が少ない時は牧区面積を広げ、牧草が多い時は狭めることで、放牧圧を調整できるシステムにする。・牛の動線を考慮して牧道を作る。初めは簡易的な道を作り、後に業者によって整備する(傾斜や凹凸を均すこと)。 柵にはフェンシングワイヤーを使用し、ゲートをしっかり設ける。・配管設置を考慮した上で、水槽の位置を決定する。3.キースからのアドバイス NZ酪農のノウハウ紹介・NZは通年放牧が可能で、冬場に畜舎飼いをしない。・集約放牧技術を用いて、毎日転牧や季節による牧区面積の変更を行う。・牛が食べる草の量に応じて牧区面積を調整する技術がある。・NZの一般的な酪農規模は、平均450頭搾乳/面積200町。・日本でも集約放牧技術の考え方を取り入れることが可能であり、成果を上げている農家もいる。・放牧により所得を確保できる可能性がある。・得た情報をすぐに実行できるとは限らないが、アドバイザーやコンサルタントの助言を受けることが成功の鍵となる。・乳生産量だけでなく、農家に最大所得を残すことが重要視されている。・松岡さんの例では、餌代が減少し、乳量が維持されている。4.フィールドでの実習・ディスカッション4-1.土壌の違いを見てみよう・ABCの3か所に分かれて観察、参加者どうしでディスカッション・草の根の張りや、ミミズの有無、スコップが刺さりやすいかを確認~キースからのコメント~土壌分析をしなくともこのように土壌を見ることで違いが分かり価値を知ることができる。今回の土壌と比較して次の改善へのステップとしていただけたらと思う。4-2.草地を見てみよう・1haあたりの乾物量は何kgある草地でしょうか・酪農家から見て草の品質はどうか~キースからのコメント~クローバーは栄養価が高く、根についている根粒菌は空気中の窒素を吸着して土に取り込む重要な役割がある。掃除狩りをして草地管理した結果、クローバーが増えていて草地として栄養価が高くなっている印象がある。牧区割に必要なことは、水槽とポリパイプという配管設置である。5.全体を通じて キースからのコメント 今回も多くの方と放牧の今後について、意見を交わすことができました。NZと日本の酪農を比較すると、相違点や類似点が見られます。NZでは通年放牧が可能であり、冬場に畜舎飼いをすることはありません。集約放牧技術を基盤として、毎日転牧するだけでなく、季節によって牧区面積を変更し、ローテーションの日数を調整します。NZの酪農は、牛が食べる草の量に応じて必要な牧区面積を決定する技術が重視されています。NZでは平均450頭搾乳し、200haの面積で管理していますが、この技術は規模に関わらず、日本の酪農でも応用できるものです。放牧によって所得を確保できると考えています。6.次回の開催予定 詳細は、ウェブサイトまたはSNS(Twitter、インスタグラム)などで発信してまいりますので、お待ちください。情報を受け取りたい方は、お手数ですが弊社まで直接お問合せください。
持続可能な農業”放牧”から学ぶ~ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクト オホーツク地区ディ...
2024年9月16日 ニュージーランド政府、フォンテラジャパン株式会社、ファームエイジ株式会社が主体となるニュージーランド北海道酪農協力プロジェクトにて、放牧酪農に関するセミナーを北海道興部(おこっぺ)町にて開催致しました。当日は農業従事者、関係団体など、多くの方にご参加いただきました。2022年春よりNZ北海道酪農協力プロジェクトのモニターファームになり、放牧を開始した牧場において、どのように変化していったのかを、NZコンサルタントと参加者でディスカッションを行いました。新規就農者も他の地域から多くの方にご参加いただき、充実したセミナーとなりました。本記事では、現地で行われた内容をご紹介いたします。1.開催概要1-1.開催要項開催日時:2024年9月16日開催場所:興部町 松岡牧場参加人数:約30名(酪農家、地元JA職員、普及員、新規就農予定者ほか)講師:キース・ベタリッジ、Rich Field松岡牧場 松岡洋平ゲスト :高原牧場 高原弘雄、フォンテラチャイナ ミーガン・ロバートソン1-2.ディスカッション内容・フリーストール農家が放牧転換して3年間どのような変化が起こったか・参加者からの質疑応答・NZコンサルタントからのアドバイスと総括2.松岡農場の取組・搾乳頭数 約80頭、草地面積100ha・3年前の2021年にプロジェクトに応募・当時は、牧区割りをせずに10町すべてで放牧をしており、草地に残った部分を掃除刈りしてから再度食べさせていた・現在は、牧区を1haごとに区切り、集約放牧を開始して2年目・配合飼料の使用量が減りましたが、乳量はほぼ変わっていない・まだ改善の余地があるため、皆様からのアドバイスを取り入れたい・2022年9月と2023年9月 に同様のディスカッショングループを開催2-1.高原さんから松岡牧場の放牧に対してアドバイス 頻繁に牧場を訪れて観察し、牧区のサイズが大きすぎて放牧圧が適正でなかったため、以下のアドバイスを行いました。・放牧地の外周にはフェンシングワイヤーを使用し、牧区割りにはピッグティルポールとポリワイヤーを使用する。 牧草が少ない時は牧区面積を広げ、牧草が多い時は狭めることで、放牧圧を調整できるシステムにする。・牛の動線を考慮して牧道を作る。初めは簡易的な道を作り、後に業者によって整備する(傾斜や凹凸を均すこと)。 柵にはフェンシングワイヤーを使用し、ゲートをしっかり設ける。・配管設置を考慮した上で、水槽の位置を決定する。3.キースからのアドバイス NZ酪農のノウハウ紹介・NZは通年放牧が可能で、冬場に畜舎飼いをしない。・集約放牧技術を用いて、毎日転牧や季節による牧区面積の変更を行う。・牛が食べる草の量に応じて牧区面積を調整する技術がある。・NZの一般的な酪農規模は、平均450頭搾乳/面積200町。・日本でも集約放牧技術の考え方を取り入れることが可能であり、成果を上げている農家もいる。・放牧により所得を確保できる可能性がある。・得た情報をすぐに実行できるとは限らないが、アドバイザーやコンサルタントの助言を受けることが成功の鍵となる。・乳生産量だけでなく、農家に最大所得を残すことが重要視されている。・松岡さんの例では、餌代が減少し、乳量が維持されている。4.フィールドでの実習・ディスカッション4-1.土壌の違いを見てみよう・ABCの3か所に分かれて観察、参加者どうしでディスカッション・草の根の張りや、ミミズの有無、スコップが刺さりやすいかを確認~キースからのコメント~土壌分析をしなくともこのように土壌を見ることで違いが分かり価値を知ることができる。今回の土壌と比較して次の改善へのステップとしていただけたらと思う。4-2.草地を見てみよう・1haあたりの乾物量は何kgある草地でしょうか・酪農家から見て草の品質はどうか~キースからのコメント~クローバーは栄養価が高く、根についている根粒菌は空気中の窒素を吸着して土に取り込む重要な役割がある。掃除狩りをして草地管理した結果、クローバーが増えていて草地として栄養価が高くなっている印象がある。牧区割に必要なことは、水槽とポリパイプという配管設置である。5.全体を通じて キースからのコメント 今回も多くの方と放牧の今後について、意見を交わすことができました。NZと日本の酪農を比較すると、相違点や類似点が見られます。NZでは通年放牧が可能であり、冬場に畜舎飼いをすることはありません。集約放牧技術を基盤として、毎日転牧するだけでなく、季節によって牧区面積を変更し、ローテーションの日数を調整します。NZの酪農は、牛が食べる草の量に応じて必要な牧区面積を決定する技術が重視されています。NZでは平均450頭搾乳し、200haの面積で管理していますが、この技術は規模に関わらず、日本の酪農でも応用できるものです。放牧によって所得を確保できると考えています。6.次回の開催予定 詳細は、ウェブサイトまたはSNS(Twitter、インスタグラム)などで発信してまいりますので、お待ちください。情報を受け取りたい方は、お手数ですが弊社まで直接お問合せください。
【放牧って本当に飼料代が下がるの?】よくあるご質問や事例のご紹介
円安や燃料代の高騰など、さまざまな影響をうけている日本の酪農・畜産。農家さんの悩みは尽きませんが、その中でも「餌代の高騰」は経営に大きな影響を与えています。様々な工夫や対策が行われていますが、「具体的にどんな取り組みがあるのか?」「本当にえさ代を削減できた事例があるのか?」知られていないことも多くあります。ここでは、放牧酪農を中心に、飼料を取り巻く現状から取り組み事例まで、基礎的なポイントをご紹介します。1.そもそも飼料とは?牛や羊などの家畜が食べるための食べ物を意味します。大きく分けて、粗飼料と濃厚飼料の2種類があります。粗飼料は、 草や草から作られた餌で、生草、サイレージ、乾草などがあります。放牧を行う場合、「放牧草」や「青草」と呼ばれることもあります。繊維質が豊富で消化に時間がかかり、牛の第1胃であるルーメンを鍛えて消化・吸収機能を向上させます。濃厚飼料は、 トウモロコシ、ぬか類、大豆、大豆粕などを混ぜた混合飼料で、炭水化物やタンパク質含量が高く、栄養価も高いです。穀物飼料とも呼ばれ、エネルギー補給のために重要です。2.飼料を取り巻く現状前述の通り、飼料の価格は高騰しています。大きな要因としては、・飼料を作るための原材料(トウモロコシなどの穀物)の高騰・原油やガソリンなどの高騰・国際情勢に伴う円安などの影響 ・・・などがあります。また、日本は濃厚飼料の多くを海外からの輸入に頼っており、国内自給率が低いことが指摘されています。そのため、濃厚飼料をたくさん使っている農家さんほど、外部環境に影響されやすい経営傾向にあるといえます。3.濃厚飼料を減らす手段のひとつ「放牧」高騰しているとはいえ、大量の濃厚飼料をいきなり日本だけですべて賄うのは、簡単ではありません。そこで、もう一つの飼料である「粗飼料」がコスト削減のカギになります。今、牧草など粗飼料を活用する手段として、「放牧」が注目されています。放牧は、家畜を屋外に出して牧草を与えるスタイルです。飼料削減だけでなく、家畜の健康増進にも繋がるので、診療代の削減や労働時間の削減など、多岐にわたるメリットが期待できます。参考商品 パドック放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら パドック放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4.放牧にもやり方がある? 押さえるべきポイント飼料高騰の影響もあり、「放牧を取り入れてみたい」「放牧のやり方を教えてほしい」というご相談が増えています。但し、やり方のポイントを押さえていないと、飼料削減をはじめとするメリットを得られない場合があります。主なポイントをご紹介します。4-1.頭数と草地のバランス たとえば、頭数に対して放牧地面積が広すぎると、草の食べ残しが起きてしまいます。その結果、牛に食べられる旬を逃した草はどんどん生長して、最終的に人が刈り取り掃除しなければならなくなります。また、草の伸び過ぎは、牧草地の草の密度を下げる原因になってしまうため、面積あたりで得られる草の生産量が減ってしまいます。一方で、頭数に対して適正な放牧地面積で放牧した場合、食べ残しは少なく、牧草品種によっては放牧地の草の密度UPにもつながります。4-2.草の品質 牛に食べさせる放牧草の「理想的な高さ」をご存じでしょうか?理想的な放牧草の高さは地上高15-20cmといわれています。地上高が低すぎると、生長のために草がたくさん栄養を蓄えている時期ではあるのですが、牛が食べれる草量が少なくなります。また、草の生長や再生が悪くなってしまいます。地上高が高すぎると、牛が食べれる草量は多いのですが、草は種子をつくるために栄養を使うようになっていきます。結果として、枯死している葉が多く、繊維質も強くなり、消化しにくい草になってしまいます。「15-20cm」というは、栄養価が高い草を効率良く牛に与えられる高さといえます。 ライジングプレートメーター(デジタル式) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4-3.配合飼料の量 乳生産において最も大きなコストが「飼料」といわれており、乳代(ミルクの売上金額)に対して飼料コストがどれだけかかったかを示す「乳飼比」という数値があります。乳飼比の数値が低いほど、収益が高い傾向にあり、良い経営状態といえます。放牧を導入し、栄養価の高い草を食べさせることで飼料コストが下がるので、乳飼比を低くすることができます。ところが、放牧導入しても、放牧せず畜舎内だけで飼育している場合(舎飼い)と乳飼比がほとんど変わらないケースがあります。その場合、放牧のやり方を変えることで経営状態を改善できる可能性があります。4-4.水槽の数 私たち人間も、食事をする際には、水や飲み物と一緒に食事をとりますよね。水がないと、食事が進みづらいという経験はないでしょうか。動物にとっても同じ事がいえます。放牧地に適切な数・大きさの水槽を置くことで、牧草の食い込みが良くなります。(出典:牛の引水環境を改善し肥育期の像隊安定化を目指す|全農 ちくさんクラブ)牧草の食い込みが良くなれば、毎日の乳生産量も増える傾向にあります。また、そもそも牛乳の85%以上は水分でできているので、水を飲むことで乳生産は増える傾向にあります。人によっては、乳生産で最も安い飼料は「水」だと言う方もいらっしゃいます。これは、放牧を取り入れている農家さんだけでなく、舎飼いの農家さんにも言えることです。参考記事:【 放牧 水 】知らずに損してる?放牧地に水槽を設置するメリット、ポイントをご紹介参考商品 家畜用水槽トロフ260リットル ご購入はこちら 角型水槽トロフ130リットル ご購入はこちら その他製品は >>>こちら5.(まとめ)できるところから始めよう!飼料コスト削減の取組 いかがでしたでしょうか?放牧を用いた飼料コスト削減の取り組みは、環境負荷の軽減と生産性向上の両方に貢献する素晴らしい方法です。まずは、小さなステップから始めて、現在の農場の状況や資源を見直し、取り組めることから一歩ずつ始めることが大切です。ファームエイジは、皆さんの農場での放牧導入や飼料コスト削減の取り組みをサポートします。ぜひ一緒に、より持続可能な農業経営を目指していきましょう。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【放牧って本当に飼料代が下がるの?】よくあるご質問や事例のご紹介
円安や燃料代の高騰など、さまざまな影響をうけている日本の酪農・畜産。農家さんの悩みは尽きませんが、その中でも「餌代の高騰」は経営に大きな影響を与えています。様々な工夫や対策が行われていますが、「具体的にどんな取り組みがあるのか?」「本当にえさ代を削減できた事例があるのか?」知られていないことも多くあります。ここでは、放牧酪農を中心に、飼料を取り巻く現状から取り組み事例まで、基礎的なポイントをご紹介します。1.そもそも飼料とは?牛や羊などの家畜が食べるための食べ物を意味します。大きく分けて、粗飼料と濃厚飼料の2種類があります。粗飼料は、 草や草から作られた餌で、生草、サイレージ、乾草などがあります。放牧を行う場合、「放牧草」や「青草」と呼ばれることもあります。繊維質が豊富で消化に時間がかかり、牛の第1胃であるルーメンを鍛えて消化・吸収機能を向上させます。濃厚飼料は、 トウモロコシ、ぬか類、大豆、大豆粕などを混ぜた混合飼料で、炭水化物やタンパク質含量が高く、栄養価も高いです。穀物飼料とも呼ばれ、エネルギー補給のために重要です。2.飼料を取り巻く現状前述の通り、飼料の価格は高騰しています。大きな要因としては、・飼料を作るための原材料(トウモロコシなどの穀物)の高騰・原油やガソリンなどの高騰・国際情勢に伴う円安などの影響 ・・・などがあります。また、日本は濃厚飼料の多くを海外からの輸入に頼っており、国内自給率が低いことが指摘されています。そのため、濃厚飼料をたくさん使っている農家さんほど、外部環境に影響されやすい経営傾向にあるといえます。3.濃厚飼料を減らす手段のひとつ「放牧」高騰しているとはいえ、大量の濃厚飼料をいきなり日本だけですべて賄うのは、簡単ではありません。そこで、もう一つの飼料である「粗飼料」がコスト削減のカギになります。今、牧草など粗飼料を活用する手段として、「放牧」が注目されています。放牧は、家畜を屋外に出して牧草を与えるスタイルです。飼料削減だけでなく、家畜の健康増進にも繋がるので、診療代の削減や労働時間の削減など、多岐にわたるメリットが期待できます。参考商品 パドック放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら パドック放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4.放牧にもやり方がある? 押さえるべきポイント飼料高騰の影響もあり、「放牧を取り入れてみたい」「放牧のやり方を教えてほしい」というご相談が増えています。但し、やり方のポイントを押さえていないと、飼料削減をはじめとするメリットを得られない場合があります。主なポイントをご紹介します。4-1.頭数と草地のバランス たとえば、頭数に対して放牧地面積が広すぎると、草の食べ残しが起きてしまいます。その結果、牛に食べられる旬を逃した草はどんどん生長して、最終的に人が刈り取り掃除しなければならなくなります。また、草の伸び過ぎは、牧草地の草の密度を下げる原因になってしまうため、面積あたりで得られる草の生産量が減ってしまいます。一方で、頭数に対して適正な放牧地面積で放牧した場合、食べ残しは少なく、牧草品種によっては放牧地の草の密度UPにもつながります。4-2.草の品質 牛に食べさせる放牧草の「理想的な高さ」をご存じでしょうか?理想的な放牧草の高さは地上高15-20cmといわれています。地上高が低すぎると、生長のために草がたくさん栄養を蓄えている時期ではあるのですが、牛が食べれる草量が少なくなります。また、草の生長や再生が悪くなってしまいます。地上高が高すぎると、牛が食べれる草量は多いのですが、草は種子をつくるために栄養を使うようになっていきます。結果として、枯死している葉が多く、繊維質も強くなり、消化しにくい草になってしまいます。「15-20cm」というは、栄養価が高い草を効率良く牛に与えられる高さといえます。 ライジングプレートメーター(デジタル式) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら4-3.配合飼料の量 乳生産において最も大きなコストが「飼料」といわれており、乳代(ミルクの売上金額)に対して飼料コストがどれだけかかったかを示す「乳飼比」という数値があります。乳飼比の数値が低いほど、収益が高い傾向にあり、良い経営状態といえます。放牧を導入し、栄養価の高い草を食べさせることで飼料コストが下がるので、乳飼比を低くすることができます。ところが、放牧導入しても、放牧せず畜舎内だけで飼育している場合(舎飼い)と乳飼比がほとんど変わらないケースがあります。その場合、放牧のやり方を変えることで経営状態を改善できる可能性があります。4-4.水槽の数 私たち人間も、食事をする際には、水や飲み物と一緒に食事をとりますよね。水がないと、食事が進みづらいという経験はないでしょうか。動物にとっても同じ事がいえます。放牧地に適切な数・大きさの水槽を置くことで、牧草の食い込みが良くなります。(出典:牛の引水環境を改善し肥育期の像隊安定化を目指す|全農 ちくさんクラブ)牧草の食い込みが良くなれば、毎日の乳生産量も増える傾向にあります。また、そもそも牛乳の85%以上は水分でできているので、水を飲むことで乳生産は増える傾向にあります。人によっては、乳生産で最も安い飼料は「水」だと言う方もいらっしゃいます。これは、放牧を取り入れている農家さんだけでなく、舎飼いの農家さんにも言えることです。参考記事:【 放牧 水 】知らずに損してる?放牧地に水槽を設置するメリット、ポイントをご紹介参考商品 家畜用水槽トロフ260リットル ご購入はこちら 角型水槽トロフ130リットル ご購入はこちら その他製品は >>>こちら5.(まとめ)できるところから始めよう!飼料コスト削減の取組 いかがでしたでしょうか?放牧を用いた飼料コスト削減の取り組みは、環境負荷の軽減と生産性向上の両方に貢献する素晴らしい方法です。まずは、小さなステップから始めて、現在の農場の状況や資源を見直し、取り組めることから一歩ずつ始めることが大切です。ファームエイジは、皆さんの農場での放牧導入や飼料コスト削減の取り組みをサポートします。ぜひ一緒に、より持続可能な農業経営を目指していきましょう。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【放牧酪農 コラム】キース・ベタリッジのNZ酪農最新NEWS_Vol,02_数字を知ることのメリット
ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトで、コンサルタントとしてアドバイスを行っている「キースベタリッジ氏」による「ニュージーランド酪農最新NEWS」の第二回目の記事です。第二回目は、「数字を知ることのメリット」と題して、ニュージーランド酪農の最新情報をお届けいたします。【バックナンバー】・vol01_キース・ベタリッジのNZ酪農最新NEWS_Vol,01_あなたの農業ビジネスと環境1.農業においてもデータ活用が大切 もし、あなたが 小売金物店を経営していれば、店内にある在庫と数量を把握したり、1~2ヶ月先の計画を立てて仕入れを行ったりして、自分の店が利益を上げているのか、それとも損失を出しているのか(このまま続けていくことが可能なのか)を把握することでしょう。農業も同じです。例えば、飼料の予算を立てるには、飼料コンサルタントを、繁殖方針を決定するには家畜コンサルタントを、病気を治すには獣医師を、その年に必要な肥料を決めるには土壌コンサルタントを、ビジネスモデルが成り立つかどうかを確認するには銀行に相談するでしょう。以前、3日間ニュージーランド(以下NZ)を訪れた日本人の農業職員は、「NZの農業はとても簡単で、酪農家がゲートを開けて牛が草を食べ、牛が中に入ってきて搾乳する」と報告されましたが、そんなことはありません。NZの優秀な酪農家は、正しい決断を下すために、適切なデータが必要だと強調するでしょう。酪農家にとってどのような方針で酪農を行うかは重要です。しかし、草地農業は、さまざまなデータを持つことで、週単位、あるいは日単位の経営規模で管理します。データとは、乳量、牧草の成長率、家畜の成長率、世界の乳製品価格の変動などのことです。2.北海道の酪農家に必要なもの2-1.牧草管理について 酪農家は毎年、生育時期や土壌検査で必要な肥料を把握し、プレートメーターで牧草量と成長速度を測定します。プレートメーターの数値が変動するのは、各パドックで牛が食べたりサイレージにしたりする牧草の量と、牧草の成長の速さ(80kg DM/haまたは120kg DM/ha/日)を示します。それらを基に、牧草の品質が高く維持されるように、牛が農場内を移動する放牧ローテーションの長さを決める必要があります。たとえば、生育が非常に早い春であれば、ローテーションは14日間になるかもしれませんが、生育速度が遅い夏であれば、ローテーションは24日になるかもしれません。ローテーションが遅いほど牧草の生育期間が長くなり、結果的に牧草の量が多くなります。生育速度を頻繁に測定することで、酪農家は2週間後にどれだけの牧草が利用可能か、あるいは余っているかを予測することができます。余るようであれば、1~2パドックを放牧ローテーションから外し、さらに10~14日間生育させてからサイレージ用に刈り取ります。 私が北海道で目にする牧草サイレージのほとんどは、2~3ヶ月間生育し、緑の葉がなく、種頭がたくさんあるため、非常に品質が低いです。なんという機会損失でしょうか!牧草の量が多いときにサイレージを刈るのではなく、品質が高いときに刈るべきです。そうすれば、緑葉を中心としたマメ科の植物がたくさん生え、種子はほぼなくなります。さらに、農家はサイレージの一部を粗飼料分析によるTDNテストすることをお勧めします。TDNは55~60%ではなく、75~85%であるべきです。北海道の非常に優れた放牧酪農家は、この高品質を確保するために年に3回、あるいは4回刈り取ります。牛はこの品質を好み、農家は余剰サイレージをより高い価格で売ることができるはずです。NZではそうしています!2-2.牧草の種類牧草の種類は重要ですが、管理が適切でなければ効果はありません。牧草の質を30%上げるには、白クローバーと赤クローバーを牧草の15~25%で混ぜるとよいでしょう。しかし重要なのは、葉が緑色で種子がほとんど見られないうちに放牧することです。この牧草のTDNは60%ではなく80%であるべきです。適切な管理ができたら、収穫後に播種する牧草の種類を考えましょう。ただし、良い牧草地には適切な量の肥料や排水が必要であることを忘れないでください。2-3.動物の成長率 NZと北海道の酪農家は、若い牛の成長目標を設定する必要があります。目標は、この時期の牛の体重が成牛の80%になることです。なぜなら、体重の少ない牛は、正しく成長した牛に比べて、生涯の乳量が減少する可能性が高いからです。NZでは体重計で体重を測定するのが一般的ですが、胴回りを測定しても構いません。日本で若い牛を育成するうえでは、高水準の補助飼料の給与と、牛の搾乳期間が1頭あたり2.4産と短いことは大きなコストですが、改善方法はいくつかあります。・牛のボディコンディションを見直し、受胎率を向上させる 泌乳ストレス(生産量)を減らすことで、牛のボディコンディションを向上させることができます。受胎率が上がれば、獣医の費用が下がり、牛のストレスが減り、利益が増えます。・補助飼料の給与量を減らし、牧草の摂取量を増やすことで、牛の負担を減らす 屋外の環境は非常に好ましく(蹄へのダメージが少なく、乳房炎も少ない)、やがて牛は生涯に3~4回の分娩を行うようになり、代替牛の必要頭数が減るかもしれません。これがあなたのビジネスモデルではないでしょうか?多くの成功している放牧酪農家は、北海道でこのことを実証しています。彼らのサクセスストーリーを真似してみてはどうでしょうか?ファームシステムが持続可能になるよう、今こそ改革を始める時なのです。原文:キース・ベターリッジ翻訳:ファームエイジ株式会社 高田
【放牧酪農 コラム】キース・ベタリッジのNZ酪農最新NEWS_Vol,02_数字を知ることのメリット
ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトで、コンサルタントとしてアドバイスを行っている「キースベタリッジ氏」による「ニュージーランド酪農最新NEWS」の第二回目の記事です。第二回目は、「数字を知ることのメリット」と題して、ニュージーランド酪農の最新情報をお届けいたします。【バックナンバー】・vol01_キース・ベタリッジのNZ酪農最新NEWS_Vol,01_あなたの農業ビジネスと環境1.農業においてもデータ活用が大切 もし、あなたが 小売金物店を経営していれば、店内にある在庫と数量を把握したり、1~2ヶ月先の計画を立てて仕入れを行ったりして、自分の店が利益を上げているのか、それとも損失を出しているのか(このまま続けていくことが可能なのか)を把握することでしょう。農業も同じです。例えば、飼料の予算を立てるには、飼料コンサルタントを、繁殖方針を決定するには家畜コンサルタントを、病気を治すには獣医師を、その年に必要な肥料を決めるには土壌コンサルタントを、ビジネスモデルが成り立つかどうかを確認するには銀行に相談するでしょう。以前、3日間ニュージーランド(以下NZ)を訪れた日本人の農業職員は、「NZの農業はとても簡単で、酪農家がゲートを開けて牛が草を食べ、牛が中に入ってきて搾乳する」と報告されましたが、そんなことはありません。NZの優秀な酪農家は、正しい決断を下すために、適切なデータが必要だと強調するでしょう。酪農家にとってどのような方針で酪農を行うかは重要です。しかし、草地農業は、さまざまなデータを持つことで、週単位、あるいは日単位の経営規模で管理します。データとは、乳量、牧草の成長率、家畜の成長率、世界の乳製品価格の変動などのことです。2.北海道の酪農家に必要なもの2-1.牧草管理について 酪農家は毎年、生育時期や土壌検査で必要な肥料を把握し、プレートメーターで牧草量と成長速度を測定します。プレートメーターの数値が変動するのは、各パドックで牛が食べたりサイレージにしたりする牧草の量と、牧草の成長の速さ(80kg DM/haまたは120kg DM/ha/日)を示します。それらを基に、牧草の品質が高く維持されるように、牛が農場内を移動する放牧ローテーションの長さを決める必要があります。たとえば、生育が非常に早い春であれば、ローテーションは14日間になるかもしれませんが、生育速度が遅い夏であれば、ローテーションは24日になるかもしれません。ローテーションが遅いほど牧草の生育期間が長くなり、結果的に牧草の量が多くなります。生育速度を頻繁に測定することで、酪農家は2週間後にどれだけの牧草が利用可能か、あるいは余っているかを予測することができます。余るようであれば、1~2パドックを放牧ローテーションから外し、さらに10~14日間生育させてからサイレージ用に刈り取ります。 私が北海道で目にする牧草サイレージのほとんどは、2~3ヶ月間生育し、緑の葉がなく、種頭がたくさんあるため、非常に品質が低いです。なんという機会損失でしょうか!牧草の量が多いときにサイレージを刈るのではなく、品質が高いときに刈るべきです。そうすれば、緑葉を中心としたマメ科の植物がたくさん生え、種子はほぼなくなります。さらに、農家はサイレージの一部を粗飼料分析によるTDNテストすることをお勧めします。TDNは55~60%ではなく、75~85%であるべきです。北海道の非常に優れた放牧酪農家は、この高品質を確保するために年に3回、あるいは4回刈り取ります。牛はこの品質を好み、農家は余剰サイレージをより高い価格で売ることができるはずです。NZではそうしています!2-2.牧草の種類牧草の種類は重要ですが、管理が適切でなければ効果はありません。牧草の質を30%上げるには、白クローバーと赤クローバーを牧草の15~25%で混ぜるとよいでしょう。しかし重要なのは、葉が緑色で種子がほとんど見られないうちに放牧することです。この牧草のTDNは60%ではなく80%であるべきです。適切な管理ができたら、収穫後に播種する牧草の種類を考えましょう。ただし、良い牧草地には適切な量の肥料や排水が必要であることを忘れないでください。2-3.動物の成長率 NZと北海道の酪農家は、若い牛の成長目標を設定する必要があります。目標は、この時期の牛の体重が成牛の80%になることです。なぜなら、体重の少ない牛は、正しく成長した牛に比べて、生涯の乳量が減少する可能性が高いからです。NZでは体重計で体重を測定するのが一般的ですが、胴回りを測定しても構いません。日本で若い牛を育成するうえでは、高水準の補助飼料の給与と、牛の搾乳期間が1頭あたり2.4産と短いことは大きなコストですが、改善方法はいくつかあります。・牛のボディコンディションを見直し、受胎率を向上させる 泌乳ストレス(生産量)を減らすことで、牛のボディコンディションを向上させることができます。受胎率が上がれば、獣医の費用が下がり、牛のストレスが減り、利益が増えます。・補助飼料の給与量を減らし、牧草の摂取量を増やすことで、牛の負担を減らす 屋外の環境は非常に好ましく(蹄へのダメージが少なく、乳房炎も少ない)、やがて牛は生涯に3~4回の分娩を行うようになり、代替牛の必要頭数が減るかもしれません。これがあなたのビジネスモデルではないでしょうか?多くの成功している放牧酪農家は、北海道でこのことを実証しています。彼らのサクセスストーリーを真似してみてはどうでしょうか?ファームシステムが持続可能になるよう、今こそ改革を始める時なのです。原文:キース・ベターリッジ翻訳:ファームエイジ株式会社 高田
【放牧酪農 コラム】キース・ベタリッジのNZ酪農最新NEWS_Vol,01_あなたの農業ビジネ...
ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトで、コンサルタントとしてアドバイスを行っている「キースベタリッジ氏」による「ニュージーランド酪農最新NEWS」を開始いたします。第一回目は、「あなたの農業ビジネスと環境」と題して、ニュージーランド酪農の最新情報をお届けいたします。1.ニュージーランド酪農家の使命と環境意識ニュージーランド(NZ)の酪農家が掲げるミッション・ステートメントを作成したことがありますか?私たちの使命は、健康でよく育った家畜から高品質な乳製品を生産することです。動物と環境への配慮は、私たちの特権であり、大きな責任です。[https://www.stewartdairylands.nzで写真をご覧ください。]ニュージーランドの多くの酪農家は、牧場が清潔で整頓されていることに満足しています。彼らは、自分たちの経営が環境に与える影響を最小限に抑え、健全な環境を保つことを強く意識しています。すでに、水質汚染に関する厳しい規制があり、特に硝酸性窒素と特定の有害微生物に対して厳しいものです。温室効果ガス(GHG)の排出を制限するため、酪農家はもはや飼養密度(牛/ヘクタール)を上げたり、排水を未処理のまま水路に流したりすることはできません。すべての河川の両岸に2〜3mのマージン(水辺帯)をフェンスを設置し、牛が水に入らないようにし、河川への肥料の流入を最小限に抑える必要があります。2.農場環境計画戦略の実施と規制酪農家は、地元や中央政府機関と協力して、2025年に完全実施される農場環境計画戦略を策定しました。この計画には、各農場の環境状態が記載され、「泳げる」水質と河川の高い生態学的健全性を確保するための農場管理に対処するための緩和戦略が列挙されています。農家はこれらの慣行を実施し、その計画に影響を与える可能性のある農場の状況や慣行の変更を通知しなければなりません。裁判所は、法律を破った農家に対して非常に多額の罰金を科します。世界的に見て、高品質の牧草は家畜にとって最も安価な飼料です。日本の農家はここで利益、家畜福祉、人間福祉を大きく向上させることができます。酪農家は最大限の利益(最大限のミルクではなく)を目指しており、投入コスト(濃厚飼料や肥料など)の削減も利益率の維持に役立ちます。肥料の窒素は牧草の成長を促進し、飼養密度を高くすることができます。しかし、1ヘクタールあたりの牛の頭数が増えると、牛の尿によって土壌の硝酸態窒素濃度が上昇します。この汚染物質は、放牧頭数を減らすことで最も簡単にコントロールできます。土壌と牧草地を検査し、家畜の飼料需要と牧草地の成長率を測定することで、酪農家は環境への栄養損失を最小限に抑えることができます。3.利益と環境の両立:酪農家の戦略日本の酪農家にとって良い戦略のひとつは、1頭の牛の産次数を増やすことです。これにより、牛の生産寿命が短いため、毎年多くの牛を入れ替えるための諸経費を削減することができます。牛1頭あたりの泌乳回数を平均2.4産から4〜5産に増やすと、代替の飼育頭数が少なくて済むため、牧場の環境への影響を減らしながら利益を増やすことができます。NZの搾乳パーラーの排水は大きな池に集められ、土壌が湿っていなければ毎日牧草地に散布されます。酪農家は、通常土壌が湿りすぎて排水を散布できない冬の間、90日間分の排水を貯蔵しておかなければなりません。このNZの排水は日本の農場排水よりもはるかに希釈されているため、NZの酪農家は排水を散布してから1週間以内に放牧することができます。一般的に、放牧やサイレージ作りに使用するパドックに関係なく、農場面積の20〜25%が排水散布に使用されます。このようなパドックでは、他の農場のパドックよりも肥料コストが少なくなり、利益が増加します。5.環境管理の奨励と農業環境トラスト活動より良い環境管理を奨励するため、NZ農業環境トラスト(NZ Farm Environment Trust)は毎年、最も優れた農法を実践している農家を表彰するイベントを開催しています。全国優勝者には多額の賞金が贈られます。各地域の優勝者の農場では、公開フィールド・デーを開催し、すべての農家に農場の環境管理を奨励します。6.土壌検査と栄養管理の重要性定期的な土壌検査は、夏場の植物の生育に必要な栄養素が制限されていないことを確認するだけでなく、河川を汚染する過剰な栄養素がないことを確認するためにも非常に重要です。北海道の農場で指摘されている問題のひとつに、放牧された牧草地には肥料や排水さえも必要ないと考えている農家がいるが、これは間違いです。良質な牧草は牛に与えることができる最も安価な飼料ですが、植物が必要とする適切な肥料を与えることが重要です。7.有機農業の挑戦と持続可能性:農家の視点有機農業は小規模ながら農家の支持を集めています。有機農業の復活は、除草剤、殺虫剤、動物薬を使わずに栽培された食品を提供することによるものです。マイナス面としては、農場で栽培できる飼料が少なくなるため、農場の飼養率を下げなければならないことです。雑草はヤギで管理できますが、いわゆる「雑草」と呼ばれるものの多くは、実際には嗜好性が高く栄養価も高いです。例えば、雑草のオオバコはルーメン内のメタン生成を抑える一方で、搾乳牛には非常に栄養価の高い餌となります。有機農家はまた、自分たちのシステムは伝統的な農業よりも持続可能だと主張しています。NZの有機農業規制は日本よりも厳しいです。8.河岸の植栽と環境保護:北海道の現状と課題河岸の植栽は、河川の汚染を減らし、野生動物の生息地を提供するための重要な場所ですが、北海道のほとんどの酪農場は自然林によく覆われており、屋外で放牧している牛はほとんどいないため、現時点では河岸システムを確立する必要性はほとんどありません。NZの規制当局にとって、飼養頭数は温室効果ガスを削減するための最大の目標です。現在、ほとんどの農場で飼養率の上限が設定されており、多くの場合、過去の飼養率よりも低く設定されています。これにより、メタンとCO2の排出量/haが削減され、乳量も減少します。9.飼養率規制と温室効果ガス削減:NZの取り組み低い飼養率を補うために、酪農家は農場管理を最適化し(日本では夏期放牧と舎飼がある)、繁殖プログラムを通じて1頭からの生産量を最大化しなければなりません。確かに、配合飼料によるTDN給与という形のサプリメントは乳生産にとってより効率的かもしれませんが、輸入飼料に関連する栽培、収穫、乾燥、保管、道路輸送、輸送、飼料の保管、糞尿の収集と分配にかかるエネルギーと温室効果ガスのコストを考慮する必要があります。10.冬期の畜舎管理と利益:持続可能な農業システムの可能性冬期の畜舎管理は家畜やスタッフのストレスを軽減すると言われていますが、通年放牧されている清水町の出田さんの牧場は北海道の酪農家の平均利益の3倍以上の利益を上げています。冬は補助飼料を与えなければなりませんが、人件費は非常に低いです。私にとって、これは非常に持続可能な農業システムであり、もっと多くの北海道の酪農家が利用できるものだと感じています。原文:キース・ベターリッジ翻訳:ファームエイジ株式会社 高田
【放牧酪農 コラム】キース・ベタリッジのNZ酪農最新NEWS_Vol,01_あなたの農業ビジネ...
ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトで、コンサルタントとしてアドバイスを行っている「キースベタリッジ氏」による「ニュージーランド酪農最新NEWS」を開始いたします。第一回目は、「あなたの農業ビジネスと環境」と題して、ニュージーランド酪農の最新情報をお届けいたします。1.ニュージーランド酪農家の使命と環境意識ニュージーランド(NZ)の酪農家が掲げるミッション・ステートメントを作成したことがありますか?私たちの使命は、健康でよく育った家畜から高品質な乳製品を生産することです。動物と環境への配慮は、私たちの特権であり、大きな責任です。[https://www.stewartdairylands.nzで写真をご覧ください。]ニュージーランドの多くの酪農家は、牧場が清潔で整頓されていることに満足しています。彼らは、自分たちの経営が環境に与える影響を最小限に抑え、健全な環境を保つことを強く意識しています。すでに、水質汚染に関する厳しい規制があり、特に硝酸性窒素と特定の有害微生物に対して厳しいものです。温室効果ガス(GHG)の排出を制限するため、酪農家はもはや飼養密度(牛/ヘクタール)を上げたり、排水を未処理のまま水路に流したりすることはできません。すべての河川の両岸に2〜3mのマージン(水辺帯)をフェンスを設置し、牛が水に入らないようにし、河川への肥料の流入を最小限に抑える必要があります。2.農場環境計画戦略の実施と規制酪農家は、地元や中央政府機関と協力して、2025年に完全実施される農場環境計画戦略を策定しました。この計画には、各農場の環境状態が記載され、「泳げる」水質と河川の高い生態学的健全性を確保するための農場管理に対処するための緩和戦略が列挙されています。農家はこれらの慣行を実施し、その計画に影響を与える可能性のある農場の状況や慣行の変更を通知しなければなりません。裁判所は、法律を破った農家に対して非常に多額の罰金を科します。世界的に見て、高品質の牧草は家畜にとって最も安価な飼料です。日本の農家はここで利益、家畜福祉、人間福祉を大きく向上させることができます。酪農家は最大限の利益(最大限のミルクではなく)を目指しており、投入コスト(濃厚飼料や肥料など)の削減も利益率の維持に役立ちます。肥料の窒素は牧草の成長を促進し、飼養密度を高くすることができます。しかし、1ヘクタールあたりの牛の頭数が増えると、牛の尿によって土壌の硝酸態窒素濃度が上昇します。この汚染物質は、放牧頭数を減らすことで最も簡単にコントロールできます。土壌と牧草地を検査し、家畜の飼料需要と牧草地の成長率を測定することで、酪農家は環境への栄養損失を最小限に抑えることができます。3.利益と環境の両立:酪農家の戦略日本の酪農家にとって良い戦略のひとつは、1頭の牛の産次数を増やすことです。これにより、牛の生産寿命が短いため、毎年多くの牛を入れ替えるための諸経費を削減することができます。牛1頭あたりの泌乳回数を平均2.4産から4〜5産に増やすと、代替の飼育頭数が少なくて済むため、牧場の環境への影響を減らしながら利益を増やすことができます。NZの搾乳パーラーの排水は大きな池に集められ、土壌が湿っていなければ毎日牧草地に散布されます。酪農家は、通常土壌が湿りすぎて排水を散布できない冬の間、90日間分の排水を貯蔵しておかなければなりません。このNZの排水は日本の農場排水よりもはるかに希釈されているため、NZの酪農家は排水を散布してから1週間以内に放牧することができます。一般的に、放牧やサイレージ作りに使用するパドックに関係なく、農場面積の20〜25%が排水散布に使用されます。このようなパドックでは、他の農場のパドックよりも肥料コストが少なくなり、利益が増加します。5.環境管理の奨励と農業環境トラスト活動より良い環境管理を奨励するため、NZ農業環境トラスト(NZ Farm Environment Trust)は毎年、最も優れた農法を実践している農家を表彰するイベントを開催しています。全国優勝者には多額の賞金が贈られます。各地域の優勝者の農場では、公開フィールド・デーを開催し、すべての農家に農場の環境管理を奨励します。6.土壌検査と栄養管理の重要性定期的な土壌検査は、夏場の植物の生育に必要な栄養素が制限されていないことを確認するだけでなく、河川を汚染する過剰な栄養素がないことを確認するためにも非常に重要です。北海道の農場で指摘されている問題のひとつに、放牧された牧草地には肥料や排水さえも必要ないと考えている農家がいるが、これは間違いです。良質な牧草は牛に与えることができる最も安価な飼料ですが、植物が必要とする適切な肥料を与えることが重要です。7.有機農業の挑戦と持続可能性:農家の視点有機農業は小規模ながら農家の支持を集めています。有機農業の復活は、除草剤、殺虫剤、動物薬を使わずに栽培された食品を提供することによるものです。マイナス面としては、農場で栽培できる飼料が少なくなるため、農場の飼養率を下げなければならないことです。雑草はヤギで管理できますが、いわゆる「雑草」と呼ばれるものの多くは、実際には嗜好性が高く栄養価も高いです。例えば、雑草のオオバコはルーメン内のメタン生成を抑える一方で、搾乳牛には非常に栄養価の高い餌となります。有機農家はまた、自分たちのシステムは伝統的な農業よりも持続可能だと主張しています。NZの有機農業規制は日本よりも厳しいです。8.河岸の植栽と環境保護:北海道の現状と課題河岸の植栽は、河川の汚染を減らし、野生動物の生息地を提供するための重要な場所ですが、北海道のほとんどの酪農場は自然林によく覆われており、屋外で放牧している牛はほとんどいないため、現時点では河岸システムを確立する必要性はほとんどありません。NZの規制当局にとって、飼養頭数は温室効果ガスを削減するための最大の目標です。現在、ほとんどの農場で飼養率の上限が設定されており、多くの場合、過去の飼養率よりも低く設定されています。これにより、メタンとCO2の排出量/haが削減され、乳量も減少します。9.飼養率規制と温室効果ガス削減:NZの取り組み低い飼養率を補うために、酪農家は農場管理を最適化し(日本では夏期放牧と舎飼がある)、繁殖プログラムを通じて1頭からの生産量を最大化しなければなりません。確かに、配合飼料によるTDN給与という形のサプリメントは乳生産にとってより効率的かもしれませんが、輸入飼料に関連する栽培、収穫、乾燥、保管、道路輸送、輸送、飼料の保管、糞尿の収集と分配にかかるエネルギーと温室効果ガスのコストを考慮する必要があります。10.冬期の畜舎管理と利益:持続可能な農業システムの可能性冬期の畜舎管理は家畜やスタッフのストレスを軽減すると言われていますが、通年放牧されている清水町の出田さんの牧場は北海道の酪農家の平均利益の3倍以上の利益を上げています。冬は補助飼料を与えなければなりませんが、人件費は非常に低いです。私にとって、これは非常に持続可能な農業システムであり、もっと多くの北海道の酪農家が利用できるものだと感じています。原文:キース・ベターリッジ翻訳:ファームエイジ株式会社 高田
【ぬかるみ 対策】施工方法は?必要な道具は?「牧道マット」で水はけの悪い土地の泥濘化対策をしよう
農地においてぬかるんだ土地は、作物の生育だけでなく、さまざまな影響が出ます。ここでは・そもそもぬかるみが発生する原因は?・ぬかるみを改善する方法は?・牧道マットのよくあるご質問について、ご紹介いたします。1.なぜ”ぬかるみ”が発生する?そもそも、なぜ「ぬかるみが発生する(泥濘化する)」のでしょうか?主な原因は以下の通りです。1-1.排水性が悪い土質例えば、粘土質な土は、排水性が悪く、水がたまりやすい性質があります。このような土質の場合、どうしてもぬかるみが発生しやすくなってしまいます。一方で、保水性・保肥性に優れています。1-2.水がたまりやすい箇所がある土地がデコボコしていたり、車が通った轍は多く残っていないでしょうか?そのような箇所が多いと、水が溜まり、ぬかるみやすくなってしまいます。1-3.土地の高さが低い水は高いところから低いところに流れるため、低い土地は水がたまり、ぬかるみやすくなります。裏を返せば、うまく勾配(傾き)をつけてあげることで、ある程度改善される可能性もあります。2.対策方法対策を行わなければ、重機がスタックして作業効率が低下したり、作業員の安全性を脅かします。家畜を飼養している場合は、蹄や体が汚れて病気の原因に繋がってしまいます。対策方法としては、暗渠(あんきょ)や明渠(めいきょ)を作るなど、排水性をよくする土地改良ができるのがベストですが、高額になるケースが多いです。ここでは、できるだけ低コスト・自力施工ができる手段として、牧道マットの事例をご紹介します。3.牧道マットについて・自力施工ができる高密度ポリエチレンのマス目に火山レキなどの骨材を充填・転圧することで、骨材の流出や沈下を抑制し、地表を安定させます。・低コスト暗渠や排水工事などと比較して、低コストで設置可能です。・高耐久骨材の中にしっかりと埋めてしまえば、10tトラックが走っても問題ありません。一方で、時間がたつと、充填した骨材が削られ、地面からマットが露出してくることがあります。その場合は、マットの破損を防ぐために骨材を再充填するなど、部分的な補修が必要になります。4.導入実績:弊社デモファーム約50mの牧道をおよそ2日間かけて施工しました。骨材は火山レキを使用しています。動画は当時の施工風景のものです。(参考記事:【牧場のぬかるみ対策】牧道の施工方法・費用は?骨材は?基礎知識を知ろう)2020年に設置して今年で4年目を迎えますが、ぬかるみは大幅に改善されました。雪解け直後や大雨が降った後は多少水溜まりが発生するものの、以前は機械が入るだけで簡単にぬかるみが発生しましたが、現在はほとんど発生しません。ピンポイントのぬかるみ対策はトロフマット(別商品)がオススメです。マットをつなぎ合わせて、ピンポイントのぬかるみ対策に利用します。 牧道マット(ペグセット) ご購入はこちら トロフマット(土間材) ご購入はこちら 5.商品に関するよくある質問Q1:どんな環境にオススメですか?A1:土地の「使い方から泥濘化しやすい場所」には、とても有効です。例えば、土地の土質として水はけは良いが、放牧地の水槽周辺に牛が集まるので泥濘化しやすい といったケースです。泥濘化が酷い場合や、土質の影響で泥濘化している場合は、牧道マットだけでは解決が難しいこともあります。そのような場合は、牧道マット以外にも暗渠を入れるなど、排水対策が必要です。Q2:ペグはずっと埋めておいた方が良いですか?A2:ペグはあくまでマス目を広げるために仮で固定するため、骨材を充填して転圧した後は抜いても問題ありません。牧道マットを複数枚使用される方は、ペグを抜いて保管しておけば、設置する際に何度も使いまわすことができます。Q3:透水シートは必要ですか?A3:海砂や火山灰などの細かい粒子の骨材を使用する場合は、使用をオススメしますが、それ以外の骨材を使用する場合でも、長期的なメンテナンスを軽減する効果があります。透水シート自体は、使い捨てマスクなどと同じ「不織布」でできています。牧道マットの下に透水シートを敷くことで、水分は地中に流れていき、土が流れづらくなります。6.施工に関するよくある質問Q1:できればコストを抑えるために、その土地で取れた土を使いたいけどOK?A1:水はけの良い骨材を使いましょう。もし、その土地の土が泥炭や粘土のように水はけが悪ければ、それは骨材として不向きなものです。Q2:骨材選びのポイントは?A2:「誰が通るのか」がポイントです。例えば、家畜などの動物がその場所を歩くのであれば、蹄を傷つけないよう角がなく、丸みを帯びている土や砂がおすすめです(例:例:海砂、川砂、火山灰、火山レキなど)トラックや人が通る場合は、上記のような配慮は不要ですので、水はけが良ければ、基本的に何でもOKです(例:砕石など)Q3:整地は必要ですか?A3:必要です。平らに整地してから牧道マットを敷かないと、骨材を充填した際に牧道マットの破損につながる可能性もあります。また、すでに泥濘化している場所に設置する場合、ぬかるんでいる土は全て取り除いた上で設置してください。Q4:転圧はトラクターでやっても良いですか?A4:できれば、専用の転圧気を使うことがオススメです。トラクターでも転圧はある程度できますが、圧が弱く、何回も根気よく転圧かけないといけません。特に、牛が歩くことを想定する場合は転圧は重要です。体重500㎏以上の体を小さな蹄4つで支えている牛のほうが面積あたりの圧力が強いからです。6.まとめいかがでしたでしょうか? 豊富な知識と幅広い設置事例をもとに、最適なプランをご提案いたします。(お見積は無料です)ご要望に応じて、オンライン上でのお打合せや、現地を訪れてのご相談も可能ですので、まずはお問合せください。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【ぬかるみ 対策】施工方法は?必要な道具は?「牧道マット」で水はけの悪い土地の泥濘化対策をしよう
農地においてぬかるんだ土地は、作物の生育だけでなく、さまざまな影響が出ます。ここでは・そもそもぬかるみが発生する原因は?・ぬかるみを改善する方法は?・牧道マットのよくあるご質問について、ご紹介いたします。1.なぜ”ぬかるみ”が発生する?そもそも、なぜ「ぬかるみが発生する(泥濘化する)」のでしょうか?主な原因は以下の通りです。1-1.排水性が悪い土質例えば、粘土質な土は、排水性が悪く、水がたまりやすい性質があります。このような土質の場合、どうしてもぬかるみが発生しやすくなってしまいます。一方で、保水性・保肥性に優れています。1-2.水がたまりやすい箇所がある土地がデコボコしていたり、車が通った轍は多く残っていないでしょうか?そのような箇所が多いと、水が溜まり、ぬかるみやすくなってしまいます。1-3.土地の高さが低い水は高いところから低いところに流れるため、低い土地は水がたまり、ぬかるみやすくなります。裏を返せば、うまく勾配(傾き)をつけてあげることで、ある程度改善される可能性もあります。2.対策方法対策を行わなければ、重機がスタックして作業効率が低下したり、作業員の安全性を脅かします。家畜を飼養している場合は、蹄や体が汚れて病気の原因に繋がってしまいます。対策方法としては、暗渠(あんきょ)や明渠(めいきょ)を作るなど、排水性をよくする土地改良ができるのがベストですが、高額になるケースが多いです。ここでは、できるだけ低コスト・自力施工ができる手段として、牧道マットの事例をご紹介します。3.牧道マットについて・自力施工ができる高密度ポリエチレンのマス目に火山レキなどの骨材を充填・転圧することで、骨材の流出や沈下を抑制し、地表を安定させます。・低コスト暗渠や排水工事などと比較して、低コストで設置可能です。・高耐久骨材の中にしっかりと埋めてしまえば、10tトラックが走っても問題ありません。一方で、時間がたつと、充填した骨材が削られ、地面からマットが露出してくることがあります。その場合は、マットの破損を防ぐために骨材を再充填するなど、部分的な補修が必要になります。4.導入実績:弊社デモファーム約50mの牧道をおよそ2日間かけて施工しました。骨材は火山レキを使用しています。動画は当時の施工風景のものです。(参考記事:【牧場のぬかるみ対策】牧道の施工方法・費用は?骨材は?基礎知識を知ろう)2020年に設置して今年で4年目を迎えますが、ぬかるみは大幅に改善されました。雪解け直後や大雨が降った後は多少水溜まりが発生するものの、以前は機械が入るだけで簡単にぬかるみが発生しましたが、現在はほとんど発生しません。ピンポイントのぬかるみ対策はトロフマット(別商品)がオススメです。マットをつなぎ合わせて、ピンポイントのぬかるみ対策に利用します。 牧道マット(ペグセット) ご購入はこちら トロフマット(土間材) ご購入はこちら 5.商品に関するよくある質問Q1:どんな環境にオススメですか?A1:土地の「使い方から泥濘化しやすい場所」には、とても有効です。例えば、土地の土質として水はけは良いが、放牧地の水槽周辺に牛が集まるので泥濘化しやすい といったケースです。泥濘化が酷い場合や、土質の影響で泥濘化している場合は、牧道マットだけでは解決が難しいこともあります。そのような場合は、牧道マット以外にも暗渠を入れるなど、排水対策が必要です。Q2:ペグはずっと埋めておいた方が良いですか?A2:ペグはあくまでマス目を広げるために仮で固定するため、骨材を充填して転圧した後は抜いても問題ありません。牧道マットを複数枚使用される方は、ペグを抜いて保管しておけば、設置する際に何度も使いまわすことができます。Q3:透水シートは必要ですか?A3:海砂や火山灰などの細かい粒子の骨材を使用する場合は、使用をオススメしますが、それ以外の骨材を使用する場合でも、長期的なメンテナンスを軽減する効果があります。透水シート自体は、使い捨てマスクなどと同じ「不織布」でできています。牧道マットの下に透水シートを敷くことで、水分は地中に流れていき、土が流れづらくなります。6.施工に関するよくある質問Q1:できればコストを抑えるために、その土地で取れた土を使いたいけどOK?A1:水はけの良い骨材を使いましょう。もし、その土地の土が泥炭や粘土のように水はけが悪ければ、それは骨材として不向きなものです。Q2:骨材選びのポイントは?A2:「誰が通るのか」がポイントです。例えば、家畜などの動物がその場所を歩くのであれば、蹄を傷つけないよう角がなく、丸みを帯びている土や砂がおすすめです(例:例:海砂、川砂、火山灰、火山レキなど)トラックや人が通る場合は、上記のような配慮は不要ですので、水はけが良ければ、基本的に何でもOKです(例:砕石など)Q3:整地は必要ですか?A3:必要です。平らに整地してから牧道マットを敷かないと、骨材を充填した際に牧道マットの破損につながる可能性もあります。また、すでに泥濘化している場所に設置する場合、ぬかるんでいる土は全て取り除いた上で設置してください。Q4:転圧はトラクターでやっても良いですか?A4:できれば、専用の転圧気を使うことがオススメです。トラクターでも転圧はある程度できますが、圧が弱く、何回も根気よく転圧かけないといけません。特に、牛が歩くことを想定する場合は転圧は重要です。体重500㎏以上の体を小さな蹄4つで支えている牛のほうが面積あたりの圧力が強いからです。6.まとめいかがでしたでしょうか? 豊富な知識と幅広い設置事例をもとに、最適なプランをご提案いたします。(お見積は無料です)ご要望に応じて、オンライン上でのお打合せや、現地を訪れてのご相談も可能ですので、まずはお問合せください。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【放牧酪農】日本では非常識?ニュージーランドの放牧酪農のユニークな点をご紹介
ニュージーランド(以下NZ)の放牧技術は、とても先進的なだけでなく、日本に住む私たちから見ると、とてもユニークで奇抜なアイディアもたくさん見受けられます。私たちファームエイジのスタッフも、創業以来何度も足を運んでいますが、訪れるたびに発見や驚きがあります。今回は、そんなNZの放牧技術のユニークな点をいくつかご紹介します。1.一回搾乳で人と牛の負担軽減NZでは、一日一回搾乳が通常です。日本において実践している人は、数名いるか、といった状況でしょう。かつてはNZでも二回搾乳が主流でした。しかしながら、牛を搾乳施設まで移動させる手間がかかり、足の事故が起こるリスクが増えます。さらに、頭数が多い場合、一日の大部分を搾乳に割くことになります。そのことに、NZの酪農家たちは気づいたのです。一回搾乳に切り替えた当初は、一時的に乳量は下がりました。ですが、事故の回避や従業員の負担軽減など、3年もすると経営的にはプラスになりました。もちろんメリットばかりではありません。一回搾乳には、一日搾乳できる乳量が減ることや、分娩事故の調整など、技術が必要な面があります。それでも、こうした技術は世界的にも注目され、フランスなどでは週末だけは一回搾乳にして余暇を過ごせるようにするなど、世界各地で取り入れられています。2.放牧草=「お金」と考える パスチャーファースト放牧酪農先進国で知られたNZは、牧草を最大限活用した放牧技術が強みです。そのため、放牧草の生育に合わせて「どんな取組を行うか」が重要になります。このような管理技術を 「パスチャーファースト」と呼びます。NZの畜産技術では、酪農や肉牛だけでなく、羊、養鹿(ようろく)においても、コストの安い放牧草をうまく利用することがポイントとされています。そうすることで、農場全体のコストが下がり、ファーマー(農家)に残る所得が高くなります。NZと日本は気候や環境条件が違うため、すべて同じ考え方を適用できませんが、単純に「お金」に置き換えて考えることが出来ます。ファーマーたちは、自分のお金(放牧草)がまずいくらあるかを把握し、どこに投資するか、何に取り組むのかを検討します。そのうえで、最終的な収支を把握し、次年度に活かします。 このような「放牧草主体」の考え方は、日本ではあまり見られないと思います。3.牛がカブを食べる?!NZでも草が減る冬期間は、補助的に飼料を与えます。最近の飼料給与として、フォダービートといわれる飼料カブの利用が増えてきています。もとは乾乳牛や育成牛用の飼料として利用していましたが、今は必要エネルギーを計算しながら搾乳牛にも給与しています。特徴としては収量が15~18t/haと多く、栄養価も高いエサになります。【参考:DAIRYNZ のデータより Fodder beet ME 12~12.5MJ/kgDM CP 9~14%DM】カブ畑で牛がカブをほおばっている姿(上の写真)は興味深い光景です。4.木を植える酪農家放牧先進国のニュージーランドでは、環境に配慮した酪農スタイルが進んでいます。その中の一環で、酪農家たちが自身の牧場に「木を植えて」います。理由はいくつかあります。ひとつは環境への配慮です。NZでは法律で河川や水場の周りに家畜が入らないようにフェンスを張るよう定められています。河川に汚染物質が入り込めば海に流れ、環境汚染になってしまいます。もう一つは、生産者としての責任です。植樹は地域の人たちと行われることもあり、地域住民の酪農家への理解が促進されます。同時に、環境や動物に配慮した農場から生産された製品には付加価値がつくので、農家にとってもメリットがあります。植樹は政府からの補助もあり、50%費用が軽減される場合もあるそうです。国や地域が経済的に農家のサポートを通じて、持続可能な農業を普及させているのもNZ酪農の強みですね。5.豪快に見えるが効率的な子牛管理冒頭でもご説明した通り、NZでは、子牛が生まれる時期を集中させる「季節分娩」が主流ですが、その多くが、「放牧地で出産させる」そうです!これには理由があり、分娩房ではなく分娩牧区で管理をするほうが「経済的」という考え方です。NZで牛舎管理は時間や労力がかかり、「経済的でない」という考え方のため、牛舎がない農家もあるそうです。ミルクも放牧地で給与されます。ピーチティートがたくさんついたタンクのようなタイプで、一気にミルクを与えます。日本とは異なり、NZでは冷たいミルクをそのまま与えるそうです。分娩牧区では、同時期に50頭以上の子牛が生まれることもあるので、移動も一苦労。そんな時は、トレーラーを使って移動を効率的に行うそうです!一見、豪快に見えますが、そこには効率を追い求めた緻密な理由がありますね。まだまだ紹介しきれない!魅力がたくさんのNZ放牧酪農いかがでしたでしょうか?今回ご紹介いただいたい以外にもユニークな事例がたくさんあります。今後も、ブログやSNSで発信していきますので、ぜひチェックしてみてください。
【放牧酪農】日本では非常識?ニュージーランドの放牧酪農のユニークな点をご紹介
ニュージーランド(以下NZ)の放牧技術は、とても先進的なだけでなく、日本に住む私たちから見ると、とてもユニークで奇抜なアイディアもたくさん見受けられます。私たちファームエイジのスタッフも、創業以来何度も足を運んでいますが、訪れるたびに発見や驚きがあります。今回は、そんなNZの放牧技術のユニークな点をいくつかご紹介します。1.一回搾乳で人と牛の負担軽減NZでは、一日一回搾乳が通常です。日本において実践している人は、数名いるか、といった状況でしょう。かつてはNZでも二回搾乳が主流でした。しかしながら、牛を搾乳施設まで移動させる手間がかかり、足の事故が起こるリスクが増えます。さらに、頭数が多い場合、一日の大部分を搾乳に割くことになります。そのことに、NZの酪農家たちは気づいたのです。一回搾乳に切り替えた当初は、一時的に乳量は下がりました。ですが、事故の回避や従業員の負担軽減など、3年もすると経営的にはプラスになりました。もちろんメリットばかりではありません。一回搾乳には、一日搾乳できる乳量が減ることや、分娩事故の調整など、技術が必要な面があります。それでも、こうした技術は世界的にも注目され、フランスなどでは週末だけは一回搾乳にして余暇を過ごせるようにするなど、世界各地で取り入れられています。2.放牧草=「お金」と考える パスチャーファースト放牧酪農先進国で知られたNZは、牧草を最大限活用した放牧技術が強みです。そのため、放牧草の生育に合わせて「どんな取組を行うか」が重要になります。このような管理技術を 「パスチャーファースト」と呼びます。NZの畜産技術では、酪農や肉牛だけでなく、羊、養鹿(ようろく)においても、コストの安い放牧草をうまく利用することがポイントとされています。そうすることで、農場全体のコストが下がり、ファーマー(農家)に残る所得が高くなります。NZと日本は気候や環境条件が違うため、すべて同じ考え方を適用できませんが、単純に「お金」に置き換えて考えることが出来ます。ファーマーたちは、自分のお金(放牧草)がまずいくらあるかを把握し、どこに投資するか、何に取り組むのかを検討します。そのうえで、最終的な収支を把握し、次年度に活かします。 このような「放牧草主体」の考え方は、日本ではあまり見られないと思います。3.牛がカブを食べる?!NZでも草が減る冬期間は、補助的に飼料を与えます。最近の飼料給与として、フォダービートといわれる飼料カブの利用が増えてきています。もとは乾乳牛や育成牛用の飼料として利用していましたが、今は必要エネルギーを計算しながら搾乳牛にも給与しています。特徴としては収量が15~18t/haと多く、栄養価も高いエサになります。【参考:DAIRYNZ のデータより Fodder beet ME 12~12.5MJ/kgDM CP 9~14%DM】カブ畑で牛がカブをほおばっている姿(上の写真)は興味深い光景です。4.木を植える酪農家放牧先進国のニュージーランドでは、環境に配慮した酪農スタイルが進んでいます。その中の一環で、酪農家たちが自身の牧場に「木を植えて」います。理由はいくつかあります。ひとつは環境への配慮です。NZでは法律で河川や水場の周りに家畜が入らないようにフェンスを張るよう定められています。河川に汚染物質が入り込めば海に流れ、環境汚染になってしまいます。もう一つは、生産者としての責任です。植樹は地域の人たちと行われることもあり、地域住民の酪農家への理解が促進されます。同時に、環境や動物に配慮した農場から生産された製品には付加価値がつくので、農家にとってもメリットがあります。植樹は政府からの補助もあり、50%費用が軽減される場合もあるそうです。国や地域が経済的に農家のサポートを通じて、持続可能な農業を普及させているのもNZ酪農の強みですね。5.豪快に見えるが効率的な子牛管理冒頭でもご説明した通り、NZでは、子牛が生まれる時期を集中させる「季節分娩」が主流ですが、その多くが、「放牧地で出産させる」そうです!これには理由があり、分娩房ではなく分娩牧区で管理をするほうが「経済的」という考え方です。NZで牛舎管理は時間や労力がかかり、「経済的でない」という考え方のため、牛舎がない農家もあるそうです。ミルクも放牧地で給与されます。ピーチティートがたくさんついたタンクのようなタイプで、一気にミルクを与えます。日本とは異なり、NZでは冷たいミルクをそのまま与えるそうです。分娩牧区では、同時期に50頭以上の子牛が生まれることもあるので、移動も一苦労。そんな時は、トレーラーを使って移動を効率的に行うそうです!一見、豪快に見えますが、そこには効率を追い求めた緻密な理由がありますね。まだまだ紹介しきれない!魅力がたくさんのNZ放牧酪農いかがでしたでしょうか?今回ご紹介いただいたい以外にもユニークな事例がたくさんあります。今後も、ブログやSNSで発信していきますので、ぜひチェックしてみてください。
【牛 体重測定】畜産農家必見!増体や健康管理に欠かせない”体重測定活用術”(事例あり)
放牧先進国のニュージーランドでは、「牛の体重測定」を行うのが一般的です。日本では、ほとんど管理されておらず、体格を目視して判断するなど、経験と勘に頼る部分も多いとされています。今回の記事では・なぜ家畜の体重管理が必要なのか?・生産者にメリットはあるのか?・具体的な事例は?について、ご紹介します。1.なぜ体重が重要?体重は牛の生育状況を示す大切なバロメーターです。継続的に管理することで、発育状況管理、飼料設計、販売時期の決断に利用できます。また、体重には目標値が必須です。例えば、「親牛になったときの生産性把握の指標」を設けたとします。達成できなかった個体は難産、搾乳量の減少、さらにその後の繁殖不良につながる可能性がある個体として、識別したり、対策を講じることができます。2.体重を管理するメリットは?頭数が多ければ多いほど、一頭あたりに対応できる作業時間は限られてしまいます。ですが、同じ環境で飼育しても個体によってそのパフォーマンスが異なってしまいます。また、そのパフォーマンスは常に変化していることも忘れてはいけません。だからこそ、長い期間にわたって個体を把握し、それに合わせた飼育をする必要があります。3.農場へのメリットは?体重管理は家畜だけでなく、牧場経営者や従業員にとってもメリットがあります。しっかりとした個体管理は、成長課題の早期発見だけでなく、疾病管理、出荷後のトレーサビリティなど、多岐にわたって牧場全体にメリットをもたらしてくれます。4.デモファームでの事例(2022年)ファームエイジには、本社と隣接して、10haの実験農場(デモファーム)があります。デモファームは、毎年社員たちが実際に販売している商品の利用を通じて、牛を管理しています。ここでは、2022年にデモファームで放牧したジャージー牛8頭と体重測定結果をご紹介します。キャトルヤードを組み合わせて、体重測定しています。スティックリーダーも併用してタグを読み取り、事前に接続した体重計に個体情報を送信しています。参考商品 イージーウェイ7i (※測定器のみ) ご購入はこちら ロードバーMP600 (幅600mmタイプ/2本セット) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら日にもよりますが、体重計がある牧区まで移動+戻す手間も含めると、およそ40分(一頭あたり約6分程度)。人数は4人で行いましたが、牛がだいぶ馴れてくれていたので、ほとんど誘導する手間もかからず、すんなり体重計にも乗ってくれました。秋には退牧していきましたが、結果的に順調に牛たちの体重は順調に伸びていきました。5.体重測定に必要なもの・流れ体重測定のためには以下のアイテムが必要になります。・体重計(測定値を表示・集計する機械)・ロードバー(重量センサーが内蔵されたバー。体重計に接続)・プラットフォーム(家畜が乗っても壊れない頑丈な土台。ロードバーの上に設置)・キャトルヤード(家畜の行動を管理するための囲い)・システム全体の動画上記と併せて、RFID管理システム(スティックリーダー、RFIDタグ)を使った個体管理や、クラウド上で集計・共有できるシステムと併用することで、より効率的に利用できます(詳しくはお問合せください)参考商品 スティックリーダーXRS2(電子個体識別タグ専用読み取り機) ご購入はこちら ロードバーMP600 (幅600mmタイプ/2本セット) ご購入はこちら その他製品は >>>こちらまた、体重計及びRFID管理システムは、牛だけでなく羊にも使用することができます。詳しくはお問合せください(2022年デモファームの様子)6.まとめ 体重ターゲットを達成するメリットとして、「成長課題の早期発見」もとても大切です!群飼いしている場合、どうしても強い個体と弱い個体に差が生じてしまいますが、定期的に体重を測ることで、その課題を早期発見でき、対策を実施することが出来ます。自分自身の体重測定と同様、牛の体重も計測してみてはいかがでしょうか?。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【牛 体重測定】畜産農家必見!増体や健康管理に欠かせない”体重測定活用術”(事例あり)
放牧先進国のニュージーランドでは、「牛の体重測定」を行うのが一般的です。日本では、ほとんど管理されておらず、体格を目視して判断するなど、経験と勘に頼る部分も多いとされています。今回の記事では・なぜ家畜の体重管理が必要なのか?・生産者にメリットはあるのか?・具体的な事例は?について、ご紹介します。1.なぜ体重が重要?体重は牛の生育状況を示す大切なバロメーターです。継続的に管理することで、発育状況管理、飼料設計、販売時期の決断に利用できます。また、体重には目標値が必須です。例えば、「親牛になったときの生産性把握の指標」を設けたとします。達成できなかった個体は難産、搾乳量の減少、さらにその後の繁殖不良につながる可能性がある個体として、識別したり、対策を講じることができます。2.体重を管理するメリットは?頭数が多ければ多いほど、一頭あたりに対応できる作業時間は限られてしまいます。ですが、同じ環境で飼育しても個体によってそのパフォーマンスが異なってしまいます。また、そのパフォーマンスは常に変化していることも忘れてはいけません。だからこそ、長い期間にわたって個体を把握し、それに合わせた飼育をする必要があります。3.農場へのメリットは?体重管理は家畜だけでなく、牧場経営者や従業員にとってもメリットがあります。しっかりとした個体管理は、成長課題の早期発見だけでなく、疾病管理、出荷後のトレーサビリティなど、多岐にわたって牧場全体にメリットをもたらしてくれます。4.デモファームでの事例(2022年)ファームエイジには、本社と隣接して、10haの実験農場(デモファーム)があります。デモファームは、毎年社員たちが実際に販売している商品の利用を通じて、牛を管理しています。ここでは、2022年にデモファームで放牧したジャージー牛8頭と体重測定結果をご紹介します。キャトルヤードを組み合わせて、体重測定しています。スティックリーダーも併用してタグを読み取り、事前に接続した体重計に個体情報を送信しています。参考商品 イージーウェイ7i (※測定器のみ) ご購入はこちら ロードバーMP600 (幅600mmタイプ/2本セット) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら日にもよりますが、体重計がある牧区まで移動+戻す手間も含めると、およそ40分(一頭あたり約6分程度)。人数は4人で行いましたが、牛がだいぶ馴れてくれていたので、ほとんど誘導する手間もかからず、すんなり体重計にも乗ってくれました。秋には退牧していきましたが、結果的に順調に牛たちの体重は順調に伸びていきました。5.体重測定に必要なもの・流れ体重測定のためには以下のアイテムが必要になります。・体重計(測定値を表示・集計する機械)・ロードバー(重量センサーが内蔵されたバー。体重計に接続)・プラットフォーム(家畜が乗っても壊れない頑丈な土台。ロードバーの上に設置)・キャトルヤード(家畜の行動を管理するための囲い)・システム全体の動画上記と併せて、RFID管理システム(スティックリーダー、RFIDタグ)を使った個体管理や、クラウド上で集計・共有できるシステムと併用することで、より効率的に利用できます(詳しくはお問合せください)参考商品 スティックリーダーXRS2(電子個体識別タグ専用読み取り機) ご購入はこちら ロードバーMP600 (幅600mmタイプ/2本セット) ご購入はこちら その他製品は >>>こちらまた、体重計及びRFID管理システムは、牛だけでなく羊にも使用することができます。詳しくはお問合せください(2022年デモファームの様子)6.まとめ 体重ターゲットを達成するメリットとして、「成長課題の早期発見」もとても大切です!群飼いしている場合、どうしても強い個体と弱い個体に差が生じてしまいますが、定期的に体重を測ることで、その課題を早期発見でき、対策を実施することが出来ます。自分自身の体重測定と同様、牛の体重も計測してみてはいかがでしょうか?。 全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
【パドック 放牧】パドック放牧のメリットは?おすすめのやり方は?事例を交えてご紹介
飼料や燃料費の高騰などの影響もあるのか、「少しずつ放牧を始めてみたい」「パドック放牧に興味があるがやり方がわからない・・」といったご相談が増えてきました。ここでは、パドック放牧に関してよくご質問いただく内容や導入事例についてご紹介します。ぜひ、これから始められる方だけでなく、すでに実施されている方も参考にしていただければ幸いです。1.パドックとは牛舎などの畜舎に隣接している屋外の放牧地を意味します。運動場とも言われます。パドックと聞くと、ウマをイメージされる方も多いかと思いますが、ウマの場合はレースを控えた馬たちが周回する場所を意味します。一概に大きな面積が必要なわけではありませんが、一般社団法人 中央酪農会議によると「一般的には、広さは牛1頭あたり10~30㎡(平方メートル)が標準とされています。」とあります。(引用:酪農キッズファーム|ことば辞典|パドック|)2.パドック放牧のメリットは?2-1.家畜の健康増進 牛自身が自由に行動できるので、ストレスが少なく、健康的になります。牛が健康的になるということは、獣医さんにみてもらう機会も減りますので、結果的に農場の経費削減が期待できます。2-2.従業員の負担軽減牛舎の中だと、日々の給餌、糞尿の処理が必要になりますが、放牧している間は必要ありません。また、従業員の労働時間削減にもつながり、結果的に人間にとってもメリットがあります。2-3.アニマルウェルフェアに沿った取組になる牛や豚などの家畜であっても、誕生から死を迎えるまでの間、できるだけストレスなく、快適で健康的な飼育方法が大切です。国内では認知度がまだ低いですが、農場として取り組むことで差別化や持続可能な農場づくりに貢献できるでしょう。3.パドック放牧する前に 必要なもの3-1.柵(電気柵または金網フェンス) 良くいただくご質問が、「電気柵と金網フェンスで迷っているけど、どちらが良い?」というご質問です。設置環境や用途によって異なります。以下の通り、大まかなメリットとデメリットをまとめました。ご自身の農場にあった方をえらびましょう。電気柵〇 初期投資を抑えやすい〇 自力施工が可能〇 設置ラインの変更や延長が簡単× 電圧測定や下草管理が必要× 多雪地帯は回収が必要× 事前の馴致(電気柵への学習)が必要金網フェンス(当社のフィールドフェンスの場合)〇 一度設置すればほとんどメンテナンス不要〇 物理的な強度が高い× 初期投資が高額になりがち× 工事を伴う場合がある その場合はさらに費用増加× 倒木などによって破損した場合は補修の手間がかかる「どちらか迷う」「よくわからない」方は、弊社スタッフがご要望を伺いながらご提案させていただきますので、お気軽にお問合せください。参考商品 パドック放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら パドック放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-2.給水設備牛が自由に水を飲めない環境だと、採食量に影響を及ぼします。特に、近年は猛暑日数も増えており、夏季はさらに飲水量が増えることも視野に入れておきましょう。参考商品 家畜用水槽トロフ260リットル ご購入はこちら 角型水槽トロフ130リットル ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-3.日陰になる場所をつくる前項でも挙げたとおり、猛暑の炎天下の中、日陰がない状態は家畜にとってもストレスになってしまいます。木陰がある環境であれば良いですが、ない場合は、簡易的なものでも良いので準備しましょう。参考商品 ファームシェード※支柱別売 ご購入はこちら ファームシェード 用支柱セット※シェード別売...
【パドック 放牧】パドック放牧のメリットは?おすすめのやり方は?事例を交えてご紹介
飼料や燃料費の高騰などの影響もあるのか、「少しずつ放牧を始めてみたい」「パドック放牧に興味があるがやり方がわからない・・」といったご相談が増えてきました。ここでは、パドック放牧に関してよくご質問いただく内容や導入事例についてご紹介します。ぜひ、これから始められる方だけでなく、すでに実施されている方も参考にしていただければ幸いです。1.パドックとは牛舎などの畜舎に隣接している屋外の放牧地を意味します。運動場とも言われます。パドックと聞くと、ウマをイメージされる方も多いかと思いますが、ウマの場合はレースを控えた馬たちが周回する場所を意味します。一概に大きな面積が必要なわけではありませんが、一般社団法人 中央酪農会議によると「一般的には、広さは牛1頭あたり10~30㎡(平方メートル)が標準とされています。」とあります。(引用:酪農キッズファーム|ことば辞典|パドック|)2.パドック放牧のメリットは?2-1.家畜の健康増進 牛自身が自由に行動できるので、ストレスが少なく、健康的になります。牛が健康的になるということは、獣医さんにみてもらう機会も減りますので、結果的に農場の経費削減が期待できます。2-2.従業員の負担軽減牛舎の中だと、日々の給餌、糞尿の処理が必要になりますが、放牧している間は必要ありません。また、従業員の労働時間削減にもつながり、結果的に人間にとってもメリットがあります。2-3.アニマルウェルフェアに沿った取組になる牛や豚などの家畜であっても、誕生から死を迎えるまでの間、できるだけストレスなく、快適で健康的な飼育方法が大切です。国内では認知度がまだ低いですが、農場として取り組むことで差別化や持続可能な農場づくりに貢献できるでしょう。3.パドック放牧する前に 必要なもの3-1.柵(電気柵または金網フェンス) 良くいただくご質問が、「電気柵と金網フェンスで迷っているけど、どちらが良い?」というご質問です。設置環境や用途によって異なります。以下の通り、大まかなメリットとデメリットをまとめました。ご自身の農場にあった方をえらびましょう。電気柵〇 初期投資を抑えやすい〇 自力施工が可能〇 設置ラインの変更や延長が簡単× 電圧測定や下草管理が必要× 多雪地帯は回収が必要× 事前の馴致(電気柵への学習)が必要金網フェンス(当社のフィールドフェンスの場合)〇 一度設置すればほとんどメンテナンス不要〇 物理的な強度が高い× 初期投資が高額になりがち× 工事を伴う場合がある その場合はさらに費用増加× 倒木などによって破損した場合は補修の手間がかかる「どちらか迷う」「よくわからない」方は、弊社スタッフがご要望を伺いながらご提案させていただきますので、お気軽にお問合せください。参考商品 パドック放牧200セット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら パドック放牧200ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲200m・約25a分) ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-2.給水設備牛が自由に水を飲めない環境だと、採食量に影響を及ぼします。特に、近年は猛暑日数も増えており、夏季はさらに飲水量が増えることも視野に入れておきましょう。参考商品 家畜用水槽トロフ260リットル ご購入はこちら 角型水槽トロフ130リットル ご購入はこちら その他製品は >>>こちら3-3.日陰になる場所をつくる前項でも挙げたとおり、猛暑の炎天下の中、日陰がない状態は家畜にとってもストレスになってしまいます。木陰がある環境であれば良いですが、ない場合は、簡易的なものでも良いので準備しましょう。参考商品 ファームシェード※支柱別売 ご購入はこちら ファームシェード 用支柱セット※シェード別売...